神奈川フィルハーモニー管弦楽団が劇中の「児玉交響楽団」として撮影に全面協力している。
リバーサルオーケストラの感想
一見誰だかわからない、違和感のあるメイクと髪型で門脇麦が現れる(演技はいつも通り)。天才ヴァイオリニストという設定で、実際に弾くシーンもあるのだが(アテレコだと思うが)、楽しげに演奏する姿が良くて涙が出そうになった。
あと、恒松祐里との姉妹喧嘩が非常に良いテンポだった。これもびっくり。
脚本の清水友佳子という人は、朝ドラ「エール」や、奥寺佐渡子とのコンビで一連の湊かなえ原作の一連のドラマも手がけているベテランだが、実は音楽科卒でピアノ講師などもしていた人。
リバーサルというタイトルの意味は必ずしも明らかではないのだが、バックボーンを信用できるので安心して見ていられた。
リバーサルオーケストラの見どころ
天才ヴァイオリニストとして活躍しながらも表舞台から姿を消したヒロインが、毒舌指揮者と共に崖っぷちのオーケストラを立て直していく、一発逆転の音楽エンターテインメント。
- 「元・天才」の再生と成長
門脇麦演じる初音が、過去の挫折を乗り越え、再び音楽と向き合い、オーケストラの中で自分自身を見つけ直していく。彼女がヴァイオリンを弾く姿が、市役所の地味な姿とのギャップと相まって輝いている。 - 田中圭の「毒舌マエストロ」ぶり
田中圭演じる常葉朝陽は完璧主義で口が悪く、団員たちを容赦なく叱責するが、その裏にはオーケストラへの情熱と、音楽を愛する心が隠されている。彼の毒舌と時に見せる温かい一面のギャップが魅力的で、初音との掛け合いもコミカル。 - ポンコツオーケストラの「逆転劇」
それぞれが悩みを抱え、やる気を失っていた玉響のメンバーたちが、朝陽の厳しい指導と初音の存在によって、少しずつまとまり、最高の音楽を奏でるようになっていく過程が爽快。個々のメンバーにスポットライトが当たるエピソードもあり、彼らの成長を見守るのも楽しいポイント。 - 音楽の力と迫力の演奏シーン
最大の魅力はやはり音楽の力です。クラシック音楽が多数登場し、オーケストラの演奏シーンは見応えがある。演奏を通して登場人物たちの感情が表現されたり、物語の展開とリンクしたりすることで、音楽の感動が倍増。 - 豪華な共演者たちと人間ドラマ
生瀬勝久(市長)、永山絢斗(初音の幼馴染・人気ヴァイオリニスト)、津田健次郎(意地悪な市議会議員)など、個性豊かなキャストが脇を固める。オーケストラメンバー一人ひとりの人間ドラマも丁寧に描かれ、共感を呼ぶ。
リバーサルオーケストラ あらすじ
谷岡初音(門脇麦)はかつて“天才ヴァイオリン少女”として名を馳せたが、とある理由で10年前に表舞台から去り、現在は地味な市役所職員としてひっそりと暮らしていた。そんな彼女の前に突如現れたのが、世界的マエストロでありながら、とてつもない毒舌家である常葉朝陽(田中圭)です。朝陽は、父親である市長(生瀬勝久)に無理やり呼び戻され、地元の「ポンコツオーケストラ」こと児玉交響楽団(通称・玉響)の立て直しを命じられる。
やる気のない団員たちに呆れる朝陽だったが、初音の存在に気づき、彼女を玉響の「ポンコツ改造計画」に巻き込む。逃げ回る初音と、強引にスカウトを続ける朝陽。戸惑いながらも、初音は再びヴァイオリンを手にし、バラバラだった玉響のメンバーたちと共に、様々な困難を乗り越えながら、オーケストラを一流へと導いていくことに。初音と朝陽の関係性も、音楽を通して変化していく。
リバーサルオーケストラを観るには?
リバーサルオーケストラ キャスト
谷岡初音 – 門脇麦(12歳時:青木凜花、8歳時:寺田藍月)
常葉朝陽 – 田中圭(幼児期(写真):瀬脇碧斗)
児玉交響楽団
佐々木玲緒(チェロ首席) – 瀧内公美(幼少期:夏野琴子)
庄司蒼(フルート首席) – 坂東龍汰(幼少期:森本陸斗)
桃井みどり(ヴィオラトップサイド) – 濱田マリ
穂刈良明(オーボエ首席) – 平田満(若いころ:浦脇健太)
土井琢郎(セカンドヴァイオリン首席) – 前野朋哉
松本弓香(第1ヴァイオリン(トップサイド)) – 行平あい佳
ヨーゼフ(トランペット首席) – ロイック・ガルニエ
藤谷耀司(ティンパニ) – 渋川清彦(第3話 – )
小野田隼 – 岡部たかし
初音の家族
谷岡奏奈 – 恒松祐里(幼少期:渡邉愛乃)
谷岡祥子、谷岡丈雄 – 奥貫薫、利重剛
朝陽の関係者
常葉修介 – 生瀬勝久
常葉康子 – 石野真子
後藤かおり – 相武紗季(第4話 – 第6話・第9話 ・最終話)
周辺人物
三島彰一郎 – 永山絢斗(9歳時:平野絢規)
本宮雄一 – 津田健次郎
高階藍子 – 原日出子
三島光太郎 – 加藤雅也(第4話 – 最終話)
上条あかり – 街田しおん
リバーサルオーケストラ スタッフ
音楽 – 清塚信也、啼鵬
演出 – 猪股隆一、小室直子、鈴木勇馬
音楽監修 – 新井鷗子
オーケストラ監督 – 榊原徹
オーケストラ監修 – 沼尻竜典
演奏収録指揮 – 田中祐子
ヴァイオリン演奏 – 高木凛々子、崎谷直人
ヴァイオリン指導 – 上地芙実、三木希生子
ヴィオラ指導 – 中村紀代子
チェロ指導 – 上地さくら
フルート指導 – 青沼愛
オーボエ指導 – 山内ことね
オーボエ演奏 – 古山真里江
ティンパニ指導 – 篠崎史門、長井リッキー祐一
指揮指導協力 – 水戸博之(指揮)、江上菜々子(ピアノ)、相川陽子(ピアノ)
編曲 – 大橋晃一
オーケストラ協力 – クライス音楽事務所
脚本協力 – 川滿佐和子
医療監修 – 中澤暁雄
法律監修 – 川滿健太郎
チーフプロデューサー – 三上絵里子
プロデューサー – 鈴間広枝、松山雅則
制作協力 – トータルメディアコミュニケーション