限界団地の感想
ファーストインプレッション
オトナの土ドラ枠で「火の粉」と同様の演出。
脚本は「真昼の悪魔」の香坂隆史。
「噂の女」(今季見るに値する数少ないドラマ)で好演している足立梨花を見るのが、本作鑑賞の目的の半分を占めそうだ。
「限界」とは高齢者が半数を超えるということで、大野晃という社会学者が91年に提唱した限界集落(超限界集落、消滅集落へと至る)に由来する。今後、団地のみならず郊外型マンションも同じ道を歩むのだろうが、その前に「超高齢化」というステップをどう乗り切るのかという問題がある。
中盤まで観て
言わずもがなだが、「噂の女」で疑惑の女を演じている足立梨花が、ここでは疑惑の老人である佐野史郎を暴く配置に反転している。
限界団地 あらすじ
あやめ町団地に引っ越してきた寺内誠司(佐野史郎)は、孫娘の穂乃花(渡邊詩)と父・仁(山谷初男)と共に、隣人の桜井江里子(足立梨花)一家と交流を始める。誠司は団地で善意を尽くすが、団地は荒れ果てていた。ある日、菊池史代(朝加真由美)が現れ、穂乃花の母が寺内に殺されたと主張。江里子は信じないが、夫の高志(迫田孝也)は不信感を抱く。穂乃花は宿題で住人に感謝の手紙を書くが、松本武雄(柴田義之)や小林友美(福田ゆみ)に冷たくあしらわれる。その後、与田庄一(小松政夫)が自殺、松本が不可解な死を遂げ、小林の家が放火される。団地住人は変わろうとし、誠司は「与田や松本が死んだおかげで住人が変わった」と江里子に語る。
限界団地を観るには?
限界団地 キャスト
寺内誠司 – 佐野史郎(幼少時代:寺内勇貴、中学生時代:福崎那由他)
寺内穂乃花(誠司の孫) – 渡邊詩
寺内仁(誠司の父) – 山谷初男
■桜井家
桜井江理子(専業主婦) – 足立梨花
桜井高志(江理子の夫) – 迫田孝也
桜井颯斗(江理子と高志の息子) – 前田虎徹
■あやめ町団地の住人
金田哲平(団地自治会長) – 山崎樹範
東加代子 – 江波杏子(若い頃:太田緑ロランス)
八十島花子 – 阿南敦子
村瀬弘志 – 伊藤正之
チャン・リンリン – 川添野愛
麻生知恵 – 鈴樹志保
五木田幹朗 – 古川がん
井上米子 – 仲野元子
■その他の人物
菊池史代(穂乃花の祖母) – 朝加真由美
二宮勇人(江理子の高校時代の先輩) – 郭智博
寺内美沙子(寺内の亡妻) – 森恵美
東政夫(加代子の夫) – 岡田優