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AI・SF・ジャパンアニメ…代理店的発想の到達点(17歳の帝国の感想)
本作は世界160か国に配信されることを前提に企画され、「日本のドラマに期待されていること」をリサーチした結果、「AI」「SF」「ジャパンアニメ的な世界観」という期待に応えたものだったとのこと。
吉田玲子が投入されたのはそういうわけだが、役者たちは何をしているのかよくわからない状態で撮影を行っていたらしい。
アニメのベテラン脚本家吉田玲子のオリジナルだが、“NHKが考えたメタバース”みたいな感じがちょっと気持ち悪い…「未来への10カウント」をひそかに楽しみにしているので、こちらでも山田杏奈が見られるのはうれしい。
キャスティングとしては、染谷将太、田中泯、星野源に悪い役をはめているのがちょっといい感じ。
17歳の帝国の人物相関図
17歳の帝国 見どころ
近未来の日本を舞台に、AIを活用した「実験都市」で、若きAI総理が政治を動かすという意欲的な設定で、現代社会への鋭い問いかけを行ったドラマ。
- AI統治と若きリーダーという斬新な設定
最大の特徴は「AIが政治を行う近未来の日本」というSF的な設定、さらにそのAIによって選ばれたのが17歳の少年という点である。未来の社会システムへの想像力を掻き立てた。 - 神尾楓珠が演じる「天才少年総理」
神尾楓珠が、天才的な頭脳を持ちながらも若さゆえの純粋さや迷いを抱えるAI総理・真木翔を演じる。理想と現実のギャップ、そしてAIとの共存の中で彼が何を学び、どう成長していくのかが見どころ。 - 星野源の「大人」の存在感
真木総理を支えるAI開発者・鷲田を演じる星野源の存在感が光る。AIの倫理や人間のあり方を深く見つめるキャラクターであり、時に真木と対立しながらも、物語に深みを与える。 - 「民主主義」と「管理社会」への問いかけ
AIが最適な答えを導き出すシステムは、効率的である一方で、人々の自由な意思決定や、感情を伴う判断が排除される可能性をはらむ。「民主主義とは何か」「幸福な社会とは何か」「AIにどこまで委ねるべきか」といった現代社会が直面しつつある哲学的な問いを投げかける。 - 豪華なキャスト陣と人間ドラマ
山口紗弥加、板垣李光人、杉本哲太、西田尚美、柄本明など個性豊かで実力派の俳優陣が脇を固める。AIを巡る大人たちの思惑や、真木総理を支える若いAI補佐官たちの成長といった人間ドラマも描かれた。 - スタイリッシュな映像と音楽:
近未来の実験都市を表現するスタイリッシュな映像美や、物語のテーマ性を深める音楽も魅力。
17歳の帝国のあらすじ
物語の舞台は、202X年。日本は少子高齢化と経済の停滞が深刻化し、AIによる統治が導入された「UA(ユートピア・アーキテクト)」という実験都市が全国に設置された。UAには、AIが国民の意見を分析し、最適な政策を導き出すというシステムが導入されている。UAのトップとして選ばれたのは、なんと17歳の天才少年・真木翔(神尾楓珠)だった。彼は、AI「ソロン」の膨大な情報と分析能力を駆使して、大人たちでは解決できなかった社会問題を次々と解決していく。
しかし、若き総理を支えるベテランAI開発者・鷲田(星野源)や、彼を取り巻く大人たち、そしてAIの意思決定の裏側には、様々な思惑や葛藤が渦巻いていた。真木は、理想とする社会を築こうと奮闘するが、AIによる統治の是非、人間の自由と管理、そして民主主義の未来といった、重いテーマに直面していく。
17歳の帝国を観るには?
17歳の帝国のキャスト
真木亜蘭 – 神尾楓珠
茶川サチ – 山田杏奈
平清志 – 星野源
■UAの閣僚
雑賀すぐり – 河合優実
林完 – 望月歩
鷲田照 – 染谷将太
■サチの家族
茶川正樹 – 杉本哲太
茶川タエ – 西田尚美
茶川樹介 – 加藤憲史郎
茶川大樹 – 綾田俊樹
茶川キヨ – 小貫加恵
■プロジェクト・ウーアの関係者
山口早希 – 松本まりか
鷲田継明 – 柄本明
スノウ – 山田杏奈、声 – 塩塚モエカ
■ウーアの住民
佐伯豊 – 岩松了
保坂重雄 – 田中泯
三山次郎 – ノゾエ征爾
立科亮子 – 原扶貴子
笹野聡 – 橋本一郎
笹野ひよ子 – 池津祥子
鈴原 – 塚本晋也
鷲田光 – 岡部たかし
町田 – 矢山治
■ウーアへの移住者
あゆみ – 瀧七海
りほ – 兼光ほのか
■その他
白井柊吾 – 髙橋洋
白井雪 – 竹野谷咲
林葉大地 – 丸山智己
朝倉洋太 – 吉田ウーロン太
篠宮 – 天野はな
真木の母親 – 最所美咲
17歳の帝国のスタッフ
音楽 – 坂東祐大、Tomggg、前久保諒、網守将平
主題歌 – 坂東祐大 feat. 塩塚モエカ(羊文学)「声よ」
制作統括 – 訓覇圭
プロデューサー – 佐野亜裕美
演出 – 西村武五郎、桑野智宏
プロダクションデザイン – 服部竜馬
『17才の帝国』は、SF的な設定を通じて、現代社会が抱える問題や、未来への希望、そして人間の本質を深く問いかける、知的刺激に満ちたドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。