中国(2017年、アーロン・クオック主演『ピースブレーカー』)、フランス(2022年、フランク・ガスタンビドゥ主演『レストレス』)、日本(2023年、『最後まで行く』)と各国でリメイクが制作されている。
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最後まで行くの感想
岡田准一・綾野剛版の予告が面白そうだったので、リメイク元を見てみた。中国版、フランス版とリメイクされまくっている映画である。
悪徳警官役は「シグナル」のイ先輩を演じたチョ・ジヌン。追いつめられる小悪党刑事(主役)は「パラサイト」でパク家の社長だったイ・ソンギュン。愛らしいホ・ジョンウンは有名な名子役だが、本作は2014年の映画なので今は中学生だろう。
アクションはギミックに満ちていて、伏線だらけで楽しい。最後にラジコンが出てくると予想したが、外れた(わざとだろう)。
日本版はオチが違うらしいので(火葬だから、アレはどうするのだろう)、配信になったら見てみよう。
最後まで行く 見どころ
- 予測不能なストーリー展開
冒頭のひき逃げ事故から、遺体隠匿、そして謎の男の登場と、次から次へと予期せぬ事態が起こる。主人公が窮地を脱するたびに、さらに深い泥沼にはまっていく様子がスリリング。 - ノンストップのアクションとサスペンス
アクションシーンは派手さだけでなく、緊迫感とリアリティがあり、ゴンスとチャンミンの肉弾戦は手に汗握る展開。ユーモアを交えながらも、常に緊張感が持続する演出が秀逸。 - イ・ソンギュンとチョ・ジヌンの名演
主人公ゴンスを演じるイ・ソンギュンは、ずる賢くもどこか情けない刑事の焦燥感をリアルに演じる。彼を追い詰める謎の男チャンミンを演じるチョ・ジヌンは、不気味さと狂気を兼ね備えた魅力的な悪役として強烈な印象を残す。二人の息の合った(?)対決は、この映画の大きな魅力。 - ブラックユーモアの絶妙な配合
絶望的な状況の中でも、思わず笑ってしまうようなブラックユーモア。このバランスが単なるサスペンスに終わらない、独特の面白さを生み出している。 - 高い評価とリメイク
カンヌ国際映画祭の監督週間に出品されたほか、国内外で高い評価を受けた。日本でも「22年目の告白 -私が殺人犯です-」の監督・入江悠監督により「最後まで行く」としてリメイク。
最後まで行く あらすじ
殺人課の刑事コ・ゴンス(イ・ソンギュン)は、母親の葬儀に向かう途中、彼は飲酒運転で人をひき殺してしまう。キャリアの全てを失うことを恐れたゴンスは、誰も見ていないことを確認し、遺体を車のトランクに隠す。さらに彼は、奇妙なことに遺体を母親の棺の中に隠すという大胆な行動に。しかし、その翌日、ひき逃げ事件の捜査が始まり、ゴンスの部署も担当することになった。さらに悪いことに、彼が殺した男は、実は警察内部の汚職に関わる重要な人物だったことが判明する。そして、その事件の唯一の目撃者と名乗る謎の男、パク・チャンミン(チョ・ジヌン)から電話がかかってくる。チャンミンはゴンスの行動をすべて知っており、彼を脅迫し始める。
ゴンスは、自身の犯行が露見するのを防ぐため、そして謎の男の脅迫から逃れるため、次々と絶体絶命のピンチに陥り、文字通り「最後まで」追い詰められていく。
最後まで行くの人物相関図
最後まで行くを観るには?
最後まで行くのキャスト
パク・チャンミン – チョ・ジヌン
班長 – シン・ジョングン
チェ・サンホ – チョン・マンシク
コ・ヒヨン – シン・ドンミ
ト・ヒチョル刑事 – キム・ドンヨン
ナム・ヒョンジン刑事 – チュ・ソクテ
コ・ミナ – ホ・ジョンウン
イ・ジノ巡査 – パク・ボゴム
チョ・ヌンヒョン – イ・ジェウォン
最後まで行くのスタッフ
脚本:キム・ソンフン、イ・ヘジュン、チェ・クァンヨン、チャン・ハンジュン
製作総指揮:ユ・ジョンフン
撮影:キム・テソン
美術:イ・ミギョン
音楽:モク・ヨンジン
照明:キム・ギョンソク
編集:キム・チャンジュ
「最後まで行く」は、緊迫感あふれるサスペンス、スリリングなアクション、そして時に笑えるブラックユーモアが絶妙に融合した、非常に完成度の高いエンターテイメントです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。