2016年7月14日~9月15日の毎週木曜日21時~21時54分にテレビ朝日系「木曜ドラマ」枠で放送。主演は尾野真千子。特別養子縁組をテーマにしたドラマで、脚本の遊川和彦は、テレビ朝日での連続ドラマ初脚本。
はじめまして、愛しています。 のあらすじ
自宅でピアノ教室をひらく梅田美奈はピアニストとしての人生に挫折を繰り返す日々。夫・信次とは結婚して10年目だが子どもはいない。そんなとき近所でゴミ箱をあさる不審者がいるという噂を耳にします。美奈が人生最後の挑戦と決めたピアノコンクールの練習をしていると、その不審者が家の庭に侵入。それは幼い男の子だった。男の子は服も体もボロボロだが、口がきけない様子。感情を表現せず、名前すらもわからない男の子と 「はじめまして」から始まる梅田夫婦の関係だったが、夫婦は男の子を自分たちの子として育てようと決心。「愛してます」と言えるようになるまでの6か月が始まる。
はじめまして、愛しています。の感想)
尾野真千子×母性、というドラマ。
尾野といえば妻としての演技が印象的な女優で、母親役は「 名前をなくした女神」以来ではないかと思うのだがどうか。
いつも通り生ぬるい、 遊川和彦的な大家族ふうの人物配置で、全員独りよがりな各人の態度が「はじめまして」から「愛しています」に変わっていくというモチーフなのだが、やっぱりついていけないなあ。
「 ミタ」や「 ◯◯妻」のような“ヒロインの謎”は、ここにはないのだが、毒親を演じさせたら最凶の 富田靖子が代わりに投入され、空気はいきなり昼ドラふうに変貌する。ただ、富田の最凶ぶりは、「 鈴木先生」以来、直近の「 受験のシンデレラ」まで濫用されている節があり、いささか食傷気味。
久しぶりに 浅茅陽子は名前を思い出せなかった。 余貴美子がよかった。
はじめまして、愛しています。のキャスト
主要人物
梅田美奈(うめだ みな)〈35〉 – 江口洋介
梅田一(うめだ はじめ) / 黒川光 – 横山歩
美奈と信次の親族
梅田巧(信次の弟)〈37〉 – 速水もこみち
梅田志乃(信次、春代、巧の母) – 浅茅陽子
不破太一(春代の夫) – 平澤宏々路
不破春代(信次の妹)〈40〉 – 坂井真紀
追川真美(美奈の父。指揮者)〈70〉 – 藤竜也
その他
日陰蘭(真美の経理。支配人) – 根本りつ子
新井かほ(介護士) – 岡本玲
吉井(警察官) – 山崎樹範
片島典子(堂本の部下) – 鈴木麻衣花
布川直行(指揮者、真美の弟子) – 横田大明
マリ先生(幼稚園教諭) – 大西礼芳
黒川月子(一の祖母)〈48〉 – 富田靖子
黒川泉(一の母、月子の娘)〈22〉 – 志田未来
堂本真知(児相職員)〈57〉 – 余貴美子
はじめまして、愛しています。のスタッフ
脚本 – 遊川和彦
監督 – 片山修、 日暮謙、 伊藤彰記
音楽 – 平井真美子
主題歌 – 槇原敬之「理由」(Buppuレーベル)
ゼネラルプロデューサー – 黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー – 山田兼司(テレビ朝日)、太田雅晴(5年D組)
制作協力 – 5年D組
制作著作 – テレビ朝日
はじめまして、愛しています。を観る
はじめまして、愛しています。を観た人の感想
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遊川和彦が最終回まであと数話でどんな風にまとめてくるのか? それとも、ここ数作のドラマと同じように最終回でボーンと放り投げて終わってしまうのか?
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家族の絆や家族のあり方を「家政婦のミタ」風に、あまりにドラマチックに、センセーショナルに伝えようとするやり方には、正直あまり共感できないかもしれません。
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反面教師的なビジョンはあっても、「こんな風に子育てしたい」というビジョンがない。実際、この夫婦の子育ては結構ヒドイ!
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