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プレデターシリーズ

エルピディア・カリロ(プレデター) 1987年の映画
エルピディア・カリロ(プレデター)

 

【AVP2 エイリアンズVS.プレデター】シリーズで最もヒドイ(2007年)

ジーナホールデン (AVP2 エイリアンズ VS.プレデター)

ようやく7作目に辿り着いた。
といっても公開順では4作目に当たる(AVPはスピンアウトと思って後回しにしたのだ)。
新作「Badlands」が秋に公開されるらしいことを知らずにシリーズを見始めたのだったが、予想に反して駄作が少なかった中、最もヒドイと思ったのが本作である。

前作でエイリアンに卵を産みつけられたプレデターの乗った帰還船が、コロラド州の森に墜落するところから話は始まる。
人口5千人ほどの小さな町があるのだが、エイリアンは瞬く間に繁殖してやりたい放題。
冒頭では5歳くらいの少年にまでフェイスハガーで卵を産みつけ、胸から飛び出させて殺すという非ハリウッド的なシーンがある。
終盤でも病院の産科に侵入し、そこにいた妊婦全員に卵を産みつけていて、胸糞悪すぎる。
ハネケの映画か。

一方、自星で仲間の墜落を察知したプレデターはエイリアンの殲滅と証拠抹消のために出動(って、察知してから2分で、しかも一人で出動なのかよ)。
設定ではこのエイリアンをクリーナーと言うらしい。
地球に降り立ったクリーナーはエイリアンの痕跡を追うが、これまでのプレデターと違い、遭遇した人間は非武装でも容赦なく殺す。
大迷惑である。

驚くべきことに、この映画には主人公らしい人物がいない。
一応、ムショ帰りの青年とその弟、町の保安官、帰郷した軍の女兵士の一家などが出てくるのだが、主人公であってもおかしくない保安官はまったく役に立たないばかりか、最後は軍に騙されて藻屑と消える。
誰にも感情移入できないままというのは、やはり何らかの実験的意図があったのだろうか。

ちなみに上に掲げた写真(ジーナホールデン)は、ちょっと可愛いカフェのウェイトレス役。
リプリーとエイリアンの有名な2ショットのオマージュシーンなのだが、もちろん、すぐ死ぬ。

本作は「エイリアン」でリプリーがあれほど恐れた地球での対エイリアン戦である。
小惑星LV426から撤退する際にリプリーが決断した通り、唯一の対処は「軌道上から核攻撃するしかない」のだった。
実際は空軍の爆撃機がミサイルを落としていたが、かくして町は住民ごと全滅し、せっかく苦労して勝利したクリーナーも、負けたエイリアンも消散。すべてが無駄である。

上記のメンバーはヘリで一応脱出したのだが、その後どういうシーンで終わったのか、昨夜見たばかりなのにもう忘れた。
最後に取っておいた映画なのに、後味が悪すぎる。

AVP2 エイリアンズVS.プレデターの問題点と見どころ

  1. 映像の暗さと視認性
    本作は全編を通して照明が極端に暗く、特に戦闘シーンや緊迫した場面で何が起きているのか分かりづらい。 エイリアンとプレデターの戦いも、シルエットでしか見えないことが多く、視覚的なストレスを感じる。
  2. プレデリアンの登場とホラー要素の強化
    プレデターとエイリアンの融合体である「プレデリアン」が新たな脅威として登場し、人間を捕食するシーンはショッキング。エイリアンシリーズの残酷な雰囲気を復活させたと言える。
  3. クリーナー・プレデターの存在感
    証拠隠滅のために地球へ送り込まれた「クリーナー・プレデター」は、エイリアンを容赦なく駆逐していく圧倒的な戦闘力を持ち、冷酷なプロフェッショナル感が漂わせ、プレデターの強さを再認識させる
  4. 人間ドラマが薄い
    町に住む人々のサバイバルも描かれるが、キャラクターに感情移入できない。 元軍人の主人公や脇役の人間ドラマが単調で記憶に残らない。

AVP2 エイリアンズVS.プレデターのあらすじ

南極での戦いで死んだスカー・プレデターの体内から、プレデターの性質を持つ新種エイリアン「プレデリアン」が誕生。プレデターの小型艇に侵入し、船内のプレデターを殺戮。攻撃で制御を失った船はコロラド州の森に墜落し、保存容器から逃げ出したフェイスハガーが人間に寄生を始める。
救難信号を受けたプレデター本星から、痕跡抹消専門の「ザ・クリーナー」が派遣される。しかしプレデリアンとエイリアン軍団は下水道から街へ侵入し、住民を襲撃。州軍も全滅し、パニックに陥った住民は脱出を図る。
病院でプレデリアンが妊婦に寄生させ繁殖を進める中、ヘリでの脱出を目指す若者たちが突入。人類、エイリアン、プレデターの三つ巴の戦いが始まる。

AVP2 エイリアンズVS.プレデターを観るには?

AVP2 エイリアンズVS.プレデターのキャスト

AVP2 エイリアンズVS.プレデターの作品情報

監督 – コリン・ストラウスグレッグ・ストラウス
脚本 – シェーン・サレルノ
原案 – エイリアン原案:ダン・オバノン、ロナルド・シャセット/プレデター原案:ジム・トーマス、ジョン・トーマス
製作 – ジョン・デイヴィス、ウォルター・ヒル、デヴィッド・ガイラー
製作総指揮 – ポール・ディーソン、ロビー・ブレナー
音楽 – ブライアン・タイラー
撮影 – ダニエル・C・パール
編集 – ダン・ジマーマン
配給 – 20世紀フォックス
公開 – アメリカ合衆国の旗 2007年12月25日
日本の旗 2007年12月28日
上映時間 – 94分、102分(完全版)

『>AVP2 エイリアンズVS.プレデター』は、シリーズファンにとっては賛否が分かれるものの、モンスター同士の戦いには観るべきところもある映画です。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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