東野圭吾の推理小説(「週刊プレイボーイ」2001年No.19/20号~2003年No.16号連載、2004年1月26日単行本刊、『白夜行』の姉妹作、2004年に第131回直木三十五賞にノミネート)を原作として、WOWOWのドラマW枠で連続ドラマ化。2010年11月21日~翌1月16日に放送。ドラマ化にあたっては設定が一部変更されている。震災は東海地方で発生した設定で、新海冬美と水原雅也の出身地は愛知県にある架空の都市相葉市となっている。主演は深田恭子、共演は塚本高史、柴田恭兵他。
幻夜の原作
幻夜の原作のあらすじ
おまえは俺を殺した。俺の魂を殺した――
1995年、阪神淡路大震災。その混乱のまっただ中で、衝動的に殺人を犯してしまった男。それを目撃していた女。二人は手を組み、東京に出ていく。女は、野心を実現するためには手段を選ばない。男は、女を深く愛するがゆえに、彼女の指示のまま、悪事に手を染めていく。やがて成功を極めた女の、思いもかけない真の姿が浮かびあがってくる。彼女はいったい何者なのか――謎が謎を呼び、伏線に伏線が絡む。驚愕のラストシーンまで一気呵成の読みごたえ。ミステリーの醍醐味にあふれた傑作大長編。あの名作『白夜行』の興奮がよみがえるミリオンセラー。
幻夜の原作を読んだ人の感想
- WEB本の雑誌
- 幻夜(レビュー)(東野圭吾作品を勝手に評価して、自己満に浸る)
- 【幻夜】本当にその女を信じてもいいのか?【感想】(今日も書いたり読んだり)
ドラマ幻夜の感想
「白夜行」はドラマ版が優れていて、今だに綾瀬はるかの代表作だろうと思うのだが、本作はその続編という位置付けになっている。
原作ではその辺ぼかされているらしいのだが、最終回には笹垣潤三刑事も出てくるし(残念ながら武田鉄矢ではなく、映画版で笹垣を演じた船越英一郎)、またしても「風とともに去りぬ」が参照される(いささか唐突なオマージュなのだが、好きでもない男と3度も結婚するスカーレット・オハラが、雪穂=美冬の原型らしいのだ)。
続編として見れば、綾瀬はるかが阪神淡路大震災の瓦礫の中からR&Y2号店を潰した過去を清算し、深田恭子となって甦り、塚本高史を山田孝之に代わる新たなしもべに、再び悪の限りを尽くしてのしあがる、という趣向になっている。地下鉄サリンを思わせる事件まで起こす徹底ぶりであり、深田の完璧な美貌が悪女ぶりを際立たせている。
前作の綾瀬は、山田を「太陽に代わるもの」と口にするような血の通う面も描かれていたが、本作では、深田が「幻の太陽」として塚本を支配しつつ、「結局失ったものの代わりにはなれなかった」と残酷に告げる孤独な物語であり、そこには前作のような運命的なものはなく、前作を補強する終わりかたになっている。
ドラマ幻夜のキャスト
水原雅也 – 塚本高史
水原家
水原幸夫 – 小倉一郎
米倉俊郎 – 岩松了
小谷佐貴子 – 佐藤仁美
小谷信二 – 菅原大吉
警察関係
加藤亘 – 柴田恭兵
加藤千沙子 – 奥貫薫
西崎貴仁 – 黄川田将也
西崎貴仁の母 – 中田喜子
警視庁捜査一課課長 – 中村育二
警視庁捜査一課主任 – 加藤満
鑑識課 – 本城丸裕
村上 – 浅見小四郎
相葉署の刑事 – 大西武志
元刑事 – 船越英一郎(特別出演)
Sky Jewelry
畑山彰子 – みさきゆう
坂井静子 – 石原あつ美
浜中洋一 – 吹越満
浜中洋一の妻 – 比企理恵
秋村隆治 – 鈴木一真
倉田頼江 – 根岸季衣
秋村隆治の祖父 – 織本順吉
フクタ工業
福田 – 河原さぶ
安浦 – でんでん
曽我家
曽我孝道 – 尾美としのり
曽我恭子 – 鈴木砂羽
曽我ハルカ – 内村つぐみ
その他
倉沢克子 – 森下千里
美冬の隣人の女性 – 内田春菊
岡田有子 – 市川由衣
青江真一郎 – 菊田大輔
飯塚千絵 – 佐藤千亜妃
大田先生 – 品川徹
松島 – 大島蓉子
店員 – さくら
ドラマ幻夜のスタッフ
原作 – 東野圭吾
監督 – 猪崎宣昭、麻生学、猪原達三
脚本 – 渡邉睦月
音楽 – 溝口肇
主題歌 – 珠妃「光の彼方へ」
プロデューサー – 井上衛
制作協力 – ホリプロ
製作著作 – WOWOW
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ドラマ幻夜の予告映像
ドラマ幻夜を観た人の感想
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