恩田陸の長編小説(幻冬舎のPR誌『星星峡』2009年4月号~2013年12月号、『PONTOON』2014年1月号~2016年5月号連載、2016年9月刊行、第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞ダブル受賞作)を原作として、松岡茉優主演で映画化され、2019年10月4日に全国公。監督・脚本・編集は石川慶。
国際ピアノコンクールを舞台に、コンクールに挑む4人の若きピアニストたちの葛藤や成長を描いた青春群像小説。
リーディング・オーケストラコンサートが2018年1月、2018年5月、2019年8月に上演されている。
蜜蜂と遠雷の原作
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。 自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。 かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。 楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。 完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。 天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。 その火蓋が切られた。
蜜蜂と遠雷の原作を読んだ人の感想
- 『蜜蜂と遠雷』恩田陸(蓮水桜子)
- タイトルの意味を考察!蜜蜂と遠雷(原作小説版)の読書感想文(わんこたんと栞の森)
- 『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)(鴻巣 友季子)
映画 蜜蜂と遠雷
あらすじ
世界最高峰のコンクールへの登竜門として注目を集める芳ヶ江国際ピアノコンクール。13歳の時に母親を亡くして以来、長らくピアノを弾けずにいた元・天才少女、亜夜をはじめ、コンクールの予選会に集った4人の若者は互いに刺激を受けて成長を遂げていく。
感想
「ある男」が話題の石川慶の監督作品。脚本も石川だが、原作ファンからは酷評されており、たしかに未読だと意味がわからないところが随所にあるのだが(本当は鈴鹿央士が主人公なのだ)、松岡茉優らの熱演と吹き替え演奏の見事さで最後まで見てしまった。第3次予選(風間はサティ、マサルはバルトーク、栄伝はショパンを弾く)が省略されているのが残念ではあるが。
この場合、映画を見てから恩田陸を読むのが正しいかもしれない(私は読まないけど)。
キャスト
栄伝亜夜 – 松岡茉優(幼少期 – 加藤莉奈)
高島明石 – 松坂桃李
マサル・カルロス・レヴィ・アナトール – 森崎ウィン
風間塵 – 鈴鹿央士
高島満智子 – 臼田あさ美
仁科雅美 – ブルゾンちえみ
ジェニファ・チャン – 福島リラ
ピアノ調律師 – 眞島秀和
クロークの女性 – 片桐はいり
菱沼忠明 – 光石研
田久保寛 – 平田満
ナサニエル・シルヴァーバーグ – アンジェイ・ヒラ
嵯峨三枝子 – 斉藤由貴
小野寺昌幸 – 鹿賀丈史
栄伝亜夜の母親 – キタキマユ
スタッフ
原作:恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎文庫)
監督・脚本・編集:石川慶
「春と修羅」作曲:藤倉大
ピアノ演奏:河村尚子(栄伝亜夜)、福間洸太朗(高島明石)、金子三勇士(マサル・カルロス・レヴィ・アナトール)、藤田真央(風間塵)
オーケストラ演奏:東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:円光寺雅彦)
劇中音楽:篠田大介
製作:市川南
エグゼクティブ・プロデューサー:山内章弘
プロデューサー:佐藤善宏、石黒裕亮、加倉井誠人
ラインプロデューサー:大西洋志
プロダクション統括:佐藤毅
撮影監督:ピオトル・ニエミイスキ
美術:我妻弘之
照明:宗賢次郎
録音:久連石由文
編集:太田義則
装飾:篠田公史
スタイリスト:高橋さやか
ヘアメイク:酒井夢月
スクリプター:藤島理恵
VFXスーパーバイザー:廣田隼也
音響効果:柴崎憲治
助監督:川口浩史
製作担当:相良晶
音楽プロデューサー:杉田寿宏
宣伝プロデューサー:土肥直人、宮千香子
配給:東宝
製作プロダクション:東宝映画
製作:映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会(東宝、木下グループ、幻冬舎、ソニー・ミュージックエンタテインメント、博報堂、朝日新聞社、東急エージェンシー、ひかりTV、日本出版販売、時事通信社、ヤマハ、河合楽器製作所、ヒラタインターナショナル、フォスター、GYAO、中日新聞社)