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ノイズ【noise】

3.5
黒木華(ノイズ【noise】) 映画
黒木華(ノイズ【noise】)
ノイズ【noise】は、2022年1月28日に公開。監督は廣木隆一、主演は藤原竜也と松山ケンイチ。なお、舞台が原作の町から架空の離島・猪狩島に変更されている。

ノイズ【noise】の感想

藤原竜也松ケンという「デスノート」のコンビだから、いっそのこと藤原の妻は戸田恵梨香でも良かったんじゃないかと思ったが、ここはやはり農家の嫁を演じても違和感のない黒木華で良かったと思う。藤原を見つめる無心の眼差しが切ないのが、さすがである(ただし原作ではこの夫婦は不仲であり、事件後に黒木は松ケンと再婚している)。

小児犯罪歴のある男(渡辺大知)が伊勢湾の小島でうっかり死んでしまい、島のためにそれを隠蔽する藤原・松ケンと、事件を追う県警(永瀬正敏)が攻防を繰り広げるというストーリー。

島の空気を活かしたロングと長回し(前半に諏訪太朗が絞め殺されるシーンなど素晴らしい)、また黒イチジクやいちごみるくのドリンクといった暗喩的な小道具の使い方はも冴えていた。

映画には意外な後日談が描かれており、ラスト近く(と冒頭)で披露される子どもの絵をめぐって、例によって考察厨が湧いているのだが、どの解釈も今ひとつピンとこない。「ノイズ」というタイトルに加託されているものがピンとこないのかもしれない。

BGMはないと思いきや「田園」が通低音のように鳴っている。

ノイズ【noise】のあらすじ

愛知県の小島で暮らす圭太(藤原達也)は、黒イジチクの栽培に成功し、島起こしの中心人物となった。そんな時、圭太の幼い娘が姿を消した。不審人物の小御坂が、娘を拉致したと思い込んだ圭太は、小御坂を突き飛ばし、意図せず殺してしまった。今ここで殺人事件など起こせば、島の再出発が頓挫する。圭太は、その場に居合わせた幼馴染の純(松山ケンイチ)や島の駐在の真一郎と共に、事件の隠ぺいを図り始めた。

ノイズ【noise】を観るには?

ノイズ【noise】 キャスト

泉圭太 – 藤原竜也(中学生時代 – 光山叶倭)
田辺純 – 松山ケンイチ(中学生時代 – 山田日向)
守屋真一郎 – 神木隆之介
泉加奈 – 黒木華(中学生時代 – 丸山真亜弥)
青木千尋 – 伊藤歩
小御坂睦雄 – 渡辺大知
横田昭一 – 酒向芳
横田洋子 – 菜葉菜
野毛二郎 – 迫田孝也
守屋仁美 – 鶴田真由
酒井義昭 – 波岡一喜
岡崎正 – 寺島進
庄司華江 – 余貴美子
横田庄吉 – 柄本明
畠山努 – 永瀬正敏
山下伸介 – 大石吾朗
鈴木賢治 – 諏訪太朗
泉恵里奈 – 飯島莉央

ノイズ【noise】 スタッフ

原作:筒井哲也『ノイズ【noise】』(集英社 ヤングジャンプ コミックス GJ刊)
監督:廣木隆一
脚本:片岡翔
音楽:大友良英
企画・プロデューサー:北島直明
製作:沢桂一、堀義貴、池田宏之、菊川雄士、藤本鈴子、森田圭、弓矢政法、松橋真三、田中祐介
エグゼクティブプロデューサー:伊藤響
プロデューサー:里吉優也
ラインプロデューサー:榊田茂樹
撮影:鍋島淳裕(J.S.C.)
照明:かげつよし
美術:丸尾和行
録音:深田晃
装飾:吉村昌悟
編集:野本稔
VFXプロデューサー:赤羽智史
スタイリスト:浜井貴子
ヘアメイク:永江三千子
スクリプター:沖宏美
キャスティング:緒方慶子
助監督:吉村昌晃
制作担当:小沼秀剛、宮下直也
配給:ワーナー・ブラザース映画
制作プロダクション:クレデウス
製作幹事:日本テレビ放送網
製作:映画「ノイズ」製作委員会(日本テレビ放送網、ホリプロ、ワーナー・ブラザース映画、読売テレビ放送、バップ、KDDI、ジェイアール東日本企画、クレデウス、GYAO、札幌テレビ放送、宮城テレビ放送、静岡第一テレビ、中京テレビ放送、広島テレビ放送、福岡放送)

ノイズ【noise】の原作


のどかな田園風景が広がる猪狩町では、黒イチジクを地域の特産として、限界集落から一転、活況を呈し始めた。そんな中、イチジク農園を営む泉圭太のもとに鈴木睦雄と名乗る怪しい言動の男が現れる。彼は14年前に女子大生ストーカー殺人を犯した元受刑者だった。平穏な地域社会に投げ込まれた異物が生んだ小さな波紋(ノイズ)が、徐々に広がっていく――…!!

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