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LUCY/ルーシー

スカーレット・ヨハンソン(LUCY/ルーシー) 映画
スカーレット・ヨハンソン(LUCY/ルーシー)
2014年にフランスとアメリカ合衆国で制作されたSFアクション映画。原題は「Lucy」。
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脳が100パー覚醒するのに、なんておバカな映画か(LUCY/ルーシーの感想)

あれっ、スカーレット・ヨハンソンって仲里依紗に似ている(逆)。

脳が100パー覚醒する話なのに、なんておバカな映画かw
中2病炸裂の話をモーガン・フリーマンチェ・ミンシクが大真面目に助演しているのがおかしい。

LUCY/ルーシーの見どころ

リュック・ベッソンの攻めたサイエンス・フィクションと、スカーレット・ヨハンソンの“新たな女性アクション象徴”としての才能が交錯する、〈パワーと変容〉をテーマにした一作。

  1. 「10%脳力」の神話から〈進化と意識〉への跳躍
    映画は「人間は脳の10%しか使っていない」という俗説を出発点に、薬物の影響で急速に脳機能が拡張していくルーシーを描く。荒唐無稽な設定だが、「知識と進化の力、そして自己犠牲」という人類の〈可能性と限界〉を象徴する哲学的メタファーであり、思索の余地はある。
  2. ヨハンソンという“身体と知性を超越する女性ヒーロー”
    主演のスカーレット・ヨハンソンは、脆くも圧倒的な“全脳能力”持つルーシーを圧倒的ビジュアル。TIME誌は、彼女が「コミックやYA作品ではない原作アクション映画を女性で牽引できる稀少存在」と評価した。
    超越する存在として描かれる一方で、「人間性を喪失していく」という宗教的・神話的覚醒プロセスも帯びており、ヨハンソンの演技がその緊張を際立たせている。
  3. ポップなアクションとメタ感覚の融合
    犯罪スリラーの枠組みを借りながら、銃弾を手で跳ね返す、時間操作するなどの派手な映像演出が次々登場。その間に「人は何を残すべきか?」「進化とは何を意味するか?」というメッセージが挟まれ、高次なテーマとB級アクションがハイブリッドされている。
  4. 文明・知性・消失の〈宇宙的ラスト〉
    終盤にルーシーが意識を完全に失う直前、体を情報へと変化させ、宇宙やビッグバンのイメージに融合する。このクライマックスは、まさに“人間を超えた存在/意識の拡張”を視覚化したメタ表現と言える。TIME誌は、「82分で300万年の進化を要約した」と構成力を絶賛した。
  5. 批判と賛美の交錯:神話的SFとしての受容
    科学的前提は荒唐無稽とも言える一方、「観客の知性とアクション欲求を両立させた」稀有な作品でもある。「プロットが雑」という批判もあるが、“圧倒的視覚と世界観”で押し通すパワーは否定し得ない魅力がある。

LUCY/ルーシー あらすじ

ルーシーは台北でマフィアの闇取引に巻き込まれ、体内に新種麻薬CPH4を埋め込まれる。拷問で袋が破れ、麻薬の力で脳が覚醒し、超人的な力を発揮して脱出。脳の覚醒が進む中、マフィアを襲撃し、残りの麻薬を手に入れるため運び屋を逮捕。脳科学者ノーマン博士に会うが、人間性を失い、力を制御できなくなる。マフィアが復讐に来る中、ルーシーの脳はついに100%覚醒する。

LUCY/ルーシーを観るには?

LUCY/ルーシーのキャスト

ルーシー – スカーレット・ヨハンソン
ノーマン博士 – モーガン・フリーマン
Mr. チャン – チェ・ミンシク
ピエール・デル・リオ – アムール・ワケド
イギリス人 – ジュリアン・リンド=タット
リチャード – ピルー・アスベック
キャロライン – アナリー・ティプトン

LUCY/ルーシーのスタッフ

監督 – リュック・ベッソン
脚本 – リュック・ベッソン
製作 – ヴィルジニー・ベッソン=シラ
製作総指揮 – マーク・シュミューガー
音楽 – エリック・セラ
撮影 – ティエリー・アルボガスト
編集 – ジュリアン・レイ
公開 – アメリカ 2014年7月25日 フランス 2014年8月6日 日本 2014年8月29日
上映時間 – 89分

『LUCY/ルーシー』は、〈知覚・進化・覚醒〉を駆動するSFアクションの祝祭的な映画です。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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