『ビューティフルレイン』ってどんなドラマ?
若年性アルツハイマー病の宣告を受けた父親と、幼い一人娘が支え合って生きる日々を描く。脚本は羽原大介のオリジナル、家族の絆を見つめるヒューマンドラマ。
下町の金属加工工場「中村産業」で働く職人の木下圭介(豊川悦司)は、妻を亡くし、小学生の娘・美雨(芦田愛菜)と二人で暮らしていたが、職場で起きた事故をきっかけに若年性アルツハイマー病と診断される。記憶が失われていく不安を抱えながらも、圭介は美雨との日常を守るために歩みを進めていく。
見どころは、周囲の人々に見守られながら、父と娘が現実に向き合っていく過程。社長・富美夫(蟹江敬三)や妻の千恵子(丘みつ子)、若手職人の秋生(三浦翔平)や先輩職人の宗田(でんでん)らが二人を支え、出戻りの娘アカネ(中谷美紀)も二人の力になろうとする。下町の人々との交流が、変化していく二人の生活を支えるが……
病とともに生きる選択、そして親子が導き出す答えとは。厳しい現実に直面しながら周囲の優しさに包まれて進む親子の絆を描いた人情ドラマである。
あらすじ
木下圭介は妻が病死し娘・美雨と2人で暮らし。最近物忘れが多いことが気になっていたが、「若年性アルツハイマー病」だと医師から診断される。美雨は母親がいなくても父が一緒なら大丈夫と信じて生きてきたが、圭介が突然難病におかされることで親子の生活は一変する。
キャスト
木下 圭介 (金属加工職人) – 豊川悦司
木下 美雨 (圭介の一人娘) – 芦田愛菜
木下 妙子 (圭介の妻、美雨の母親) – 石橋けい
◼︎中村産業
西脇 アカネ (社長夫妻の娘) – 中谷美紀
中村 富美夫 (社長) – 蟹江敬三
中村 千恵子 (富美夫の妻) – 丘みつ子
勝田 秋生 (若手の職人) – 三浦翔平
宗田 清 (先輩職人) – でんでん
◼︎小料理屋「はるこ」
新井 春子 (女将) – 国生さゆり
新井 小太郎 (晴子の息子) – 高木星来
◼︎その他
古賀 豊 (圭介の主治医) – 安田顕
立花 健太 (地域警察官) – 君嶋麻耶
小柴 佳子(美雨のクラス担任) – 畑野ひろ子
西脇 拓哉(アカネの夫) – 山中聡
上原 一夫・上原 愛子(美雨の祖父母) – ・岩本多代
松山 昇(菜子の父親) – 金時むすこ
松山 菜子 (青果店の看板娘) – 吉田里琴(現:吉川愛)
感想
早朝の再放送で再見。レギュラー放送では最後まで観なかったような気がするが、よく覚えていない。というのは、初回、これは涙なしには見られないと感じるものの、その後は、最後はどうなるのかという興味で見続けても、結局「最後」の描写はないからだ。
ドラマは豊川悦治と芦田愛菜の日常描写から始まるが、最終話でも二人の日常はほぼ同じである。豊川は早くも第1話で若年性アルツハイマー病と診断されるのだが、まるで超能力描写のような健忘発作(「明日の記憶」でも同じような描写だった)に襲われる以外(それも最終話以外は、1話1回ぐらいである)、特に困った事態にはなっていないようにも見える。つまり本作は、最初から最後まで、特に何も起こらないドラマなのだ。
にもかかわらずドラマが成立するのは、蟹江敬三・丘みつ子の夫婦、その娘中谷美紀(タンクトップ姿が必要以上に色っぽい)、でんでん、三浦翔平らのレギュラー陣によるこの親子に忖度する環境が異様に濃く、悲劇的な結末への不安を煽りまくるからである。主治医は安田顕で、父ちゃんの治療に最善を尽くすからねと芦田愛菜に約束したにもかかわらず、結局アルツ研究チームに加わるために渡米してしまう。ぎりぎりまで被験者(豊川のこと)を連れていくか迷っていたのだが、最終回でこの忖度環境を目の当たりにしてあきらめてしまうのである。
あと、中盤過ぎまで中谷美紀のキャラクターが定まらなかったことも大きい。山中聡と別居して東京に帰ってきた中谷は、アルツを発症した山中の母親(姑ですね)を施設に入れずに介護していたために事故で死なせてしまったというトラウマを抱えているのだが、詳細がよくわからない上に、山中と離婚しなければならない理由もよくわからないのだった。なんでこうなった?
クライマックスは豊川がハタチになった芦田愛菜にボイスメッセージを贈るシーンがメインになっていたのだが、実際の芦田は今年の6月でなんと22歳になるのである。芦田は本作の前に「ライアーゲーム -再生-」という映画に出ているのだが、その後は2年のブランクを置いて「明日、ママがいない」の主役でカムバックし、2023年の「最高の教師」まで、民放ゴールデンドラマから遠ざかることになる(それでも「常にテレビにいる」かのような印象を与え続けているのだからすごい)。
見直してよかったのは、13歳という微妙なお年頃の「吉田里琴」時代の吉川愛が出ているのを発見したことだ。しっかりとオーラがあることを確認した。

吉川愛(ビューティフルレイン)
『ビューティフルレイン』を観るには?
『ビューティフルレイン』作品情報
音楽 – 平沢敦士
技術プロデューサー – 菅原光宏
TD – 白田龍夫
撮影 – 白井哲夫、川村有紀子
映像 – 桜庭武志
照明 – 磯部大和
音声 – 堀和也
選曲 – 近藤隆史
音響効果 – 朝倉三紀子
編集 – 朝原正志
ライン編集 – 伊藤裕之
MA – 上杉春奈
美術プロデューサー – 吉良久仁子
デザイン – 荒川淳彦
美術進行 – 竹田政弘
大道具制作 – 大地研之
大道具操作 – 小野将志
装飾 – 坂東一城、渡邊康典、大瀧綾
持道具 – 出嶋佐知子
スタイリスト – 菊池志真
アクリル装飾 – 鈴木竜、中村哲治
小道具印刷 – 佐藤好冶
建具 – 岸久雄
電飾 – 中園誠四郎
視覚効果 – 田村憲行
植木装飾 – 後藤健
フードコーディネーター – 住川啓子
美術車輌 – コマツサポートサービス
音楽協力 – フジパシフィック音楽出版
協力 – フジアール、バスク、ベイシス
医療監修 – 吉田勝明(横浜相原病院)
広報 – 渡辺朱織
広告宣伝 – 鈴木文太郎
ホームページ – 須之内達也、伏見香織
スチール – 藤村陽子
タイトルロゴ – 金田有記、田崎幸恵
タイトルバック – 鈴木鉄平
CG制作 – デジタル・メディア・ラボ
車輌 – ファン
スケジュール – 佐々木詳太
演出補 – 八十島美也子、府川亮介、木村真人、西野成亮、大﨑翔
制作担当 – 岩崎敬道、横澤淳、三上慎一
制作主任 – 中川和則、小田切悠
記録 – 西澤香陽子、巻口恵美
プロデューサー補 – 上久保友貴、川口舞
企画統括 – 成河広明
編成企画 – 鹿内植、佐藤未郷
プロデューサー – 貸川聡子、山崎淳子
演出 – 水田成英、小林義則、八十島美也子
制作 – フジテレビ
制作著作 – 共同テレビ



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