毎日放送の「ドラマイズム」枠にて、2024年4月17日(16日深夜)から放送中のテレビドラマ。脚本・監督は加藤拓也、出演は中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、古舘寛治、平原テツ、中嶋朋子、窪田正孝、堤真一。
巨大な「穴」が突然現れた日本を舞台に、穴を神と信仰する教祖とその信者となった8人の男女があるリゾート施設に集まり、穴に入る前にお互いの人生を語り合う姿を描く。演劇と映像の手法を組み合わせて作り上げたSFヒューマンドラマ。
巨大な「穴」が突然現れた日本を舞台に、穴を神と信仰する教祖とその信者となった8人の男女があるリゾート施設に集まり、穴に入る前にお互いの人生を語り合う姿を描く。演劇と映像の手法を組み合わせて作り上げたSFヒューマンドラマ。
「きれいのくに」の加藤拓也の実験作(滅相も無いの感想)
加藤拓也はあの驚くべき「きれいのくに」の人(今知ったのだが、「俺のスカートどこ行った」という怪作の脚本もこの人だった)。
2話目を見たところで、今回も何をやりたいのかよくわからず、8人の個人的なエピソードが織りなされていく。窪田正孝(この人は通し)も 染谷翔太 も良いのだが、上白石萌歌 は何番目かな。
滅相も無い 見どころ
ある日突然、地球に現れた巨大な「穴」と、そこを訪れる人々が抱える秘密や葛藤が描いたドラマ。
- 唯一無二のコンセプトと世界観
地球に現れた「穴」というSF的な設定がまず強烈。その「穴」を巡って、様々な人々が「穴」を訪れる理由、そして彼らが「穴」の中で語る過去や本音が描かれるという哲学的とも言える物語。加藤拓也監督ならではの実験的で演劇的な表現。 - 「穴」から見える人間の本質
穴を訪れる人々は、それぞれに心の奥底に抱える秘密や、誰にも言えない過去を持っている。彼らが「穴」を前にして語る言葉は、人間の弱さ、後悔、希望、そして真理を垣間見せるような、深く考えさせられる内容である。 - 豪華かつ個性派俳優陣の競演
毎話異なるゲストが登場し、それぞれの役柄の個性を際立たせています。- 中川大志: 謎の案内人として、「穴」を訪れる人々を案内し、彼らの話を聞き出す。淡々とした語り口が不穏な雰囲気
- 堤真一、中嶋朋子、窪田正孝、島崎遥香、矢本悠馬、松岡茉優、加藤諒、津田健次郎、森田哲矢(さらば青春の光)、岩崎う大(かもめんたる)など、様々なジャンルの実力派俳優たちが顔を揃える。彼らが「穴」を前にして見せるそれぞれの演技、特にモノローグや独白のシーンは圧巻
- バラエティでも活躍する森田哲矢や岩崎う大が、シリアスな演技を見せている
- 加藤拓也監督の独自性
『俺のスカート、どこ行った?』、映画『ほな、またね』などで知られる加藤拓也が脚本から監督まで一貫して手掛けた。彼の作品の特徴であるリアルな会話劇、人間の心の奥底に潜む感情の描写、演劇的な演出が存分に発揮されている。 - 音楽の重要性
主題歌は奇妙礼太郎さん。劇中音楽も物語の不穏でどこか哲学的な雰囲気を盛り上げる。エンディングで流れる主題歌は、毎回異なるゲストの独白の後に入ることで、余韻を深くしている。
トリビア・撮影裏話
- ドラマの象徴である「穴」のセットは、非常にミニマルながらも異様な存在感。美術チームによって緻密に設計されており、観る人に非日常感を与える
- 加藤拓也監督は、俳優との対話を重視する演出スタイル。本作でも綿密なディスカッションを経て役柄を深堀りし、自身の感情をぶつける演技に繋がっている。各話ゲストのモノローグは、俳優自身の解釈も大きく反映されている
- 監督は津田健次郎演じるキャラクターを「唯一、この状況で『滅相も無い』と言える人」と表現。彼の持つ声の魅力や存在感が説得力を持たせると考えて起用した
- 森田哲矢は自身の役について「本当に嫌な奴」とコメント。完璧な嫌悪感を誘う演技を見せた。芸人としてのパブリックイメージとのギャップも相まって、大きなインパクトがあった
- 毎話異なるゲストの物語が中心となる構成は、連続ドラマとしては実験的
滅相も無い あらすじ
日本に突如現れた、7つの巨大な穴。ビルより巨大な穴、雲を突き抜ける穴、都会の真ん中に現れた穴…。混乱し、対応に追われ、様々な調査が行われたが、穴の正体はわからないまま。やがて人々は、穴とともに暮らし始めた。穴に入る者も多く存在したが、しかし、帰ってきた者はまだ誰もいない。
そして、穴を神とする者が現れた。名は、小澤(堤真一)といった。小澤は説く。「穴の中には救済がある」12月1日。リゾート施設に、8人の男女が集まっている。川端(中川大志)、菅谷(染谷将太)、松岡(上白石萌歌)、青山(森田想)、渡邊(古舘寛治)、真吾(平原テツ)、井口(中嶋朋子)、そして岡本(窪田正孝)。彼らは、小澤をリーダーとする団体の信者たち。小澤の説くルールでは、穴に入る前に、「なぜ入ろうと思ったか」を話し、記録しなければならないのだ。
岡本が切り出す。「そろそろ、始めましょうか」。少しの緊張の中、1人目、川端が話を始める。超常の中で打ち明けられる、8人の密やかな人生の一部分。打ち明けた先で、彼らがたどり着く未来とは。
滅相も無いを観るには?
滅相も無い キャスト
■主要人物
怒れない川端 – 中川大志
思い出す菅谷 – 染谷将太
田舎暮らしの松岡 – 上白石萌歌
帰国生の青山 – 森田想
取り返しがつかない渡邊 – 古舘寛治
起業家の真吾 – 平原テツ
好奇心の井口 – 中嶋朋子
夢うつつの岡本 – 窪田正孝
“穴”の教祖小澤 – 堤真一
■語り手の人生にまつわる登場人物
秋元龍太朗、安藤聖、鳥谷宏之、中山求一郎、宮田早苗、安川まり
怒れない川端 – 中川大志
思い出す菅谷 – 染谷将太
田舎暮らしの松岡 – 上白石萌歌
帰国生の青山 – 森田想
取り返しがつかない渡邊 – 古舘寛治
起業家の真吾 – 平原テツ
好奇心の井口 – 中嶋朋子
夢うつつの岡本 – 窪田正孝
“穴”の教祖小澤 – 堤真一
■語り手の人生にまつわる登場人物
秋元龍太朗、安藤聖、鳥谷宏之、中山求一郎、宮田早苗、安川まり
滅相も無い スタッフ
監督・脚本 – 加藤拓也
企画・プロデュース – 上浦侑奈(毎日放送)
主題歌 – クリープハイプ「喉仏」(UNIVERSAL SIGMA)
ナレーション – 津田健次郎
プロデューサー – 戸倉亮爾(AX-ON)、林田むつみ(MEW)
制作プロダクション – AX-ON
協力プロダクション – ウインズモーメント
企画・プロデュース – 上浦侑奈(毎日放送)
主題歌 – クリープハイプ「喉仏」(UNIVERSAL SIGMA)
ナレーション – 津田健次郎
プロデューサー – 戸倉亮爾(AX-ON)、林田むつみ(MEW)
制作プロダクション – AX-ON
協力プロダクション – ウインズモーメント