ゆりあ先生の赤い糸

ゆりあ先生の赤い糸(菅野美穂)
ゆりあ先生の赤い糸(菅野美穂)
2023年ベストドラマ

入江喜和による日本の漫画作品を原作に、2023年10月19日から12月14日まで、テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠にて放送された。主演は菅野美穂。
原作は『BE・LOVE』(講談社)に2018年5号~2022年10月号連載。「夫婦や家族の形」を「介護、不倫、性的少数者、コロナ禍など現実の社会を巡る話題」から描いており、2021年「第45回講談社漫画賞」総合部門、2023年「第27回手塚治虫文化賞」で「マンガ大賞」を受賞。

「BE LOVE」で連載していた原作も少し読んだが、眉間の皺が深い眉濃のゆりあ先生は菅野美穂にそっくりである。設定は50歳だが、菅野は46歳。とうに閉経しているヒロインになりきって切る啖呵の恰好よさはさすがだ。

しかし事態はかなり深刻で、これは原作者の実体験から来ているのだろう(34歳の宮澤エマが演じる義妹は48歳、48歳の吉瀬美智子が演じる実姉は53歳。三田佳子が演じる義母だけが82歳とほぼ同じで、「戦力外男子」に囲まれて小池栄子が奮闘する「コタツがない家」よりずっと救いがない)。

なぜ「先生」なのか、そして父親の言葉の「呪い」は解けるのか、というヒロインを追いつめるドラマなのだが、疑似家族物として最後まで楽しめた。菅野美穂は当たり役だった。

ゆりあ先生の赤い糸 コミック 全11巻セット

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キャスト

主要人物
 伊沢ゆりあ(いざわ ゆりあ)〈50〉 – 菅野美穂(幼少期:小野井奈々)
 箭内稟久(やない りく) – 鈴鹿央士
 伴優弥(ばん ゆうや) – 木戸大聖
 小山田みちる(おやまだ みちる) – 松岡茉優
 小山田まに(おやまだ まに) – 白山乃愛
 小山田みのん(おやまだ みのん) – 田村海夏
 伊沢吾良(いざわ ごろう) – 田中哲司
ゆりあの関係者
 泉川蘭(いずみかわ らん) – 吉瀬美智子(幼少期:愛実)
 長田勝利(おさだ かつとし) – 長田庄平(チョコレートプラネット)
 長田ゆきえ(おさだ ゆきえ) – 安藤聖
 吾良の関係者
 伊沢志生里(いざわ しおり) – 宮澤エマ
 伊沢節子(いざわ せつこ) – 三田佳子
その他
 前田有香(まえだ ゆか) – 志田未来
 伴智弥 – 北川アーヴィン学
 伴優里亜 – 佐藤大空
 小山田源 – 前原滉(第2話 – )
 セバスチャン – セバスチャン

スタッフ

原作 – 入江喜和『ゆりあ先生の赤い糸』(講談社)
脚本 – 橋部敦子
監督 – 金井紘星野和成竹園元
エグゼクティブプロデューサー – 内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー – 峰島あゆみ(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)、山形亮介(KADOKAWA)、新井宏美(KADOKAWA)
木曜ドラマ

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