ドラマ映画2010年代のドラマ2010年のドラマ2014年のドラマ2016年のドラマ2012年の映画2014年の映画2016年の映画

闇金ウシジマくん

光宗薫(闇金ウシジマくん Season3) ドラマ
光宗薫(闇金ウシジマくん Season3)
闇金ウシジマくんは、Season1が2010年10月14日~12月9日、Season2が2014年1月17日~3月14日、Season3が2016年7月18日~9月19日に放送。また2012年に映画『闇金ウシジマくん』、2014年に映画『闇金ウシジマくん Part2』、2016年に映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』が公開された。さらに2022年9月21日からスピンオフ『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』が放送。

闇金ウシジマくん Season1


2010年10月14日 – 12月9日放映

感想

第1話|深夜らしい良作の予感

見ないつもりだったが、意外と良作っぽいので続けて見ることにしよう。
第1回目としてきちんと手間をかけ気合が感じられる。
狂言回しとして新人が来るところから話が始まるのはドラマのお約束だが、片瀬那奈(わりと良い)が演じるこのキャラはドラマオリジナルだそうだ。
原作(未読)ではウシジマくん自身が狂言回しなのである。
二人の狂言回しというバランスをどうとっていくかがこのドラマの焦点になるだろう。
どっちにしろ、中心は金を借りて破滅していく人々ということになる。このヒリヒリ感は、今回かなり丁寧に描かれていた。
ファションヘルス「エロスリーノ」が絡んでくるともっと面白くなるだろう。

第2話|OLたちのランチは…

早くもダレ場くさいが、それでも屋台でエロリアーノと女の子と片瀬那奈がおでん食べるところとか、とんだDV彼氏の元ホスト健介が、久美子を殴った後でもやしラーメンを作ってあげるところとか、細かいところがよくできていて、見て飽きない。
ハケンの品格の後に見たりしているので、丸の内OLの贅沢ランチは借金で成り立ってるように見えてくる。
久美子以外のOLたちも実は借金まみれだったり…
片瀬那奈(演じる千秋)がAVを辞めた理由が気になるなー。
東北弁はやっぱりイイね。

第3話|心地よい密度

前回に続いて、読モの健介と、OLから苦界に沈んだ久美子の話だが、救いがないながらも、ちょっといい話になっていて、とくに青柳塁斗という俳優がしょうもない若者をうまく演じている。
エロリアーナの話(瑞樹と小百合)も少しずつ進行しているし、あちこちに伏線が挿入されていて、単純な一話完結ではない形式なので、30分ドラマとは思えない密度である。

ウシジマくんは野菜を食べない男なのだったww

第4話|客がコワイということ

やー、相変わらず面白いな。
客のほうがコワイ、というのは実感がこもっている。
かつてわたしの知っていた、実家が岐阜の女性に、進学で上京する際に父親が語ったという話がある。東京駅にはすごく不味い蕎麦屋があるというのだ。それにもかかわらずその店は潰れることもなく、毎日そこそこの客が入っているという。つまり東京はそのくらい人が多いということをお父さんは言いたかったらしい。
この興味深い話は腑に落ちるところがあり、わたしに長く記憶されることになったのだが、昨今のような世の中になると、ますます人はコワくなると思わざるを得ない。

今回と次回で相手になるのは闇金狩りの連中。旅行代理店というのがビミョーにリアルだね。
薄幸な人が絶妙に似合ってしまう中村靖日がどう絡むかも楽しみ。。。

第5話|黒ブラがエロイwww

闇金狩り編の後編。旅行代理店のエリートサラリーマン・森下タクはつかまって3000万の借金を負うことに。
しかし見ているほうはちょっと麻痺しているので、あんまりスッキリしないかな。
しかしドラマ自体はやっぱり面白い。
瑞樹の話がだんだんと重くなっていくのがスリリングである。あれはしまいに刺されるというオチなのか、さらに開き直ってワンランク上の存在になるというオチになるのか。
来週からはさきざきローンの話が始まるようで、これも楽しみである。

片瀬那奈はこのドラマで脱がないのだが、透ける黒ブラという変化球はなまじ脱ぐよりエロイww

第6話|さきざき社長www

さきざきローンとの対決が始まったのでwktkしてしまう。
スーツの前を持って広げ、カクカクと揺れながら立つ有薗芳記(第三エロチカの人である)、カックイーwwwww
「嗚呼!!花の応援団」の金井茂を思い出すな~
潜入させられたヨシノリがいつ馬脚をあらわすかとひやひやするのである。
ジリジリと追いつめられる中村靖日の焼けつく感じも。
山中崇との話は、原作でも極度の欝な話らしい。。。重いね(^-^;)
瑞樹ちゃんは刺されるかな、どうなるかな…

第7話|「闇の先にある光」の嘘くささ

あー面白かった、と毎回つぶやかずにいられないドラマは本当に貴重。
見ているうちに思わず乗り出してしまったり、次回が楽しみでならぬという面白さではないのだが、とにかく何かが充実しているドラマである。
画面の中になにか遠さがあるというか。

ドラマのテーマ(コミックスは読んでないが、原作も?)は、「闇と、闇の先にある光」だという。しかし、光なんてものは、どこまでも嘘くさいものだとウシジマくんなら言うであろう。
ファミレスの女子トイレで(いい舞台である)、山本浩司に羽交い締めにされ、カッターを突きつけられたかすみりさに、「その男の話をちゃんと聞いてやれ」と告げる山田孝之、ストーカーという人間関係をテレビドラマふうに希釈するのかと思って見ていると、次の瞬間、山本が捨てたカッターを拾い、目のあたりをガン!と柄で突き、血を流してうずくまる山本に、「相手がどう思うかという想像力がねえから風俗嬢に弄ばれるんだ」と捨て台詞を残して去っていく。この爽快感はドラマではなかなか得にくいたぐいのものだ。

沼に沈んでいくかのような山中崇中村靖日のエピソードの丁寧な描写ぶりに、ジリジリと焼けていくような感覚を味わうのも、なかなか得にくいものである。

第8話|足元が崩れるように

ドラマを終わらせる段取りというのは、他のドラマでは興ざめなものなのだが、ここでは、どこまで落とされるのか得体が知れない崩壊感になる。じっくり描かれた山中崇中村靖日の崩壊も、いくところまで来た感じ。
ヨシノリ君の話は終わりかな。有薗芳記がもう出てこないのは寂しい。
しかし、ここへ来て新しい登場人物。
ヤクザの它貫は山中・中村のクライマックスにかかわる。
タクシーの運転手足立は、瑞樹の話につながるのだろう。
今回はウシジマくんも片瀬那奈も出番が少なくて、少々物足りなかった。

最終話|泣ける板橋のVサイン

視聴者目線を代弁するドラマオリジナルのキャラだったが、最終回でいつのまにか辞めるという徹底したご都合主義である。
ずっとネタだった「悶絶Eカップ美脚ストッキング秘書3」が発見されて、「お前本当にEカップだったんだなー」という台詞を無視して、
「なんでも言うこと聞くって言いましたよね?」とウシジマくんに迫り、カイワレを食べさせて、辞めてしまった。

タイトルとURLをコピーしました