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妻、小学生になる。

4.0
毎田暖乃(妻、小学生になる。) ドラマ
毎田暖乃(妻、小学生になる。)
妻、小学生になる。は、2022年1月21日~2022年3月25日にTBS系「金曜ドラマ」枠でドラマ化。主演は堤真一。なお同枠にて2019年7月期放送の『凪のお暇』は脚本をはじめ多くのスタッフが共通しており、一部キャストが本作にカメオ出演している。

妻、小学生になる。の感想

コメディ風の入れ替わり物と見せて、癖のある助演者が多く、話も広がりそうで、本作は今季の意外なダークホースである。

是枝作品の常連であり、「おかえりモネ」で全国区への弾みをつけた蒔田彩珠を楽しみのひとつとして見始めたが、小学生が妻でなくなる回が終盤にあり、次の回で家族が気を取り直した次の最終回で妻が1日だけ帰ってくるという趣向は、読んでないけど原作はこうではないだろう。何か大人の事情か。

本作は題名がミスリードになっており、『毎田暖乃石田ゆり子の生まれ変わりではない』という謎でクライマックスが構成されていた。まあどうでもいいのだが。

堤真一の絶妙なフォローによるところが大きいと見たが、初めて見る毎田暖乃という子役の達者さに驚かされた(ただし脚本は取ってつけたような女言葉をやめたほうがいいと思った)。
顔と姿勢だけで、小学生から一瞬で石田ゆり子になるというオドロキの演技をしてのけ、驚かせた。

その後「あなたのブツは、ここに」で毎田暖乃を見ているが、その後が続いていない。もう少し見たい。

妻、小学生になる。 見どころ

  1. 「亡き妻が小学生に生まれ変わって帰ってくる」という奇跡の設定
    誰もが一度は願うであろう「亡くなった大切な人との再会」を、小学生として生まれ変わって(または憑依して)現れるというファンタジックな設定。この奇跡が、残された家族の心をどう動かし、どう再生させていくのか。
  2. 毎田暖乃(万理華/貴恵)の「憑依級」演技
    小学生の毎田暖乃が、亡き妻・貴恵の意識が宿った万理華という非常に難しい役どころを、まるで石田ゆり子本人が憑依しているような表情や仕草、目の動きで表現し、驚かせる。大人の女性の心情を、彼女の演技がこのドラマの全てを支えていると言っても過言ではない。
  3. 堤真一と蒔田彩珠の繊細な家族像
    妻を失った喪失感から立ち直れない夫・圭介を堤真一が、母親の死から時が止まってしまった娘・麻衣を蒔田彩珠が演じる。二人が小学生の貴恵との交流を通して、少しずつ心を解き放ち、再生していく過程が丁寧に描かれた。
  4. 「家族再生」の温かいヒューマンドラマ
    愛する人を失った家族がどのようにして悲しみを乗り越え、再び前を向いて生きていくのかという「家族再生」の物語。貴恵が、残された時間の中で家族や周囲の人々の心を解き放っていく姿が感動を与える。
  5. 豪華な共演者たちと深まる人間ドラマ
    貴恵の弟・友利(神木隆之介)、万理華の実の母親・千嘉(吉田羊)、圭介の年下上司・守屋(森田望智)など、魅力的なキャスト陣それぞれに悩みや葛藤を抱え、圭介たちの家族に深く関わっていく。吉田羊演じる千嘉の抱える過去や、彼女と万理華(貴恵)の関係性の変化も大きな見どころ。

妻、小学生になる。あらすじ

10年前に最愛の妻・新島貴恵(石田ゆり子)を亡くし、生きる気力を失っていた夫の新島圭介(堤真一)と、娘の麻衣(蒔田彩珠)は、貴恵の死から時が止まってしまったかのように、無気力で色褪せた日々を送っていた。そんなある日、二人の前に見知らぬ小学生の女の子、白石万理華(毎田暖乃)が現れ、二人に「私は新島貴恵!あんたの妻、麻衣の母親!」と告げる。最初は冷やかしだと思った圭介と麻衣だったが、万理華が貴恵しか知りえない秘密や思い出を語り続けるうちに、彼女が本当に貴恵の生まれ変わり(あるいは憑依)であることを確信。こうして、小学生の姿をした妻・貴恵と、夫・圭介、そして娘・麻衣による、ちょっと変わった奇跡の家族生活が動き出す。万理華(貴恵)の出現によって、止まっていた圭介と麻衣の時間は再び動き出し、周囲の人々とも関わりを持つように。
しかし、この奇跡には期限があること、そして万理華の身体に「本来の意識」が戻ってくる可能性が示唆される。貴恵は残された時間の中で、家族に何を伝え、何を残すのか。そして、圭介と麻衣は、この「奇跡」をどのように受け入れ、前を向いて歩んでいくのか。

妻、小学生になる。を観るには?

妻、小学生になる。 キャスト

■主要人物
新島家
新島圭介 – 堤真一
新島貴恵 – 石田ゆり子
新島麻衣 – 蒔田彩珠
■白石家
白石万理華 – 毎田暖乃
白石千嘉 – 吉田羊
■RABBIT FOODS
守屋好美 – 森田望智
副島由之 – 馬場徹
宇田慎一郎 – 田中俊介
■喫茶たいむ
マスター – 柳家喬太郎
中村 – 飯塚悟志
弥子 – 小椋梨央
■その他
古賀友利 – 神木隆之介
菊池詩織 – 水谷果穂
愛川蓮司 – 杉野遥亮
出雲凛音 – 當真あみ
タケル – 川口和空
美幸 – 田中絆菜
ヒマリ – 飯田晴音
出雲友香 – 今藤洋子
出雲達郎 – 高久慶太郎

妻、小学生になる。 スタッフ

原作 – 村田椰融『妻、小学生になる。』(芳文社『週刊漫画TIMES』連載中)
脚本 – 大島里美
演出 – 坪井敏雄山本剛義大内舞子加藤尚樹
音楽 – パスカルズ
主題歌 – 優河「灯火」
プロデューサー – 中井芳彦益田千愛

妻、小学生になる。の原作


『週刊漫画TIMES』(芳文社)にて2018年5月11・18日合併号に読み切りが掲載された後、同年8月10日号~2022年12月16日号まで不定期で連載。2022年2月時点で電子版を含めた累計発行部数は160万部。タケルを主人公としたスピンオフ『妻、小学生になる。スピンオフ 初恋相手の君は誰?』が同誌にて、2024年3月22日号から連載されている。
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