宮木あや子の小説シリーズ『校閲ガール』(ダ・ヴィンチ電子ナビ連載2013年10月4日~12月6日、2014年3月14日KADOKAWA刊)を原作として、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』のタイトルで、日本テレビ系「水曜ドラマ」枠にて2016年10月5日~12月7日に放送。主演は石原さとみ。スペシャルドラマ『地味にスゴイ!DX(デラックス) 校閲ガール・河野悦子』は2017年9月20日放送。
地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子の原作
ファッション誌編集を目指す河野悦子(こうのえつこ)が配属されたのは校閲部。担当する原稿や周囲ではたびたび、ちょっとした事件が巻き起こり…。読んでスッキリ、元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ
地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子の原作を読んだ人の感想
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第1作目が出版されたのが2014年。
2作目15年、3作目16年なので、もう完結から6年が経過しています。
その間、出版業界はナカナカ大変なことになっていて、悦子が憧れるファッション誌も廃刊・休刊も珍しくなくて、厳しい環境。
そういう中で、登場人物たちがどう争ってるのか…ってのが見てみたくもあるんですが…無理かな?
だらだらシリーズにしてもいいのに…:読書録「校閲ガール ア・ラ・モード」「校閲ガール トルネード」(鈴麻呂) -
本屋モノとか編集モノって、どうしてこんなに楽しいんでしょう。大好きです。
ライトで楽しいお仕事モノ。『校閲ガール』宮木あや子(夕遊) -
「ガール」というタイトルにマンネリを感じながら読み始めましたが、読んでみると予想以上に面白かったです。
読書日和
ドラマ 地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子
あらすじ
オシャレ大好き河野悦子(石原さとみ)はファッション誌の編集者を夢見て、今年も出版社・景凡社の中途採用試験の面接に臨み、ファッション誌の魅力と編集部で働く熱意を訴えたが、配属されたのは、原稿の誤字脱字や内容の間違い、矛盾がないかを確認する超地味な「校閲部」。しかも憧れのファッション編集部には高校時代の後輩・森尾(本田翼)の姿が。
悦子は校閲部長の茸原(岸谷五朗)に猛抗議するが、茸原は「仕事ぶりが認められれば、希望の部署に移れるかもしれない」と言う。その気になった悦子はファッション編集部への異動を目標に、校閲の仕事を頑張ろうと決意。さっそく、ミステリー小説の校閲を任される。
しかし悦子の破天荒な校閲方法に担当編集者・貝塚(青木崇高)は大激怒。大御所作家の本郷大作(鹿賀丈史)から「この校閲をしたものを連れて来い」と呼び出しがかかる。
一方、森尾は上司から命じられたイケメンモデル探しをする中で、ちょっと変わった大学生・折原幸人(菅田将暉)を発掘。同じ頃、悦子もまた、偶然出会った幸人に一目惚れしてしまい…
職業をめぐる二重底のファンタジー(地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子の感想)
“早口の毒舌”というコメディ定番を、石原さとみは絶妙にこなして、第三舞台出身の中谷まゆみの脚本の見込みにみごと応えた。ただし「お前はその苦労を一瞬にして踏みにじったんだ」という台詞は、それこそ校閲でひっかかるのではないか。
「お仕事ドラマ」として描かれるプロフェッショナルは、何であれ大抵がファンタジーなのだが、校閲者という珍しい職業が描かれると、ついそれを忘れて鵜呑みにする者が出やしないかと心配だ。
原作者はドラマ開始時に非難を恐れてブログで予防線を張っていたのだが、菅田将暉が作家として書いたのがまた職業をテーマにしたノンフィクションだというのは、はたして原作通りなのかどうか。
つまりこのドラマのテーマもまた、ファンタジーとしての職業そのものという二重構造になっているのだ。
キャスト
河野 悦子(ファッション誌志望の校閲部員) – 石原さとみ
折原 幸人(大学生) – 菅田将暉
森尾 登代子(ファッション誌編集者) – 本田翼
貝塚 八郎(文芸編集部編集者) – 青木崇高
茸原 渚音(校閲部部長) – 岸谷五朗
藤岩 りおん(校閲部員) – 江口のりこ
米岡 光男(校閲部員) – 和田正人
尾田 大将(おでん屋の大将) – 田口浩正
今井 セシル(受付) – 足立梨花
佐藤 百合(受付) – 杉野遥亮
青木 祥平(校閲部員) – 松川尚瑠輝
坂下 梢(校閲部員) – 麻生かほ里
目黒 真一郎(校閲部員) – 高橋修
東山(おでん屋常連客) – ミスターちん
西田(おでん屋常連客) – 長江英和
北川(おでん屋常連客) – 店長松本
亀井 さやか(ファッション誌編集長) – 芳本美代子
波多野 望(ファッション誌副編集長) – 伊勢佳世
スタッフ
原作 – 宮木あや子『校閲ガールシリーズ』(KADOKAWA)
脚本 – 中谷まゆみ(連続ドラマ、スペシャルドラマ)、川﨑いづみ(連続ドラマ)
演出 – 佐藤東弥(連続ドラマ、スペシャルドラマ)、小室直子(連続ドラマ)、森雅弘(連続ドラマ)
音楽 – 大間々昂
主題歌 – 栞菜智世「Heaven’s Door 〜陽のあたる場所〜」(ユニバーサルミュージック)
オープニング – chay「12月の雨」[7]
音楽プロデュース – 志田博英
校閲監修 – 柳下恭平(鴎来堂)
ブレーン – アサダアツシ
チーフプロデューサー – 西憲彦
プロデューサー – 小田玲奈・森雅弘(日本テレビ)、岡田和則(光和インターナショナル)
制作協力 – 光和インターナショナル
製作著作 – 日本テレビ
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悦子はファッションが好きだけど、供給側には情熱が向かず、着ることと見ることだけが好きだった、というのがお気に入りのくだりなんですが、そのスタンスは校閲者に近いなとはじめて読んだときに思いました。
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本作には、文学作品の編集者にファッション誌の編集者、はたまた作家やモデル等、いわゆる「花形の仕事」のできるポジションを獲得した人物も登場する。さぞかし彼らは自己実現しているのだろうと思いきや、意外とそうでもない。これこそがこの作品のミソだ。
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