1994年のアメリカ映画。過去にトラウマを持つ精神分析医と、様々な精神障害を持つ患者たちが、殺人事件に巻き込まれていく様を描いたサスペンス映画。公開当時、ブルース・ウィリスとジェーン・マーチの濃厚なラブシーンが話題になった。あまりにそのシーンが過激だったために、劇場公開時は多くのシーンがカットされてしまった。そのカットされたシーンは、VHSやDVDなどの映像ソフトで観ることができるが、現在日本ではどちらも絶版になっている。役者陣の体当たりな演技にも関わらず、観客からの評価は乏しいもので、その年のゴールデンラズベリー賞のほとんどの部門にノミネートしてしまい、その内「最低作品賞」を受賞してしまった。
薔薇の素顔の感想
例によって午後ローなので編集は度外視して見始めたものの、すぐに、どうもおかしいと気づく。ジェーン・マーチ(「愛人/ラマン」の美少女だ)とブルース・ウィリスの濡れ場が濃厚すぎ、初めからシーンがカットされて公開されたというのだが、そのシーン(裸エプロンなどもある)になるといつも同じBGMがかかるのが「エマニエル夫人」ぽくて、いかにも駄作であり、実際、ラジー賞の「最低作品賞」を受賞してしまった(マーチは最低助演男優賞と最低女優賞)。
NYの精神分析医ウィリスは診療中にクライアントが自殺したため心因性色盲になったという設定(この伏線は一応回収される)。静養のため同業友人がいるカリフォルニアにやって来るが、友人は殺され、患者5人のグループセラピーを引き継ぐことになる。5人はセックス依存症・潔癖症・妻子を殺されたPTSD・被害妄想症・自閉症で、ここまでは面白そうなのだが、これらはこの後の展開とほぼ無関係。やがて出会った美女ジェーン・マーチといい仲になるのだが、彼女は実は解離性同一症で…という話(邦題はネタバレになっている)。
ラストはちょっと「めまい」風。てゆか、まさか全体に「めまい」のオマージュなのか??
薔薇の素顔のキャスト
ビル・キャパ:ブルース・ウィリス
ローズ / リッチー:ジェーン・マーチ
マルティネス:ルーベン・ブラデス
ソンドラ:レスリー・アン・ウォーレン
ボブ・ムーア:スコット・バクラ
クラーク:ブラッド・ドゥーリフ
バック:ランス・ヘンリクセン
ケイシー:ケヴィン・J・オコナー
デール・デクスター:アンドリュー・ロウリー
アンダーソン:エリク・ラ・サル
ラリー・アシュランド医師:ジェフ・コーリー
ミッシェル:キャスリーン・ウィルホイト
イーディス・ニーデルマイヤー:シャーリー・ナイト
薔薇の素顔の人物相関図
薔薇の素顔のスタッフ
監督:リチャード・ラッシュ
製作:バズ・フェイトシャンズ、デヴィッド・マタロン
製作総指揮:アンドリュー・G・ヴァイナ
脚本:ビリー・レイ
原案:ビリー・レイ
撮影:ディートリッヒ・ローマン
音楽:ドミニク・フロンティア
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