2000年1月14日~3月17日の毎週金曜22:00-22:54にTBS系列「金曜ドラマ」枠で放送。主演は藤原紀香。
金曜日の恋人たちへのあらすじ
総合商社の営業部に勤めるまどか(藤原紀香)は恋人の祐治(宇崎慧)の誕生日を二人で祝おうとするが、商品の冷凍エビが倉庫内で溶けるトラブルが発生。取引先に謝罪をしても許してもらえず、会社でも大事な手帳をなくす。ゴミ集積所で警備員の春樹(高橋克典)と一緒に捜すが、手帳は見つからない。
金曜日の恋人たちへの感想
片岡愛之助夫人だということを今知ったのだが、1999年に初主演した学園物の夏ドラ「ナオミ」が水曜劇場、トヨエツと共演したサスペンス秋ドラ「危険な関係」が木曜劇場、そして本作が2000年の冬ドラで金曜ドラマというわけで、当時29歳の藤原はまさに出づっぱりだったのだが、とてもそうは思えない演技が香ばしい。
脚本の中山乃莉子という人はあの「もう誰も愛さない」というジェットコースタードラマを書いた人だが、その後は昼ドラ専門みたいになってしまった(ジェットコースター専門ということか)。
第1話の筋は、商社の食品事業部が解散になり、総合職(営業)の藤原が一般職秘書課に転身するというもの。仕事にしか興味がなく、パンパンに膨らませたシステム手帳を抱えて営業先を走り回っていた藤原は、一般職を格落ちと受け取り、「デューダ」を片手に転職活動を始めるのだが、どの会社も藤原の(モデル)体型にしか興味を示さないので憤慨することになる。しかし高橋克典演じる警備員に諭されてなぜか急に前向きになり、古谷一行演じる常務付きの秘書になることをあっさり承諾するところで次回に続く。
当時の背景としては、86年に成立した均等法が97年に改正され、女性活用(昇進)が焦点になっていたが、実態は進まず、あるいは逆に業務がモーレツ化して育児負担との矛盾が広がっていた。本作はトレンディドラマ崩壊後の世界である。
金曜日の恋人たちへのキャスト
鎌倉まどか – 藤原紀香
田辺春樹 – 高橋克典
中村香織 – 水野真紀
岸本拓美 – 伊原剛志
武井祐治 – 宇崎慧
榎本喜美子 – 鈴木砂羽
宮田明 – 田口浩正
宮田瞳 – 黒谷友香
秋山充 – 坂口憲二
佐藤緑 – 梅宮万紗子
山下真人 – 佐々木蔵之介
牧原啓輔 – 黒部進
黒田光太郎 – 古谷一行
村上玲子 – 野際陽子
金曜日の恋人たちへのスタッフ
脚本 – 中山乃莉子
音楽 – 中村幸代
プロデュース – 森田光則
演出 – 森田光則、倉貫健二郎、冨田勝典、高野英治
制作 – ドリマックス・テレビジョン、TBS
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金曜日の恋人たちへのレビュー
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