1999年のアメリカ合衆国のSFスリラー映画。原題は「The Astronaut’s Wife」。ランド・ラヴィッチが監督をつとめ、ジョニー・デップやシャーリーズ・セロンが出演した。音楽はジョージ・S・クリントンが作曲を手がけた。1999年、シッチェス・カタロニア国際映画祭の最優秀映画賞にノミネートされた。
ノイズのあらすじ
NASAの宇宙飛行士スペンサー・アーマコスト(ジョニー・デップ)は同僚のアレック・ストレックと宇宙空間での作業中に事故に巻き込まれ、2分間通信が途絶えたが、無事に帰還した。スペンサーは事故のことについて妻・ジリアン(シャーリーズ・セロン)に一切語らない。やがてストレックがパーティー中におかしくなり脳卒中で死亡。その妻ナタリーもバスタブの中でラジオを抱えて感電死した。
スペンサーはニューヨークの軍用機メーカー、マクラーレンに転職し、ジリアンも双子は身ごもるが、どこか人が変わった夫に違和感を持ちはじめる。そんなある日、元NASAの職員シャーマン・リースがジリアンを訪ねてきた。彼はスペンサーが宇宙飛行前と微妙に違っていると主張し、誰も信じてくれずNASAを解雇されたと言うのだが……
ノイズの感想
原題は「宇宙飛行士の妻」で、序盤の舞台はフロリダでSFチックな雰囲気も漂うが、中盤からはNYに舞台を移し、「ローズマリーの赤ちゃん」になる。まだ無名と言ってもいいだろう24歳のシャーリーズ・セロンがベリーショートなのは、ミア・ファローへのオマージュだという(それとは関係なく、中盤はほとんどセロンの肉体を描写するための映画になっている)。また序盤にはジョン・カサヴェテスの息子も出ている(ジョニー・デップではない方の宇宙飛行士)。
ジョニデはさすがにうまくて、序盤と終盤では違う人物のように見えるのだが、ストーリーは退屈で、怪しいのはジョニデひとりなので、追いつめられたセロンが神経衰弱になる流れが弱い(もちろんオチも弱い)。
ノイズのキャスト
スペンサー・アーマコスト – ジョニー・デップ
ジリアン・アーマコスト – シャーリーズ・セロン
シャーマン・リース – ジョー・モートン
ナン – クレア・デュヴァル
ナタリー・ストレック – ドナ・マーフィー
アレックス・ストレック – ニック・カサヴェテス
ノイズのスタッフ
監督 ランド・ラヴィッチ
脚本 ランド・ラヴィッチ
製作 アンドリュー・ラザー
音楽 ジョージ・S・クリントン(英語版)
撮影 アレン・ダヴィオー
編集 ティム・アルヴァーソン
スティーブ・ミルコビッチ
製作会社 ニュー・ライン・シネマ
公開 アメリカ1999年8月27日 日本2000年2月26日
上映時間 109分
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ノイズを観た人の感想
- ランド・ラビッチの映画『 ノイズ 』( 1999 ) を哲学的に考える(〈 It / Es 〉thinks, in the abyss without human.)
- ノイズ(午後ローなくして人生なし!)
- “別人”になった愛する人『ノイズ』(BOOK STAND)