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コンフィデンスマンJP

2.0
長澤まさみ(コンフィデンスマンJP) ドラマ
長澤まさみ(コンフィデンスマンJP)
コンフィデンスマンJPは、2018年4月9日~6月11日にフジテレビ系「月9」枠にて放送。主演は11年ぶり月9枠主演の長澤まさみ。その後シリーズ化され、映画、スペシャルドラマ、スピンオフドラマなどが制作。古沢の脚本を元に韓国版『コンフィデンスマンKR』、中国版『コンフィデンスマンCN』が同時制作された。

コンフィデンスマンJPの感想

ファーストインプレッション

CXが心を入れ替えて月9も心機一転という触れ込みなのだが(そのためか、いつま出遅れる月9が異例の早いスタート)、古沢良太の脚本は冴えず、見続ける気がしないスタート。
コンゲーム物だから、ます何よりも脚本の責任と言える。

主人公たちが棒過ぎるのは、あえての演出なのか。

コンフィデンスマンKRを観てから再見

パク・ミニョン(コンフィデンスマンKR)

パク・ミニョンの「コンフィデンスマンKR」を、これならそう悪くもないと思いはじめ、最初の2話(これでひとつの話)を観たところで、やっぱりくだらないと思った。
そして、クダラナすぎて観るのをやめた日本版を確認のため観てみて、こちらは1話以上観る気がしなかった。

なぜウケているのかという根本的な疑問

本作がなぜヒットしているのか、さっぱり理解できないのはずっと変わらない。
練りに練られたコンゲーム(信用詐欺)物という裏切る、細部を大胆に無視した「マンガ」である。詐欺の計画は杜撰で、成功は偶然とご都合主義の連続に支えられている。ダー子(この変な名前の由来を知るところまで見続けられない)たちがいかにしてターゲットの情報を抜き取り、どうやって仲間を潜入させたのか、そのプロセスは大胆に省略され、まるで魔法のように事が進む。
もはや詐欺の駆け引きではなく、『シティハンター』ばりの荒唐無稽アクションコメディだ。緻密な伏線と回収を期待するだけ無駄である。

Official髭男dismなどノリの良いサウンドが全編を彩り、あたかも全てが計算通りに進んでいるかのような高揚感を演出しているのだが、行き当たりばったりの展開と、薄っぺらなキャラクター造形を隠すことはできない。

長澤まさみの上滑り的な演技も「軽さ」を助長している。奇抜な変装と大袈裟な言動を繰り返すダー子は、長澤よりもパク・ミニョンのほうが見応えがあったが、「あえて詰めを甘くしている」という構造は同じだった。

とはいえ、この全ては、あえて細部のリアリティを捨て、音楽と勢いで突っ走るエンターテインメントに徹した古沢良太の目論見通りなのだろうと思う。本作は見事にヒットしたのであり、やはり古沢は天才なのかもしれないのである。

コンフィデンスマンJP あらすじ

ダー子(長澤まさみ)は天才的な頭脳を持つコンフィデンスウーマン。彼女と組むのは、お人よしのボクちゃん(東出昌大)と変装の達人リチャード(小日向文世)。ダー子は公益財団『あかぼし』会長・赤星栄介(江口洋介)を標的にする。赤星は慈善事業で知られるが、裏では経済ヤクザとして暗躍する人物。ダー子は赤星が海外に資産を持ち出そうとしていると推測し、リチャードを貨物船舶の船長に扮させて接触させるが、正体がバレてリチャードは重傷を負う。詐欺師をやめていたボクちゃんはリチャードの仇を討つため、ダー子と再会し、赤星を騙す作戦を練る。

コンフィデンスマンJPを観るには?

コンフィデンスマンJP キャスト

コンフィデンスマン
ダー子 – 長澤まさみ(幼少時: 溝口咲來)
ボクちゃん – 東出昌大
リチャード – 小日向文世
チョビ髭 – 瀧川英次
五十嵐(いがらし) – 小手伸也
モナコ – 織田梨沙
バトラー – マイケル・キダAlex J.D

コンフィデンスマンJP スタッフ

脚本 – 古沢良太
音楽 – fox capture plan
主題歌 – Official髭男dism「ノーダウト」(ポニーキャニオン / ラストラム・ミュージックエンタテインメント)
企画 – 成河広明
プロデューサー – 草ヶ谷大輔古郡真也
演出 – 田中亮金井紘三橋利行
制作協力 – FILM
制作著作 – フジテレビ
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