1993年10月20日~12月22日にフジテレビ系列「水曜劇場」枠で放送されたサスペンスドラマ。主演は後藤久美子。吉本昌弘脚本の作品で、『もう誰も愛さない』『あなただけ見えない』に続くジェットコースタードラマとしてAVECカンパニーが制作した連続ドラマ。
もう涙は見せないの感想
「もう誰も愛さない」に始まる吉本昌弘の「ジェットコースタードラマ」の3本目にあたる。今、早朝にTVKで再放送しているのを録画しているわけだが、「もう誰も…」の後にこれが始まったので、2本目の「あなただけ見えない」(幻の月9ドラマ)は放映できないようだ。
さて、聞きしに勝る、という感じで、第1話の冒頭15分足らずで、3人の女子高生が男を滝壺に突き落とし、その直後に男の子どもを妊娠しているのに気づきケベックの教会で出産、しかし赤ん坊は養護施設を経営する野口五郎に誘拐されて虐待を受け続け、20年経って後藤久美子に成長した、というところまでが描かれる。
ツッコミを入れる間もない早業である。
ゴクミは「K・K」というイニシャルを頼りに母親を探すのだが、それがつまり冒頭の3人の女子高生ということで、今は手塚理美(テレビ制作会社の社長)、萬田久子(銀行員の妻)、名取裕子(仏文翻訳者)の誰かというわけ。
ケベック教会のシスター(ティナ・グレースという詳細不明のアイドル歌手)が殺され、伊原剛志の刑事が話に割り込んでくるのだが、これも出自がゴクミに絡んでいたり、滝壺に落ちた男が生きていたり、Wikipediaによると名取裕子の母親をゴクミが二役で演じるらしいのだが、なぜそういうことになるのか、展開が予想不能すぎる。
役者は全員棒読みだし、伊原刑事はアホみたいにすぐにピストルを撃つし、90年代の人たちは本当にこれらのストーリーを理解できていたのだろうか。
もう涙は見せないのキャスト
瀬戸碧 – 後藤久美子
春日克己 – 伊原剛志
野口秀人 – 清水貴博
倉持圭子 – 墨田ユキ
春日一彦 – 大出俊
郭泰陽 – 寺田農
北原香織 – 手塚理美(少女期:駒崎香織)
西田佳代 – 萬田久子(少女期:吉沢瞳)
加納清美 – 名取裕子(少女期:大越史歩)
加納夕貴 – 瀬戸朝香
和田豊彦 – 芹澤名人
西田良樹 – 春田純一
瀬戸竜夫 – 野口五郎
三枝奈津子 – 新藤恵美
瀬戸和夫 – 大澄賢也
加納和美 – 後藤久美子(二役)
もう涙は見せないの人物相関図
もう涙は見せないのスタッフ
企画:宅間秋史、金田耕司、阿部祐三
脚本:吉本昌弘、林誠人
演出:楠田泰之、赤羽博、佐藤健光、江口正和
プロデュース:赤羽博、中島悟
主題歌:AMBIENCE「最後の約束 -See you again-」(テイチク)
協力:東通、フジアール、渋谷ビデオスタジオ
もう涙は見せないのレビュー・考察
- 『もう涙は見せない』(音のかんづめ)
- もう涙は見せない: 感想(評価/レビュー)[ドラマ](作品データベース)
- ドラマ「もう涙は見せない」好きだった人(ガールズちゃんねる)