『ジェーン・ドウの解剖』(The Autopsy of Jane Doe)は、2016年製作のアメリカ合衆国のホラー映画。ジェーン・ドウとは身元不明女性のこと。松竹エクストリームセレクションの第一弾作品。
タイトル通り、最初から最後まで解剖の話で(この感想はネタバレである)、謎の美女遺体の解体が進むにつれホラー現象が起こり始めて登場人物が全員死ぬ。
美女(オルウェン・ケリーというロシアのモデルが、最後まで眉ひと筋動かさない)は外傷が一切ないのに手足の関節が粉砕しており、内臓は何度も刺されている上、肺は焼け焦げているのに、脳細胞を顕微鏡で見ると生きている(「これが死因が分からなかった理由だ!」と叫ぶのがおかしい)。
何を隠そう、17世紀のセイラム魔女裁判の犠牲者だった――というのがオチなのだが(爪の間に北東部にしかない泥炭が詰まっているという伏線が前半にある)、だからといって外傷がない理由はわからないままなので、どうも釈然としない(魔女だから、ということ?)。
お化けが姿を現さず、枯れ尾花と大音量SEで盛大に怖がらせる映画で、ちょっと狐につままれた感。
1時間26分と手短かなのは良し。
キャスト
キャスト
※括弧内は日本語吹替[3]
オースティン・ティルデン – エミール・ハーシュ
トミー・ティルデン – ブライアン・コックス
エマ – オフィリア・ラヴィボンド
バーク保安官 – マイケル・マケルハットン
ジェーン・ドウ – オルウェン・ケリー
スタッフ
原題:The Autopsy of Jane Doe
監督:アンドレ・ウーヴレダル
脚本:イアン・ゴールドバーグ、リチャード・ナイン
製作:フレッド・バーガー、エリック・ガルシア、ベン・ピュー、ロリー・エイトキン
製作総指揮:スチュアート・フォード、マット・ジャクソン、スティーヴン・スクイランテ