オーストラリアの映画監督ジェームズ・ワンとリー・ワネルが製作し、2004~2023年に公開されたスプラッター映画シリーズ。
ソウ
ソウのあらすじ
古びたバスルームで足を鎖で繋がれたアダムとゴードンが目覚める。「ジグソウ」と名乗る謎の人物に誘拐されたようだ。部屋にはリボルバーとテープレコーダーが握った死体が横たわっている。二人はそれぞれテープを発見する。外科医ゴードンのテープには「6時までにアダムを殺せば家族を救える」、アダムのテープには「生き延びるための鍵を見つけろ」と録音されていた。
アダムとゴードンは絶望しながらも協力して謎を解いて、ジグソウの過去や彼のゲームの目的を理解していく。
ジグソウはかつてゴードンに末期の脳腫瘍を宣告された患者で、自殺未遂をした後、人々に「生きる意味」を教えるためにゲームを仕掛けるようになった。
ついにゴードンは家族を救うためにアダムを殺す決断をするが、妻と娘はジグソウの仲間に襲われていた……
ソウの感想「異様に練り込まれた、あっと驚く結末」
本作は再見なのだが、オチはすっかり忘れていて、あっと驚いた(忘れていたことにも驚いた)。
趣味悪のスプラッタとして名高いシリーズだが、本作はよく見るとそうでもなく、時系列をずらした脚本は異様に練り込まれている(アダム役のリー・ワネルが書いている)。またワネルを撮るときは手持ちキャメラだが、ゴードン(ケイリー・ウィルス)を撮るときは固定キャメラになっていたり、傑作と言われるほどには凝っているのである。
ゴードンの奥さん、モニカ・ポッターが登場するのは本作のみ。あとの女優は次作以降にも登場する。
SEを加えためまぐるしい編集とジグソウのディーラー面は、日本で「ライアーゲーム」を生んだ。
ソウ2
ソウ2のあらすじ
刑事エリック・マシューズは息子ダニエルを警察に引き取りに行くが、息子はエリックから逃げるように去ってしまう。その夜、同僚の刑事ケリーにたたき起こされてエリックは惨殺死体の検分を行う。ケリーはジグソウの連続殺人事件を追っていた。死体はエリックが使っていた情報屋マイケルだった。現場の天井には「近づいてよく見ろ」と書いてあった。マイケルの顔を覆った鉄製のマスクから、エリックは犯人のアジトの場所がわかり、SWAT、ケリーとエリックは急行。
拍子抜けするように簡単に捕まったジグソウの狙いは何か? そこには数台のTVモニターが設置され、新たなるジグソウの8人の囚人が出口の無い館でゲームに臨む姿が映っていた。遅効性の毒ガスが館内に充満しており、2時間以内にゲームに勝ち抜き、解毒剤入りの注射器を入手しないと全員が死んでしまう。その8人の男女の中にはダニエルがいた……
ソウ2の感想「末期癌患者が構築したとは思えない大がかりなゲーム」
監督が製作総指揮に回ったが、リー・ワネルは脚本に残っているので、ヒット作の続編としては良作になっている(本作のオチは脚本上のものだ)。前作ヒットの翌年に公開できたのは25日という早撮りの賜物と言えるが、前作は実は18日で撮ったという。
末期癌患者が構築したとは思えない大がかりなジグソウのゲームは、誘拐などの力仕事を担う協力者が必要になる。前作では雑役夫ゼップがそれを引き受けていたわけだが、本作では前作の被験者アマンダ(ショウニー・スミス)が協力者になる。あれだけヒドイ目に遭ったのに協力者になる無理(協力者もゲームをさせられている)が、やがてシリーズの継続を難しくしていると思う。
前作は2人だったゲームの参加者は本作では6人になるが、ムショ帰りの顔ぶれなので協調性も知性もなく、いつまでたっても謎を解こうとしないのがストレスだった。
ジグソウは遅効性の毒とか毒ガスが好きだが、効き目は人によるので(実際、倒れる順番はまちまちである)、結果を予想してゲームを組み立てるのは難しいんじゃないなと思った。
ソウ3
ソウ3のあらすじ
外科医リンは何者かに拉致され、脳腫瘍を患っているジョン(ジグソウ)の手術を命じられる。
他の場所で、ジェフという男を被験者にしたゲームがスタートしていたが、ジョンは既に危険な状態で、ゲームが終わるまで生かすことができなければ殺すと言われる。リンは起爆装置を首に巻かれながら手術を行う。
一方、ジェフが行っているゲームには彼の息子ディランのひき逃げ事件に関わる人物が参加していた。
リンは手術を成功させ、ジョンを生還させたが、ジョンを独り占めしたいアマンダに銃殺されてしまう。そこにゲームをクリアしたジェフ(実はリンの元夫)がやってきて、逆上してアマンダを射殺。さらにゲームを企てたジョンも手をかけてしまう。
実はこのゲームには、ゲームの生還者を勝手に殺していたアマンダを試すという目的もあったのだが……
観客の想像力を信用していないかのようなグロ描写
前作で引退したかに思われたトビン・ベル(この人は最終的に全作に出演している)だが、アマンダ(ショウニー・スミス)はむら気すぎるし、生きる道のないゲームをしてしまうので、後継者としてふさわしいかテストを行った、というのが本作である(次作では、それだけではなかったことが明かされるのだが)。
本作は、ジグソウの手紙に導かれてタスクのようにゲームをこなしつつ結末に近づいていく刑事と、病院で拉致された女医バハー・スーメク(イラン系の女優だ)がトビン・ベルを開頭する話が交互に語られる(よく考えるとなぜ頭蓋骨を開けなければならないのかよくわからん)。なので、観客の想像力を信用していないかのようなグロ(ゲームと開頭手術)がメインで、ミスディレクションを誘うような要素は少ない。唯一観客を裏切るのは、刑事がスーメクの元夫だった(前半でスーメクは別の男に別れを告げているので、普通はそちらが夫だと思う)ということくらいか。その代わりにというか、アマンダがアダム(リー・ワネル)を殺すシーンなどがあって意味がわからない。
アマンダはスーメクを殺さないというゲームに負けて刑事に射殺され、刑事はトビン・ベルを殺して妻を爆死させてしまうというオチになる。あれ、刑事は閉じ込められて終わり、なんだっけ??(もう忘れてる)
ソウ4
ソウ4のあらすじ
ジグソウの遺体の胃からロウで固められたカセットテープが発見された。ホフマン刑事が再生すると、ゲームはまだ終わっていないというジグソウのメッセージだった。
ホフマンとリグス指揮官率いるSWATはケリー刑事の遺体を発見。FBIからストラム捜査官とペレーズ捜査官も到着し、現場の様子からジグソウには協力者がいると考え、ジグソウの元妻ジルを尋問する。
リグスは拉致され、自宅のバスルームに横たわっていた。ドアを蹴破るとテレビ画面に映った人形がゲームの開始を告げた。リビングに進むと、少女売春を斡旋しているブレンダ、3度無罪になった連続レイプ犯アイヴァン、娘を虐待しているレックスとその妻モーガン、そしてジルの写真などがつるされており、奇怪な装置をセットされたブレンダが椅子に縛り付けられていた……
一方、失踪していたエリック刑事は吊るされ、ホフマンが何かに座らされている。壁の時計が90分をカウント・ダウンし始める。
ソウ4の感想「話が行きつ戻りつしながら進んでいくので、途中脱落しにくい」
本作からリー・ワグネル、ジェームズ・ワンの名が消え、フランチャイズ映画となった(この用語を今知った)。監督は前作と同じ。
映画はトビン・ベルの死体の解剖シーンから始まるのだが、実は本作のストーリーが全部終わった後にこのシーンが来るという時系列で、全体が前作と並行していることが最後にわかる。だから前作ラストで予告されたジェフ刑事の娘の話は進展しない。その代わり、トビンの元妻と名乗るベッツィ・ラッセルが現れ、開発会社を経営していたトビンがジグソウになった経緯が描かれる。
メインのストーリーは前作同様のタスク型で、前作にも出ていたSWATの隊長が、正義への執着を捨てるゲームをさせられる話なのだが、FBIの捜査官が男女で出てきて、その男の方と、拉致されているホフマン刑事が紛らわしい。ホフマンが協力者だったというオチなのだったが、どうもピンと来なかった。
本シリーズは1話完結ではなく、行きつ戻りつしながら進んでいく形式なので、途中でやめにくい。まだ先は長いのだが、やはりこのまま最後まで見るしかないのか。
ソウ5
ソウ5のあらすじ
ジョンの殺害現場に居合わせたストラムは、豚の面をかぶった人物に襲われ、水死させられそうになるも無事生還。一方、ホフマン警部はストラムに濡れ衣を着せ殺害する計画を実行していた。喉を負傷したストラムはジョンの早期復帰し、協力者を探し出そうとするが、ペレーズ捜査官や部下を大量に失ったため上司に阻まれ、単独で捜査することに。同じ頃、ジョンの元妻ジルは弁護士から遺品を手にしていた。
ホフマンはセス・バクスターに妹を殺害されていた。バクスターはジグソウの拷問器で無残な死を遂げていたが、犠牲を差し出したにもかかわらず殺されていたこをとストラムは不審に感じる。証拠資料をFBI本部から拝借して捜査するストラムを、上司はジョンの協力者ではないかと勘繰り始めた。
新しいゲームを始めたホフマン。5人の男女が目覚めると、首には首輪と後部の巨大な刃に繋がれたひも、目前には鍵の入った箱が5つ。ジグソウのビデオが「協力し、いままでとは違う方法で生き残れ」と命じる。5人は疑心暗鬼の中、一人ずつ葬り去ることにした。一方、ストラムはホフマンとジョンに関連があると悟り、そのきっかけを探っていた。バクスターを殺害したのはホフマンで、妹を殺害された復讐にジグソウの存在を借りたのだった。それがばれたホフマンは、ジョンに仲間として引き入れられ、資料の横流しや証拠隠滅に手を借りていたのだった。
ストラムはホフマンとの一騎打ちに挑み、透明の箱に彼を追い詰めたが、部屋の壁が近づいてきて、壁に押しつぶされた。一方、FBIのエリクソンはストラムの携帯電話の位置情報からホフマンがゲームを始めた場所にたどり着き、生存者2名を救出。ホフマンの思惑通り、ストラム捜査官はこの世から消え、彼に濡れ衣を着せることに成功したのだった。
ソウ5の感想「恒例の「ゲームオーバー」というセリフが消えた」
監督が「ソウ2」以降のプロダクションデザイナーだったデヴィッド・ハックルに代わるが、もはやフランチャイズムービーとして、独立した映画というよりは年に1度(公開はいつもハロウィンシーズンだ)のドラマシリーズというほうが近いので、あまり気にはならない。
物語は、前作で見分けがつきにくかったホフマン刑事とFBIのストラム捜査官の一騎打ちである(序盤で水責めのゲームに参加させられたストラムは、ボールペンで喉を刺して一命をとりとめたので、「絆創膏を貼っているのがストラム…」と思いながら見ていた)。
メインは、8人の死亡者を出した都市開発に関係する5人(ジュリー・ベンツの開発会社副社長、ヘラルドの記者、火災調査員、都市計画局職員、富豪の息子)が地獄めぐり的にタスクをこなしていくゲーム。しかし、いつのまにかゲームが「犠牲を払って生き延びるもの」になっている気がするな…(最初はそうでなかった気がする)。ゲームは5人が協力してクリアしていけば最小限の犠牲で済んだものだったが、足を引っ張りあったために最後のゲームに挑んだのが2人で文字通り無理ゲーになるというオチ。
このゲームを計画したのは死んだトビン・ベルなのか(たぶんそうなのだろうけど)、よくわからなかった。実行しているのはホフマンなのだが、哲学者を思わせるトビンのジグソウに比べると、ホフマンは「ただの悪いやつ」であり、ストラム捜査官は罠にかかってぺちゃんこになってしまう。「ゲームオーバー」という恒例のセリフがなかったが、もしかしたらガラスの箱に入ったホフマンがそう言っているのに聞こえなかった、ということなのではないか。
ソウ6
ソウ6のあらすじ
FBI捜査官ストラムが死体となって見つかり、指紋が残されていたことなどから、ジグソウの後継者はストラムとされて、後継者へと引き継がれてきたジグソウの事件は終わったかに見えた。しかし、ストラムの上役だったFBI捜査官エリクソンは疑問を抱き、ホフマン刑事に近づく。一方、ジグソウの元妻ジルは夫から残された遺言と遺品をどう扱うか考えていた。彼女の決心もようやく固まったとき、新しいゲームが始まった。このゲームのモニターを最前列で見ているのは誰か?
ソウ6の感想「バラエティ的な編集技法」
シリーズを追うごとに、ゲーム部分とストーリーが分離している第6作。編集で交互に語られるのが、なんだかバラエティ番組の「先見せ」みたい。
ゲーム部分は、オープニングの「どっちがたくさん肉を削れるか」に始まり、いざとなると保険金を払ってくれない保険会社の査定責任者の地獄めぐりがメイン。実はジグソウ=トビン・ベルも保険をかけていたのだが、保険金が降りなかったので遺伝子治療を受けられなかったのだった。「極東の国では、先に保険費用を払って治療は無料だ」と言っているが、なんか誤解がある…。
そしてストーリー部分は、ストラム捜査官をペチャンコにしたホフマンの化けの皮が捜査で剥がれはじめ、ついに、トビンの遺志に従う元妻ジルの罠にかかるも生き延びたところで次作に続く。せっかくジルが「ゲームオーバー」とキメたのに…
せっかく生還したペレーズ捜査官(アシーナ・カーカニス)だが、声紋分析エンジニアや、ストラムの後任のエリクソンもろとも、酷薄ホフマンにおなかめった差しにされあえなく死亡。あー可哀想。
ソウ ザ・ファイナル 3D
ソウ ザ・ファイナル 3Dのあらすじ
ジグソウのゲームで生き残った者たちは、心に傷を抱えたまま苦しんでいた。そんなある日、生還者の1人であるボビー・デイゲンという男が彼らの前に現れ、精神的支柱となっていく。一方、ジグソウの妻が仕掛けた罠から抜け出したホフマン刑事は、後継者争いに終止符を打とうとする。
ソウ ザ・ファイナル 3Dの感想「もはや謎は何もなく、後に続く要素はない」
次作よりトビン・ベル以外の登場人物がリセットされるので、ストーリーが連続するドラマシリーズとしてはこれが最終回になる。ということだからか、ジェームズ・ワン、リー・ワネルも制作総指揮に戻ってきた。
今回は、ゲームの生き残りを詐称してベストセラー作家になったボビーが、本当のゲームに参加する話。
何も悪くないのに超大がかりな棺桶で火あぶりになったボビーの奥さんを演じたのはジーナ・ホールデン。この人は「ファイナルデッドコースター」の冒頭でコイントスまでしてコースターの最前列に乗り、案の定脱線して悲惨な死をとげている。
これに、前作でトビンの元妻ジルに懲らしめられたホフマンが復活してジルに仕返しする話が交互に語られる。ホフマンは無敵で、警察署の牢屋に保護されているジルを殺すために、署に残っていた警察官を皆殺しにしてしまう。ほとんどターミネーターである。
興味深いのは、本作には今までのゲームの生き残り(サバイバー)による「被害者の会」みたいなのが登場することだ。生き残ったということは身体のどこかが欠損している人ばかりなわけだが、その中で長老のように幅をきかせ、ボビーに皮肉を投げつけたのが、あの男だった(と言いつつ、私は忘れていて「誰?」と思った)。
この男は最後の最後にまた登場し、因縁の逆さトラバサミでジルの頭を粉砕し、トンズラしようとしていたホフマンをとっ捕まえる。
今さらだがネタバレ承知で書くと、男とは「ソウ」以来失踪していたゴードン医師。実は部屋を這い出た後にトビンに助けられていた彼は、義足を作ってくれたトビンに心酔し(洗脳され)、すっかりジグソウの後継者になっていたのだった。「ソウ2」以降で外科手術が必要な仕掛けを行ったり、「ソウ3」のリン医師を紹介したのもゴードンだったというわけ。もう妻子はどうでもいいんかい!
気を失ったホフマンをゴードンが運んだのは、いうまでもなく「ソウ」のシャワー室で(ゴードンの足やアダムのミイラが転がっている)、ガラガラと扉を閉めながら「ゲームセット」と告げるオチであった(足を鎖につながれたホフマンが「それだけはやめてくれえっ」と叫ぶのはギャグなのか?)。
もはや謎は何もなく、後に続く要素はない。
ジグソウ:ソウ・レガシー
ジグソウ:ソウ・レガシーのあらすじ
バケツを被った状態で密室に閉じ込められ、死の恐怖に直面する5人の男女。一方、2人の刑事と2人の検視官はバケツを被った死体と対面する。その遺体の様子は、10年前に死んだはずの猟奇殺人犯を思い起こさせるものだった。
ジグソウ:ソウ・レガシーの感想「ジグソウマニアが登場」
前作から7年。ジョン・クライマーが死んでから(シリーズで言うと「3」)十数年、と説明される。
バケツを被った5人の男女が(このバケツは伏線になっている)、例によって強制的にゲームに参加させられているのだが、それぞれ何らかの罪を隠しているらしい。といってもそれぞれのストーリーには繋がりがなく、何の関係もない5人というところが、シリーズを観てきたファンには物足りないところだ。ゲームの内容も無理があるものが多く、中でも穀物に埋もれていくゲームでは、丸ノコやらクギが落ちてくるのだが、どう考えてもそれが刺さることはなさそうだ。
ルールを告げるテープの声がトビン・ベルのものなので、シリーズファンは、なぜ彼が生きているのかと訝しむ。実際、5人のうち一人はジョン・クレイマーの隣人であり、回想シーンではあるが、まだ元気なトビン・ベルが姿を現すのである。
ネタバレしてしまうと、実はそれらのゲームは十数年前(おそらくは「ソウ」より前)に行われたものなのである。「現在」では、このゲームによる(と思わせる)死体が街に捨てられ、警察はジョンが生き返ったのかと墓を掘り返したりするのだが、そちらが模倣犯で、ご丁寧にも同じ殺し方をした死体を捨てている犯人がいるわけなのだった。しかも彼もまたジョンの弟子だったのだ。
さてそれは誰でしょう、というミステリなのだが…やはりまた新たな後継者かよ!という気はする。
ただ、ストーリーにあまり関係ないところで、主人公(検死官)の同僚エレノア(ハンナ・エミリー・アンダーソン)が、警察官のくせにジグソウのファンで、過去のジョンのトラップの設計図を探し出しそれを全部再現したスタジオを作っていたり、ダークウェブでジグソウ解説サイトを運営したりしている設定が面白かった。犯人はジョン直伝の後継者ではなく、エレノアに影響されて、という話にすればよかったのに。
スパイラル:ソウ オールリセット
スパイラル:ソウ オールリセットのあらすじ
男が地下鉄の線路上で宙吊りにされ、凄惨な死を遂げる。警察官をターゲットに猟奇殺人を繰り返す犯人は、ゲームを挑んでいるかのようだった。刑事のジークは、その捜査戦上で犯人に翻弄されていく。そしてそんな中、伝説的な刑事であるジークの父が姿を消す。
スパイラル:ソウ オールリセットの感想「クリス・ロックの怒り演技がギャグに見えてくる」
次々と仲間が犠牲になり、クリス・ロックが怒りを抑える演技をすればするほど、ギャグに見えてくるのは計算ずくなのだろう。
なお、終盤に「第8条」という台詞があり、そのせいで「警察の権限の乱用」「正当防衛の名の下に行われる暴力」が許容されたというのだが、実際のアメリカ合衆国憲法修正第8条(Eighth Amendment)は「残酷で異常な刑罰の禁止」という逆の内容なので、この映画のアメリカは憲法が裏返った異世界と考えられる。
…というわけで、あとは公開中の「ソウX」を残すのみだが、映画館に行ってまで見る予定はない。実は新作公開を知らずにシリーズを見始めたので、どうして巷でも今さら盛り上がっているのかとフシギに思っていたのだ。
ソウシリーズのキャスト
ソウ
ゲーム参加者
ローレンス・ゴードン – ケイリー・エルウィス
アダム・フォークナー – リー・ワネル
警察
デイビッド・タップ(英語版) – ダニー・グローヴァー
スティーブン・シン – ケン・レオン
アリソン・ケリー – ディナ・メイヤー
その他の関係者
アリソン・ゴードン – モニカ・ポッター
ダイアナ・ゴードン – マッケンジー・ヴェガ
ゼップ・ヒンドル – マイケル・エマーソン
アマンダ・ヤング(英語版) – ショウニー・スミス
ジェフ・ライデンアワー – ネッド・ベラミー
ポール・Leahy – マイク・バターズ
マーク・ウィリソン – ポール・ガトレクト
カーラ – アレクサンダー・チュン
ブレット – ベニート・マルティネス
ジョン・クレイマー – トビン・ベル
ソウ2
殺人鬼
ジグソウ / ジョン・クレイマー – トビン・ベル
警察
エリック・マシューズ(英語版) – ドニー・ウォルバーグ
ダニエル・リッグ – リリク・ベント
ゲーム参加者
アマンダ・ヤング(英語版) – ショウニー・スミス
ダニエル・マシューズ – エリック・ナドセン
アディソン・コーデイ – エマニュエル・ヴォージア
ジョナス・シンガー – グレン・プラマー
オビ・テイト – ティム・バード
ローラ・ハンター – ビヴァリー・ミッチェル
ガス – トニー・ナッポ
その他の関係者
マイケル・マークス – ノーム・ジェンキンス
アダム・フォークナー – リー・ワネル
ゼップ・ヒンドル – マイケル・エマーソン
ローレンス・ゴードン – ケイリー・エルウィス
ソウ3
殺人鬼
ジグソウ / ジョン・クレイマー – トビン・ベル、
アマンダ・ヤング – ショウニー・スミス、
ゲーム参加者
ジェフ・レインハート – アンガス・マクファーデン、
リン・デンロン – バハー・スーメク、
ダニカ・スコット – デブラ・リン・マッケイブ、
ハルディン – バリー・フラットマン、
ティモシー・ヤング – エムポー・クワホー、
警察
アリソン・ケリー – ディナ・メイヤー、
ダニエル・リッグ – リリク・ベント、
マーク・ホフマン – コスタス・マンディロア、
エリック・マシューズ – ドニー・ウォルバーグ、
その他の関係者
コルベット – ニーヴ・ウィルソン、
ジル・タック – ベッツィ・ラッセル、
アダム・フォークナー – リー・ワネル、
ザビエル・チャベス – フランキー・G、
オビ・テイト – ティム・バード、
ソウ4
殺人鬼
ジグソウ / ジョン・クレイマー – トビン・ベル
ゲーム参加者
ダニエル・リッグ – リリク・ベント
マーク・ホフマン – コスタス・マンディロア
エリック・マシューズ – ドニー・ウォルバーグ
アート・ブランク – ジャスティン・ルイス
ブレンダ – サレイン・ボイラン
アイヴァン・ランズネス – マーティ・アダムズ
モーガン – ジャネット・ランド
レックス – ロン・リ―
警察
ピーター・ストラム – スコット・パターソン
リンジー・ペレーズ – アシーナ・カーカニス
アダム・ヘフナー医師 – ジェームズ・バン・パッテン
その他の関係者
ジル・タック – ベッツィ・ラッセル
セシル・アダムス – ビリー・オーティス
トレバー – ケヴィン・ラシュトン
ジェーン – Aliso・Luther
ジェフ・レインハート – アンガス・マクファーデン
リン・デンロン – バハー・スーメク
アリソン・ケリー – ディナ・メイヤー
アマンダ・ヤング – ショウニー・スミス
マーク・ウィルソン – ポール・GUTRECHT
1作目のゲーム参加者。トラップにより命を落とす。
ダニエル・マシューズ – エリック・ナドセン – なし
2作目のゲーム参加者。エリックの息子。ゲームに生還する。
アディソン・コーデイ – エマニュエル・ヴォージア – 不明
2作目のゲーム参加者。トラップにより命を落とす。
ガス・COlYARD – トニー・ナッポ – 宇垣秀成
2作目のゲーム参加者。トラップにより命を落とす。
マイケル・マークス – ノーム・ジェンキンス
ソウ5
殺人鬼
ジグソウ / ジョン・クレイマー – トビン・ベル、
マーク・ホフマン – コスタス・マンディロア、
警察
ピーター・ストラム – スコット・パターソン、
ダン・エリクソン – マーク・ロルストン、
ゲーム参加者
ブリット・Steddison – ジュリー・ベンツ、
チャールズ・Sanmn – カルロ・ロタ、
マリック・スコット – グレッグ・ブリック、
アシュリー・Kazon – ローラ・ゴードン、
ルバ・ギブス – ミーガン・グッド、
その他の関係者
ジル・タック – ベッツィ・ラッセル、
セス・バクスター – ジョリス・ジャースキー、
コルベット・デンロン – ニーヴ・ウィルソン、
パメラ・ジェンキンス – サマンサ・レモール、
ソウ6
殺人鬼
ジグソウ / ジョン・クレイマー – トビン・ベル、
マーク・ホフマン – コスタス・マンディロア、
ゲーム参加者
ウィリアム・イーストン – ピーター・アウターブリッジ、
パメラ・ジェンキンス – サマンサ・レモール、
デビー – キャロライン・ケーブ、
ハンク – ジェリー・メンディシーノ、
アディ – ジャネル・ハチソン、
アレン – ショーン・アーメッド、
アーロン – ジェームズ・ギルバート、
エミリー – ラリッサ・ゴメス、
ジーナ – メラニー・スクロファーノ、
デイブ – ダライアス・マクラリー、
シェルビー – カレン・クリシェ、
ジョッシュ – ショーン・マシーソン、
ブレンド・アボット – デヴォン・ボスティック、
タラ・アボット – ショーナ・マクドナルド、
ソウ ザ・ファイナル 3D
殺人鬼
ジグソウ / ジョン・クレイマー – トビン・ベル
マーク・ホフマン – コスタス・マンディロア
ゲーム参加者
ボビー・デイゲン – ショーン・パトリック・フラナリー
ジョイス・デイゲン – ジーナ・ホールデン
ケイル – ディーン・アームストロング
ニーナ – ナオミ・スニッカス
スーザン – レベッカ・マーシャル
警察
マット・ギブソン – チャド・ドネラ
ロジャース – ローレンス・アンソニー
アダム・ヘフナー医師 – ジェームズ・バン・パッテン
パーマー – キム・シュレイナー
その他の関係者
ジル・タック – ベッツィ・ラッセル
ローレンス・ゴードン – ケイリー・エルウィス
ブラッド – セバスチャン・ピゴット
ライアン – ジョン・コア
ディナ – アン・グリーン
エヴァン – チェスター・ベニントン(リンキン・パーク)
ダン – ドリュー・フィエルヘフェル
カーラ – ギャビー・ウェスト
ジェイク – ベンジャミン・クロスト
アダム・フォークナー – リー・ワネル(カメオ出演)
ゼップ・ヒンドル – マイケル・エマーソン(カメオ出演)
アマンダ・ヤング – ショウニー・スミス(カメオ出演)
ダニエル・マシューズ – エリック・ナドセン (カメオ出演)
ザビエル・チャベス – フランキー・G(カメオ出演)
オビ・テイト – ティム・バード(カメオ出演)
マイケル・マークス – ノーム・ジェンキンス(カメオ出演)
リン・デンロン – バハー・スーメク(カメオ出演)
アート・ブランク – ジャスティン・ルイス(カメオ出演)
トレバー – ケヴィン・ラシュトン(カメオ出演)
スコット・マリック – グレッグ・ブリック(カメオ出演)
ウィリアム・イーストン – ピーター・アウター・ブリッジ (カメオ出演)
シモーネ – タンデラ・ハワード(カメオ出演)
アディ – ジャネル・ハチソン(カメオ出演)
エミリー – ラリッサ・ゴメス(カメオ出演)
タラ・アボット – ショーナ・マクドナルド(カメオ出演)
シドニー – オルニケ・アデリイ
アレックス – イシュ・モリス
ジョアン – ジョアンナ・ダグラス
ジグソウ:ソウ・レガシー
ローガン・ネルソン – マット・パスモア
ハロラン – カラム・キース・レニー
キース – クレ・ベネット
エレノア – ハンナ・エミリー・アンダーソンアナ – ローラ・ヴァンダーヴォート
ミッチ – マンデラ・ヴァン・ピーブルズ
ライアン – ポール・ブラウンスタイン
カーリー – ブリタニー・アレン
エドガー – ジョサイア・ブラック
ジグソウ / ジョン・クレイマー – トビン・ベル
スパイラル:ソウ オールリセット
エゼキエル・”ジーク”・バンクス刑事 – クリス・ロック
ウィリアム・シェンク刑事 – マックス・ミンゲラ
マーカス・バンクス – サミュエル・L・ジャクソン
アンジー・ガーサ署長 – マリソル・ニコルズ
マーブ・ボズウィック刑事:ダニエル・ペトロニエヴィッチ
フィッチ刑事 – リチャード・ゼッピエリ
ピーター・”ピート”・ダンレヴィ元巡査 – パトリック・マクマナス
ジェニー・ルイス巡査 – アリ・ジョンソン
カーラ・ボスウィック – ゾーイー・パーマー
モーゲイ・シルヴァ巡査部長 – ディラン・ロバーツ
ドゥルーリー刑事 – K.C.コリンズ
デボラ・クラウス刑事 – エディ・インクセッター
チャダ検視官 – ナズニーン・コントラクター
ティム・オブライエン刑事 – トーマス・ミッチェル
ベニー・ライツ – チャド・カミッリ
チャーリー・エマソン – フランク・リカリ
スピーズ – クリストファー・ラムゼイ
リサ – ゲネル・ウィリアムズ
ソウシリーズのスタッフ
ソウ
アメリカ公開日 – 2004年10月29日
監督 – ジェームズ・ワン
脚本 – リー・ワネル
原案 – リー・ワネル、ジェームズ・ワン
製作 – グレッグ・ホフマン、オーレン・クールズ、マーク・バーグ
ソウ2
アメリカ公開日 – 2005年10月28日
監督 – ダーレン・リン・バウズマン
脚本 – リー・ワネル、ダーレン・リン・ブスマン
製作 – グレッグ・ホフマン、オーレン・クールズ、マーク・バーグ
ソウ3
アメリカ公開日 – 2006年10月27日 リー・ワネル” show=””]
脚本・原案 – リー・ワネル、ジェームズ・ワン
製作 – グレッグ・ホフマン、オーレン・クールズ、マーク・バーグ
ソウ4
アメリカ公開日 – 2007年10月26日
監督 – ダーレン・リン・バウズマン
脚本 – パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
原案 – パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン、トーマス・フェントン
製作 – グレッグ・ホフマン、オーレン・クールズ、マーク・バーグ
ソウ5
アメリカ公開日 – 2008年10月24日
監督 – デヴィッド・ハックル
脚本 – パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
製作 – グレッグ・ホフマン、オーレン・クールズ、マーク・バーグ
ソウ6
アメリカ公開日 – 2009年10月23日
監督 – スピエリッグ兄弟
脚本 – ジョシュ・ストールバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー
製作 – グレッグ・ホフマン、オーレン・クールズ、マーク・バーグ
スパイラル:ソウ オールリセット
アメリカ公開日 – 2021年5月14日
監督 – ダーレン・リン・バウズマン
脚本 – ジョシュ・ストールバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー
製作 – 、マーク・バーグ