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アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜

波瑠(アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜) ドラマ
波瑠(アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜)©共同テレビ
『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜』は、2025年1月21日からフジテレビ系「火曜9時」枠で放送。主演は波瑠。
まだ観ていない方は、Amazon Prime Videoで今すぐ視聴できます。

波瑠が襟首締めあげて「おまえなあ‼︎」と激昂(アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜の感想)

原作なしオリジナルだが、脚本は今ひとつ。
昨年末に事務所を退社したばかりの波瑠は最初の仕事がフジテレビで運がないというような記事を見かけたが、どこか大事なところを外している気がする。

髪を伸ばしメイクにも違和感があるものの、その巨大な瞳をモチーフにしつつも、肝心の「瞬間記憶捜査」(カメラアイと呼んでいる)が大して役に立っていない。しかも、あろうことか、マル被の襟首を締めあげて「おまえなあ‼︎」と激昂する熱血刑事を演じさせているのは脚本の戦略ミスなのか、それとも心機一転のキャラ変なのか。第一、氷の女王って言ってなかった?

山本耕史とのコンビが「ストロベリーナイト」の竹内結子西島秀俊に見えてしまうのは私だけだろうか。

アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜のツッコミどころ

『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』は、特殊能力を持つ主人公と個性的なチームメンバーが織りなす人間ドラマだが、全体的には賛否が分かれ、ツッコミどころ多数であった。

  • 氷月が事件現場の詳細を瞬時に記憶する能力“カメラアイ”は、だんだんその能力の活用が限定的となった。
  • 氷月と部下・土屋健次郎(山本耕史)との信頼関係や、柊班のメンバーそれぞれの過去やトラウマ描写は丁寧。特に氷月の父親との因縁は物語の核心となっていた。
  • 各話の事件には社会問題や人間関係の闇を反映したものが多く、単なる推理ドラマにとどまらないものであった。
  • 事件の展開が予測可能で、カメラアイの設定も尻つぼみになってしまった。

アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜のあらすじ

一度見た光景を写真のように記憶することができる瞬間記憶能力・“カメラアイ”を持つ女性刑事・氷月(波瑠)は、ノンキャリアで警視庁捜査一課の主任にまで成り上がった刑事である。犯人に対する追及は徹底的で容赦がなく、血も涙もないことから“氷の女王”とも呼ばれ、他人にも自分にも厳しいストイックな性格の氷月には、忘れたくても忘れられない“ある過去”があった。
氷月が主任を務める警視庁捜査一課第3強行犯第1係「柊班」は、捜査一課に特例的に設置された班でくせ者刑事揃いで、それぞれもまた秘密や過去のトラウマを抱えていた。そんな柊班のメンバーたちはどう過去と向き合っていくのか。そして氷月の永久凍土のような心が溶ける日が来るのか―。

アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜を観るには?

『アイシー』と現実の刺傷事件が酷似!?


ライブ配信中に起きた衝撃の殺人未遂事件──
そのわずか数時間前に放送されたドラマに、驚くほど酷似したシーンがありました。
今日取り上げるのは、2025年春放送『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』第8話。
“フィクションが現実を予言した”とも言われたこの一致、その真相に迫ります。

アイシー 第8話の内容

2025年3月11日夜に放送された『アイシー』第8話では、
人気ライブ配信者「黒うさぎ」こと花形紗奈の殺害事件が描かれました。
彼女は約1,000万円もの“投げ銭”を受け取っており、その大半は「サッドハッター」と名乗る熱狂的ファンからのものでした。
捜査の結果、加害者は紗奈の恋人であり、その正体こそがサッドハッターだったことが明らかになります。

「愛と執着」、「配信という承認欲求の構造」、「投げ銭システムの危うさ」。
ドラマは、現代のSNS文化がはらむ歪みをあぶり出しました。

同日夜、最上あいさん刺傷事件が勃発!

そして同日深夜、現実の世界でも驚くべき事件が起きます。

配信者「最上あい」さんが、ライブ配信アプリ『ふわっち』で配信中、
視聴者の一人と思われる男に、首や頭部を刺されるという凄惨な事件が発生しました。

容疑者の40代男性は現行犯逮捕されましたが、彼と配信者のあいだに金銭的・心理的な“依存関係”があったと見られています。

この事件は多くの視聴者にショックを与えましたが、それ以上に
「つい数時間前に見たドラマとそっくり」という声がSNS上で相次いだのです。

アイシー第8話と最上あいさん刺傷事件の共通点

フィクションと現実の一致点を、改めて整理してみましょう。

項目 ドラマ『アイシー』第8話 現実の事件(最上あいさん)
被害者 ライブ配信者「黒うさぎ」 配信者「最上あい」
加害者 恋人であり過剰なリスナー リスナーとされる40代男性
背景 投げ銭800万円/支配的関係 金銭関係あり/執着が原因か
犯行時の状況 殺害後発見される 配信中に視聴者が通報
社会の反応 SNSでバズり「怖いほどリアル」 ドラマとの一致に驚きの声

事件の構造、動機、そして視聴者による“目撃”という文脈まで重なるこの2つ。
フィクションが“予言”になってしまったかのような偶然が、視聴者の間で大きな波紋を呼びました。

『アイシー』の第8話は、エンタメとして作られた刑事ドラマでありながら、
SNS文化がもたらす“擬似恋愛”“金銭依存”“ファン心理の暴走”といった社会問題を直視していました。

現実の事件は、その“警鐘”がまさに現実の形で現れてしまったようにも見えます。

今後、こうした事件を防ぐためには──
ライブ配信者自身が距離感を意識するだけでなく、視聴者側のリテラシー教育も不可欠です。
フィクションが現実を映し出す──それは偶然の一致か、それとも社会の歪みが浮き彫りになった結果なのか。
『アイシー』と“最上あいさん刺傷事件”は、私たちに深い問いを投げかけます。

アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜 キャスト

■主要人物
柊氷月(警視庁捜査一課第3強行犯第1係「柊班」主任) – 波瑠(幼少期:今濱夕輝乃
■警視庁
○柊班
土屋健次郎(巡査部長) – 山本耕史
穂村正吾(熱血刑事) – 森本慎太郎(SixTONES)
木皿啓介(サイバー刑事) – 倉悠貴
瑞江律(警察庁長官の息子でキャリア) – 柏木悠
○捜査一課
安田大丸(捜査一課課長) – 石黒賢
勝村英治(「勝村班」 主任) – 新納慎也
戌井毅(勝村班の刑事) – 植木祥平
管理官 – 井上康
赤松紳一(第3強行犯第1係 係長) – 菅原大吉
○その他
小金井大(小金井署刑事課強行犯係 刑事) – えなりかずき
貝原松也(警務部監査官室 室長) – 今井朋彦
■周辺人物
夏見小夜(氷月と陽菜の母) – 松尾翠
柊陽菜(氷月の妹) – 加藤菜津(幼少期:堂口環那

アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜 スタッフ

脚本 – 高橋悠也
音楽 – 瀬川英史
主題歌 – ずっと真夜中でいいのに。「シェードの埃は延長」(ユニバーサルミュージック)
演出 – 佐藤祐市城宝秀則
編成企画 – 日高峻
プロデュース – 芳川茜
制作 – フジテレビ
制作著作 – 共同テレビ
『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜』は、「ストロベリーナイト」を思わせる犯罪捜査ドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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