1993年12月の日野OL不倫放火殺人事件をヒントとし、不倫相手の女児を誘拐した女性の逃亡劇と誘拐された少女の成長後を描いた角田光代の小説(読売新聞夕刊連載2005年11月21日~2006年7月24日、中央公論新社刊2007年3月25日、第2回中央公論文芸賞受賞)を原作として、NHK総合の「ドラマ10」枠にて2010年3月30日~5月4日にドラマ化。連続6回。2010年(平成22年)10月29日、第27回 ATP賞テレビグランプリ2010にて、同作品はグランプリを受賞。
八日目の蝉(ドラマ)の感想
ここのところでは最も入れ込んで見ていた再放送ドラマ。「mother」と似た話で、やっぱり泣ける…
角田光代の原作がユニークなのはDV被害女性を匿う宗教団体(ヤマギシ会?)が出てくるところで(「mother」にも出ていた高畑淳子が好演)、この先どうなるのか、とハラハラさせる展開はまさにテレビドラマ的である(原作は新聞連載である)。
宗教施設でのエピソードが示すのは、逃避行とは現実から隔離されたファンタジーだということだ。
成長したのちに北乃きいがつぶやく「どこまで行っても海はなかった。引っ掻き傷みたいな電線があるだけ」という独白はせつない。
永作博美(「ダーティ・ママ」は期待したのに散々な出来だった)の映画版は、見ていない。壇れいは今回、かなり永作を研究しているように見えるのだがどうだろうか。
翌年の「美しい隣人」での仲間由紀恵は、壇が赤ん坊をさらって逃げるシーンの逆の立場のオマージュではないか(初回の雨の住宅街に佇む壇をとらえるシーンなど)。
当時、芸能人に詳しくない私は、金麦のCFでつとに女性に評判の悪い壇れいを壇家の人とばかり思い込んでいたのだが、全然カンケイないのだった。
(後述:檀れいがよくドラマに出るようになったのは本作以降と記憶する)
八日目の蝉(ドラマ)の原作
八日目の蝉(ドラマ)の原作の感想
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八日目の蝉(ドラマ)のキャスト
キャスト(テレビドラマ)
主要人物
野々宮希和子(宮田京子 / ルツ) – 檀れい
秋山恵理菜(=薫) – 北乃きい
薫(中学生時) – 勝沼美紅
薫(幼少時の恵理菜) – 小林星蘭
薫(2歳時) – 篠川桃音
秋山恵理菜(=薫)(6か月) – 奥村夏帆
秋山丈博 – 津田寛治
秋山恵津子(丈博の妻) – 板谷由夏
東京の人たち
道代(薬局の女主人) – あき竹城
岸田(恵理菜の不倫相手) – 岡田浩暉
里美(希和子の同僚) – たくませいこ
女医(希和子を診察する医師)- 安藤玉恵
永井千草(マロン / ホーム時代の幼馴染) – 高橋真唯 / 畠山彩奈(8歳)
地裁裁判長(希和子の担当裁判官) – 牧村泉三郎
遊園地係員(希和子と薫が訪れる遊園地) – 松林慎司
小田原の人
仁川康枝(希和子の同級生) – 京野ことみ
名古屋の人たち
中村とみ子(ごみ屋敷の謎の女) – 倍賞美津子
島本弁護士(とみ子に立ち退きを迫る弁護士) – 松永玲子
岐阜の人たち
沢田久美(エステル) – 坂井真紀
高石敬子(サライ / ホームの主導者) – 高畑淳子
長谷川ナオミ(エンジェル / ホームの教祖) – 藤田弓子
永井智恵子(エレミア / ホームの女) – 西山繭子
小村文代(イゼベル / ホームの女) – 池津祥子
榊原みえ(ホームの女医) – 筒井真理子
サラ(ホームの女) – 宮澤美保
亮太(久美の息子)の継母 – 有坂来瞳
徳田宏美 – 宍戸美和公
飯塚ユリ – 柳英里紗
島崎沙絵(臨月でホームに駆け込んできた少女) – 水沢奈子
島崎一郎(ホームにいる沙絵の父親) – 武野功雄
取材レポーター – 櫻田彩子
小豆島の人たち
篠原文治(希和子に思いを寄せる島の漁師) – 岸谷五朗
沢田昌江(久美の母) – 吉行和子
大出喜美(ラブホテルの従業員) – 左時枝
良子(素麺食堂の従業員) – 阿部朋子
光恵(素麺食堂の従業員) – 内山千春
土田(醤油工場の若社長) – 石井正則
島の医者 – 志賀廣太郎
本土の医者 – 須田邦裕
病院の看護師 – 小野晴子
島の男(希和子に言い寄る男)- 日野陽仁
「鈴木写真館」店主 – 藤村俊二
八日目の蝉(ドラマ)の人物相関図
八日目の蝉(ドラマ)のスタッフ
脚本 – 浅野妙子
音楽 – 渡辺俊幸
演出 – 佐々木章光・藤尾隆(テレパック)
制作統括 – 大加章雅、黒沢淳(テレパック)
主題歌 – 城南海 「童神〜私の宝物〜」
制作・著作 – NHK、テレパック
八日目の蝉(ドラマ)を見る
八日目の蝉(ドラマ)の感想・考察
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