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舟を編む 〜私、辞書つくります〜

池田エライザ(舟を編む 〜私、辞書つくります〜) ドラマ
池田エライザ(舟を編む 〜私、辞書つくります〜)
舟を編む 〜私、辞書つくります〜は、2017年の年代設定でテレビドラマ化(2024年2月18日~、NHK BSプレミアム4K「プレミアムドラマ」)。主演は池田エライザ。
まだ観ていない方は、Amazon Prime Videoで今すぐ視聴できます。

のっけから池田エライザのエチュード(舟を編む 〜私、辞書つくります〜の感想)

意外にもドラマ化は初めてだったのだが、ということが理由なのか、かなりアレンジされた設定になっている。
映画版で松田龍平が演じた人物を野田洋次郎が演じ、「廃刊になった女性ファッション誌から異動してきた読モあがり」というやたら既視感のある設定の池田エライザがヒロイン。

嘆息→涕泣→嗚咽というエチュードみたいな演技をする池田の頬を伝う涙が、払暁から早暁にかけての光を浴びて浮かび上がるオープニングを、私はわざとらしく感じたが、いかがなものだろうか。
設定のせいで「校閲ガール」と区別がつかないような話になりそうだが、大丈夫か。

舟を編む 〜私、辞書つくります〜 見どころ

  1. 新しい視点からの物語
    • 馬締光也ではなく、ファッション誌から辞書編集部に異動してきた岸辺みどりが主人公。言葉のプロである辞書編集部員たちに翻弄されながらも、次第に辞書作りの魅力に目覚めていく過程を描く。
    • みどりの目線を通して、視聴者も一緒に言葉の面白さや奥深さ、辞書を編む作業の意味を表現。
  2. 辞書作りの知られざる世界
    • 辞書を編むという、地道で気の遠くなるような作業が、いかに情熱と時間を要するか。用例採集、言葉の意味の精査、校正作業など、普段なかなか知ることのできない辞書編集部の日常が詳細に描かれる。
    • 「血潮」の用例のくだりなど、辞書編纂の困難さ、一つの言葉にも編集者たちの並々ならぬ努力が伝わるエピソード。
  3. 個性豊かなキャラクターと豪華キャスト
    • 池田エライザ(岸辺みどり役): ファッション誌の編集者という華やかな世界から、地味な辞書編集部にやってきた新人。最初は戸惑いながらも、言葉の魅力に惹かれ、成長していく。
    • 野田洋次郎(馬締光也役): RADWIMPSのボーカルとしても知られる野田洋次郎さんが、ぼさぼさ頭で超生真面目な辞書編集部の主任・馬締を演じる。言葉への真摯な姿勢を表現。
    • 柴田恭兵(松本朋佑役): 辞書「大渡海」の監修を務める重鎮日本語学者。言葉への愛情と厳しさを持ち合わせる。
    • 向井理(西岡正志役): 元辞書編集部員で、現在は宣伝部にいる西岡。辞書編集部員とは対照的なキャラクター。
    • その他、矢本悠馬(宮本慎一郎役)、美村里江(林香具矢役)、岩松了(荒木公平役)、渡辺真起子(佐々木薫役)、前田旺志郎(天童充役)など、実力派俳優たちが集結し、それぞれが辞書編集部を彩る個性的なキャラクターを演じています。
  4. 言葉の持つ力と魅力
    • 「言葉」そのものが主役と言っても過言ではない。言葉が持つ多様な意味、時代と共に変化する言葉、言葉を通じて人と人との心が通じ合うことの尊さが描かれる。
    • 「なんて」という言葉の用例を巡るエピソード、「月が綺麗ですね」といった言葉の裏にある感情など、言葉の面白さを改めて感じさせる場面が随所に。
    • 「上手くなくていいです、それでも言葉にしてください。今あなたのなかに灯っているのは、あなたが言葉にしてくれないと消えてしまう光なんです」といった、言葉の重要性を訴えかけるセリフも印象的。
  5. 令和を舞台にしたオリジナル要素
    コロナ禍の状況が盛り込まれており、原作や映画版とは異なる展開や、時代性を反映した言葉の扱われ方なども見どころに。
  6. 舟を編む 〜私、辞書つくります〜 あらすじ

    大人気ファッション誌の編集部員・岸辺みどり(池田エライザ)。雑誌の廃刊が決まり、突如異動になった先は辞書編集部! そこは、ぼさぼさ頭で超がつくほどの生真面目上司・馬締光也(野田洋次郎)を筆頭に、くせ者ぞろい。
    みどりは、彼らに翻弄されながらも、一冊の辞書を作るために十数年間に及ぶ時間と手間をかける根気と熱意に触発され、次第に自らも言葉の魅力を発見、辞書編さんの仕事にのめり込んでいく。

     

    舟を編む 〜私、辞書つくります〜を観るには?

    舟を編む 〜私、辞書つくります〜 キャスト(テレビドラマ)

    ■主要人物
    岸辺みどり – 池田エライザ(幼少期:宮崎莉里沙矢野朔子
    馬締光也 – 野田洋次郎
    ■玄武書房
    五十嵐十三 – 堤真一
    西岡正志 – 向井理
    渡瀬凛子 – 伊藤歩
    ■辞書編集部
    荒木公平 – 岩松了(43年前:加治将樹)
    佐々木薫 – 渡辺真起子
    天童充 – 前田旺志郎(8歳時:眞島煌芽)
    松本朋佑 – 柴田恭兵(43年前:細田善彦)
    ■周辺人物
    宮本慎一郎 – 矢本悠馬
    馬締香具矢 – 美村里江
    秋野蘭太郎 – 勝村政信(子供時代:藤田要)
    ハルガスミツバサ – 柄本時生
    松本千鶴子 – 鷲尾真知子
    中村昇平 – 鈴木伸之
    ■みどりの家族
    若葉 – 森口瑤子
    慎吾 – 二階堂智
    萩原さつき – 金澤美穂(幼少期:安田世理
    ■その他
    岸辺真帆 – 野呂佳代

    舟を編む 〜私、辞書つくります〜 スタッフ(テレビドラマ)

    原作 – 三浦しをん『舟を編む』
    脚本 – 蛭田直美、塩塚夢(第5話共同執筆)
    演出 – 塚本連平麻生学安食大輔
    音楽 – Face 2 fAKE
    辞書監修 – 山本康一(三省堂)
    辞書考証 – 平木康成(岩波書店)、大野美和(小学館)
    製紙考証 – 楠澤哲(王子エフテックス)
    板前指導 – 舘野雄二
    絵画指導 – 秦健児
    料理指導 – 赤堀博美
    制作統括 – 高明希(AX-ON)、訓覇圭(NHK)
    プロデューサー – 岡宅真由美(アバンズゲート)、西紀州(AX-ON)

    『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』は、辞書作りという地味なテーマながらも、言葉の持つ奥深さや、それに情熱を注ぐ人々の姿を丁寧に描き出し、多くの感動を呼んだドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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    舟を編む 〜私、辞書つくります〜の原作・映画版・コミック版

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