阪元裕吾監督の日本のクライムアクション映画。2021年1月29日公開。ヒューマントラストシネマ渋谷とシネ・リーブル梅田で開催された特集上映「未体験ゾーンの映画たち2021」での上映作品。福士誠治が本作で初めて映画作品の主演を務めた。
ある用務員のあらすじ
深見晃(福士誠治)は、幼少期何者かにヤクザだった父・光男(野間口徹)を殺されて以来、日本の裏社会を牛耳る真島グループの総裁・真島善喜(山路和弘)に育てられ、今は真島の愛娘・唯(芋生悠)の影のボディーガードとして、唯の通う西翔学院高校で用務員として働いているが、真島に訓練を施された殺し屋の顔も持つ。
真島は国内から完全撤退し、香港へ拠点を置きアジア諸国でビジネスを展開すると部下である西森組長(般若)に告げるが、反発した西森は、ある計画を立て、それをキッカケに深見の隠された過去が明らかになり、放たれた9人の殺し屋が唯と深見に襲い掛かかる。
ある用務員の感想
毎週木曜日の「ベイビーわるきゅーれエブリデイ!」を見るもどかしさからついに本作を見たのだが、#nrtベビわる(1作目)の半年前に公開されたこの映画を、高石あかりと伊澤彩織目当てで見た人は全体の何割に達しているのだろうか。VOD恐るべしである。
脚本が良くなく、画面も薄暗くて、正直、二人がいつもの調子で西翔学院高校の昇降口に現れるまでは、ほとんど退屈と言っていい。伊澤のアクションはやはり鋭く、至近距離でピストルを撃ちながら肉弾戦を展開するスタイルはほぼ確立している。
ふたり(ここではちさまひではなくリカ&シホ)はあっさり福士誠治に倒されてしまうのだが、そのあっさりさ加減が切なく、ベビわるとはこの映画を結末とする物語ではないのかと思わせる。
他のキャストでは、心優しそうな乱暴者である一之瀬ワタルの存在感と、般若のジャンプ力が良かった。
しかし、製作5人、製作協力3人、エグゼクティブプロデューサー2人にプロデューサーが3人、その別にプロデュースが一人いて、さらにキャスティングプロデューサーもクレジットされる商業映画は、なかなかないのではないだろうか。
ある用務員のキャスト
西翔学院高校
深見晃(高校の用務員) – 福士誠治
真島唯(生徒、真島総裁の娘) – 芋生悠
ヒロ(生徒、唯の幼馴染) – 伊能昌幸
龍ヶ崎翔太(3人組生徒) – 近藤雄介
マッチー(3人組生徒) – 松本卓也
女生徒(3人組生徒) – 楓子
佐々木先生(校門で募金活動していた) – 尾崎明日香
遠藤先生 – 波岡一喜
真島グループ
真島善喜(唯の父、真島グル ープ総裁) – 山路和弘
スズキ(真島総裁の側近) – 清水優
西森(真島総裁の配下の組長) – 般若
村野(西森の組員) – 一ノ瀬ワタル
本田優介(真島総裁の実子) – 前野朋哉
9人の殺し屋
殺し屋・稲岡 – 北代高士
殺し屋・南(連続殺人鬼) – 大坂健太
殺し屋・青柳(白いジャージ) – 幕雄仁
殺し屋・斉藤(青いジャージ) – 茶谷優太
殺し屋・源さん(スナイパー) – 渡辺哲
殺し屋・クロちゃん – 佳久創
殺し屋・湯布院 – タカ海馬
殺し屋・リカ(黒髪ロング) – 髙石あかり
殺し屋・シホ(金髪) – 伊澤彩織
その他
深見光男(晃の父) – 野間口徹
マイカ(西森組長と話してた女) – 犬童美乃梨
ある用務員のスタッフ
製作:人見剛史、堤天心、藍沢亮、松原憲、佐藤公彦
製作協力:高麗大助、丹羽さつき、中條喜一郎
エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介、林健太郎
プロデュース:前田茂司
プロデューサー:角田陸、小林哲雄、山村淳史
キャスティングプロデューサー:伊東雅子
スタントコーディネーター:出口正義
脚本:松平章全
撮影:栗田東治郎
照明:田中安奈
録音:西條博介
助監督:佃謙介
制作担当:南雅史
監督助手:尾崎優一
ヘアメイク:宇都圭史
ガンエフェクト:浅生マサヒロ
スタントコーディネーター助手:菅原将暉
制作主任:大川奏耶
VFX:恒川岳彦
音響効果:島田竜也、西條博介
スタジオ技術:加藤詩織
音楽:SUPA LOVE
音楽プロデューサー:松原憲
劇伴音楽:曽木琢磨、高橋祐子、賀佐泰洋
配給:平野貴之
ビジュアルデザイン:押見明典
宣伝:松坂七海
スチール:齋藤真理
美術協力:ザプルーダフィルムスタジオ
協力:STUNT TEAM GOCOO、おかもと技粧
製作:「ある用務員」製作委員会(株式会社ライツキューブ、株式会社U-NEXT、株式会社スターリーキューブ、有限会社スーパーラブ、東洋レコーディング株式会社)
制作プロダクション:楽映舎、T-REX FILM
配給:キグー
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