『着信アリ』ってどんな映画?
不気味な着信音とともに届く、未来の自分からの謎の伝言。死を告げる携帯電話を媒介に、現代社会の歪んだ繋がりと、人間の心の奥底に潜む「呪い」の連鎖を描き出す。数々のバイオレンス作で世界を震撼させてきた鬼才三池崇史が、Jホラーの冷徹な恐怖と緻密な演出を融合。死のタイムリミットがじわじわと迫る焦燥感と、過去の哀しい真実が交錯する、Jホラーブームの絶頂期を飾った傑作サスペンス・ホラー。
見どころは、メディアの利権や野次馬根性に晒されながら、死のカウントダウンに抗おうとする若者たちのサスペンス。なつみ(吹石一恵)に届いた着信をスクープにしようと、テレビ局のプロデューサー・藤枝一郎(松重豊)は、インチキ霊能者による生放送の除霊番組を企画。怪しげな葬儀屋の丘(岸谷五朗)が蠢く中、警察も捜査を急ぐものの、公開除霊の場で最悪の惨劇が巻き起こってしまう。
由美と山下は、過去に起きた児童虐待事件、そして謎の死を遂げた水沼マリエ(筒井真理子)とその娘の過酷な過去へと辿り着く。事件の鍵を握る廃病院へ足を踏み入れた二人に、土屋里奈(伊藤かな)らの犠牲の上に成り立つ怨念の真実がじわじわと襲いかかる。携帯の液晶が放つ無機質な光のなかで、由美の携帯にも不気味なメロディが鳴り響く。
死の予告を受け入れ、恐怖のなかにただ絶望して呑み込まれていくか。それとも、怨念の正体が隠された暗闇の奥底へ踏み込み、悲しい嘘の連鎖を命懸けで断ち切るか。血の繋がった家族の歪んだ情念が暴かれたとき、追いつめられた由美と山下が最後に迎える、驚愕にして哀切極まる選択とは。
現代の日常に潜む「つながり」の恐怖を鋭くあぶり出した、息をもつかせぬサイコ・ホラースリラーだ。
あらすじ
女子大生の中村由美(柴咲コウ)は、ある日、友人の岡崎陽子(永田杏奈)の携帯電話に聞き覚えのない着信音が鳴るのを聞く。ディスプレイに表示されたのは「未来の時刻」と「自分の番号」、そして留守番電話に残された陽子自身の悲鳴。その予告時刻の通り、陽子は凄惨な死を遂げてしまう。謎の呪いは連鎖を始め、同じく友人の河合ケンジ(井田篤)、さらには小西なつみ(吹石一恵)へと「死の着信」の魔の手が伸びていく。周囲がパニックと嘘に呑まれていくなか、由美は同じく妹の山下律子(竹花梓)をこの不気味な着信で亡くした葬儀屋の山下弘(堤真一)と出会い、ともに呪いの真実を突き止めるため奔走し始める。
キャスト
■主要人物
中村由美(女子大生) - 柴咲コウ
山下弘(建築会社から葬儀屋に転職) - 堤真一
■重要人物
水沼菜々子(毬恵の次女) - 清水聖波
丘(葬儀屋) - 岸谷五朗(特別出演)
■被害者
土屋里奈(女子大生) - 伊藤かな
山下律子(臨床心理士) - 竹花梓
岡崎陽子(女子大生) - 永田杏奈
河合ケンジ(大学生) - 井田篤
小西なつみ(女子大生) - 吹石一恵
天道白水(インチキ霊能者) - 花木薫
藤枝一郎(テレビ局バラエティ班プロデューサー) - 松重豊
水沼マリエ(美々子と菜々子の母親) - 筒井真理子
本宮勇作(刑事) - 石橋蓮司
感想
三池崇史には罪はないと思う。問題はやはり企画・脚本。
柴崎コウはけっして悪くないように思う。<
「リング」と「呪怨」を混ぜたような映画で、怖がらせようという意図がベタベタなんだが(廃墟になった病院とか)、なぜか比較的好感がもてる。
三池崇史は「オーディション」というのがいちばんコワイらしい。
『着信アリ』を観るには?
『着信アリ』作品情報
監督 – 三池崇史
脚本 – 大良美波子
製作 – 黒井和男
音楽 – 遠藤浩二
主題歌 – 柴咲コウ「いくつかの空」
撮影 – 山本英夫
編集 – 島村泰司
配給 – 東宝
公開 – 2003年11月3日(TIFF)、日本:2004年1月17日
上映時間 – 112分
『着信アリ』の原作
由美が気乗りしないまま参加した合コンの席で、陽子の携帯電話が聞き覚えのない着信音で鳴った。液晶には「着信アリ」の文字。メッセージを確認すると、陽子の悲鳴のような叫び声が録音されていて、着信履歴には2日後の時刻と、着信元として陽子自身の携帯の番号が残されていた。そして、その2日後のその時刻。陽子はメッセージに残されたとおりの悲鳴をあげて不可解な死を遂げてしまう……。終わりのないチェーンホラーの誕生! (映画化原作)

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