東海テレビ(フジテレビ系列)で2010年・2011年・2013年の夏休み期間(月曜-金曜の13:30-13:58)に放送された昼ドラのシリーズ作品。いじめ・児童虐待(児童性的虐待)・犯罪(少年犯罪)がテーマ。
第1シリーズ(2010年7月5日~9月3日):心に傷を抱えながらもどん底から這いあがって人生に光を見出そうとする「たんぽぽ農場」の少年少女たちと、応援する大人を描く。主演は広瀬アリス、脚本は清水有生。
第2シリーズ(「明日の光をつかめ2」2011年7月4日~9月2日):主演は連ドラ初主演の小島藤子。渡辺いっけいが前作に引き続き「たんぽぽ農場」の主宰者役で出演。
第3シリーズ(『明日の光をつかめ -2013 夏-』2013年7月1日~8月30日):主演は昼ドラ/連ドラ初主演の須田アンナ。千葉県風美湖畔のベーカリー「かぼちゃハウス」に舞台が移った。
明日の光をつかめ2の感想
第1週|新たな登竜門なのか
ようやく「霧に棲む悪魔」が終わり、当分昼ドラマは見たくないと思ったのだが、これは前作(第1シリーズ)を見てしまっているので見ずにはいられない。つきあいのいいことである。
さて、前作の榊原徹士と広瀬アリスのカップルに代わって、今回は小島藤子と松下優也という組合せになる。
小島はおはガール出身で、いくつかドラマにも出ているが、いずれも端役で大抜擢、これは広瀬と同じ。(広瀬は「大切なことはすべて君が教えてくれた」に出ていて、なつかしかった。)
松下優也は歌手でドラマの経験が浅く、これも新選組リアンの榊原と同じ。どちらも二匹目のドジョウという感じで、このドラマは新たな登竜門か。
今回は小島のほうがたんぽぽ農場で、松下のほうが一般人、しかも検事の息子で、広瀬が通っていた高校のサッカー部エース、という念の入れようである。
前作キャストといえば、孝介(高橋賢人)、大樹(松川尚瑠輝)、アヤメ(外岡えりか)、沙也加(佐藤未来)が出ている。私の好きな矢沢心が出てこないかなあと楽しみにしている。
これは泣かせのドラマなのであるが、いちばんグッと来るシーンはタイトルコールで、前作と同様、「(せーの、)明日の光をつかめ!」と子供たちが叫ぶのだが、なぜか、この「せーの、」という音声がオフになっているところまで前作と同じである。前作では、クライマックスの頃になって、ようやくこれがオンマイクになったのだが、今回も同じ趣向なのだろうか。
テーマ曲は前作のJYONGRIのほうが良く、今回の真崎ゆかのは、正直いって駄曲。
第2週|小島藤子が肥えてきた
小島藤子はなかなか可愛いと思って見始めたのだが、なぜかだんだん肥えてきたような気がする。
前作でも、広瀬アリスが途中から急速に肥えてきたのだが、このドラマのロケ弁に栄養ありすぎるのでは・・・w
小島はあまりグラビア向けとは言えず、憂いを含んだ表情は女優の素質があるように思えるので、がんばってほしい。
演技が少々一本調子になってきたので、展開を少し早くしたほうがよさそうだ。
一方、松下優也の妹を演じる未来穂香は、「鈴木先生」で印象的だった中村加奈を演じたばかりで、先が楽しみな子役である。
また、このドラマはやはり森田直幸がキーになっている。森田の表情がドラマの空気を構成しているのだが、そのように子役たちでうまく空気をつくっていくこのドラマは、なかなか巧いと思う。
それにしても、幼稚園児から中学生まで、子役が充実している最近の傾向には驚かされる。全員がちゃんと生き残れるのだろうかと思う。
第3週|ポーさんの謎ふたたび
ポーさんは謎の人物である。
渡部雄作という人はコント太平洋を結成した人で、ドラマでは時々見る顔なのだが、よく知らない。清水イブキの回想シーンで、ポーさんはなぜか白鳥の湖を踊っていた。意味不明である。
この人物の来歴は一切不明である。数年前に西瓜泥棒として渡辺いっけいに捕まったのだが、説教されて西瓜をひとつもらうと、それから毎日畑に来るようになったという。犬じゃないんだから、もう少し…ww
子供たちは、迷い犬を探すようにポスターを自作して、いなくなったポーさんを探していた。
特徴:笑顔
身長:170㎝
白いつなぎ
麦わらぼうしをかぶっています。
渡辺いっけいはさすがに交番に届けを出そうとするが、名前は?と聞かれて「ぱぴぷぺぽのポーさん…」と答えていた。ほんとに探すつもりあんのかwww
で、今週はそのポーさんがひょっこり帰ってきたのだが、失踪の理由や、どこにいたのかといったことは一切明かされなかった。渡部雄作はもしかして抗癌剤治療でもしているのだろうか。
さて今週は小島藤子と松下優也の引き裂かれた恋愛話で、前作とほぼ同じパターン。
頭のかたい父親役は、前作では川崎麻世が良い味を出していたのだが、今回はずうとるびの新井君である。これもなかなかいい。
前作では広瀬アリスの弟は最初からたんぽぽ農場の味方だったのだが、今回の未来穂香は小姑役であり、小島をいびる役。簡単に改心したりせず、検事局事務方の新井君が考えを改めたのちも、最後まで小島藤子をいびりぬいてもらいたい。
第4週|小川菜摘のウザさは本当に必要なのか
本作ほど子どもたちの演技に展開を頼るドラマは「中学生日記」以外にあまりないのではないか。それを支えるのは脚本の良さだろう。まったくもってベタベタな内容なのだが、ついつい見続けてしまう、まさに昼ドラの鑑のような脚本である。
中ではいちばんのヴェテランである森田直幸の表情が、やはりいいのだが、子どもたちひとりひとりの過去に移る手際もなかなかで、今週は解決していない松下優也の事情に距離をおいて、高橋賢人の話につながった。来週は新川優愛がじつは経産婦だったという驚きの展開になるようで、飽きさせない工夫が凝らされている。
それにしても、浜ちゃんの嫁で、元オナッターズの人である小川菜摘のウザさは、物語上ほんとうに必要なのだろうか。ここはやっぱり矢沢心に再登場してもらいたいと思う。
(というところで感想は中断。)
明日の光をつかめ2のキャスト
磯山 希望(17) – 小島藤子
大石 真太郎(16) – 森田直幸
佐々木 萌子(17) – 新川優愛
石堂 由貴(16) – 西野実見
川島 拓(13) – 石田愛希
峰下 純也(11) – 清水イブキ
熊谷 あかり(6) – 西川茉佑
西川 小春 – 小川菜摘
西川 孝弘 – 森廉
加賀美家
加賀美 蓮(17) – 松下優也
加賀美 優香(13) – 未来穂香
加賀美 亮介(50) – 新井康弘
加賀美 章子(46) – 七瀬なつみ
たんぽぽ農場の子供の親族
磯山 宏美 – 黒沢あすか
希望の父親 – 児玉貴志
大石 愛子 – ミツハシサエ
中里 光子 – 萩原利映
拓の母 – 岩橋道子
拓の父 – 牟田浩二
豊田 勇太 – 國分隆登
勇太の里親 – 吉村紗耶香
小野 誠 – 長谷川朝晴
峰下 ゆかり – 我妻三輪子
純也の祖母 – 徐頼子
その他
森島 – 斉藤洋介
沢村 正 – 阪田マサノブ
阿部 直晃(17) – 鈴木悠人
小川 祐二(17) – 藤村直樹
加藤 航(17) – 萩原成哉
春日(16) – 高橋里央
春日の父 – 橋沢進一
真太郎の不良仲間 – 崇岡白、BETTANA!!、大里祐貴
川上 美咲 – 小野明日香
美咲の父 – 田村耕作
美咲の母 – 阿南敦子
秋葉原の地下アイドル – 杉原由規奈、前田有紀、福田万優
美咲を殺した犯人 – 央川奈知
斉藤 沙織 – 木﨑ゆりあ
重野 圭司 – 若杉宏二
プチトマトの応援者 – ”山里亮太[7” show=””]
下柳先生 – 吉藤健太郎
田野倉先生 – 柳岡香里
相沢 – 内野謙太
金丸検事 – 田中俊
榎田 信二 – 関根真司
安江 美子 – 原妃とみ
松沼 – まいど豊
第1シリーズからのキャスト
斉藤 孝介 – 高橋賢人
野原 大樹 – ”松川尚瑠輝[8” show=””]
水島 アヤメ – ”外岡えりか[8” show=””]
横山 沙也加 – ”佐藤未来[8” show=””]
ポーさん – 渡部雄作
新田 昌子 – 藤田弓子
北山 修治 – 渡辺いっけい
横山 恭子 – 中島ひろこ
谷原 由季子 – 山下容莉枝
北山 大輔 – 林凌雅
松山 有里 – 矢沢心
明日の光をつかめ2のスタッフ
企画:西本淳一(東海テレビ、第1・第2シリーズ)、中島資太(東海テレビ、第3シリーズ)
脚本:清水有生
音楽:富貴晴美
音楽制作:インスパイア・ホールディングス
プロデューサー:市野直親(東海テレビ)、布施等(MMJ)
制作著作:MMJ(第2・第3シリーズ)
制作:東海テレビ放送、MMJ(第1シリーズ)