x
洞窟おじさんの感想
またオノマチということになってしまうのだが、やはり1話の井上順という子役はよかったし(スパイダーズの人ではない)、「凶悪」以来、とくに2016年以降とくに精力的に映画に出演しているリリー・フランキー(「銀と金」のハマり具合はその結果と言える)の演技も後を引く。
オノマチはたいていの場合、「理解者」の役割を果たすことで観る者の心を捉えるのだが、ここでも涙をこぼすシーンでさすがと思わせた。
洞窟おじさんのあらすじ
13歳で家出した加村一馬は、愛犬シロと共に山奥の洞窟で43年間サバイバル生活を送る。イノシシ狩りや山菜採取、釣りなどで自給自足の生活を営みながら、孤独と人間社会への憧れや恐怖に葛藤する。57歳で発見された後、社会復帰を目指すが、現代社会の変化に戸惑い苦悩する。しかし、障害者支援施設で働き、新たな生きがいを見つけ、再生へと歩み始める。
洞窟おじさんを観るには?
洞窟おじさん キャスト
宅間剛 – 浅利陽介
白石真佐子 – 坂井真紀
軽部久美 – 尾野真千子
木村千次 – 宇野祥平
盛本寛治 – でんでん
加山二郎 – 森下能幸
加山富子 – 山下容莉枝
加山勇三 – 信太昌之
長嶋功 – 野間口徹
桃園幸作 – 生瀬勝久
丹波惣一郎 – 井上順
砂川雅代 – 木内みどり
知見 – 山中崇
洞窟おじさん スタッフ
脚本 – 児島秀樹、吉田照幸
資料 – 祓川学
協力 – 緒方慶子(撮影)
制作統括 – 牛山徹也
制作統括 – 西村崇、山際新平
撮影 – 飯倉陽子
照明 – 緑川雅範
音声 – 岩間翼
音響効果 – 武田拓也
映像技術 – 山下純
美術 – 池田正直
CG – 鎌田庚介
スタイリスト – 目代博明
ヘアメイク – 石井薫子
編集 – 大庭弘之
記録 – 加賀見佳子
プロデューサー – 大谷直哉
演出 – 吉田照幸
制作 – 松居径
洞窟おじさんの原作
人生のほとんどを洞窟で過ごした男の物語
加村一馬、昭和21年8月31日生まれ。群馬県大間々町(現:さくら市)出身。68才。
昭和35年、当時13才だった少年は「両親から逃げたくて」愛犬シロを連れて家出した。以来、彼はたったひとりで誰にも知られることなく、足尾鉱山の洞窟、富士の樹海などの山野で暮らし、イノシシやシカ、ヘビにネズミ、コウモリ、野ウサギなどを食らい命をつないできた。発見された時、少年は57才になっていた–
2004年5月に刊行され、大きな話題を呼んだ『洞窟オジさん 荒野の43年』(小社刊)。あれから11年、社会復帰を果たした「オジさん」は、群馬県の障害者支援施設に住み込みで働いていた。彼はなぜそこで生きることになったのか。そして、「自分のため」ではなく「他人のため」に生きる喜びを知った「オジさん」は何を語るのか。
トラブル続きの集団生活、「天使のような」女性との出会い、ブルーベリー栽培への挑戦、初めての入院生活…。12万字を越える加筆で奇跡の文庫化!!