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花子とアン

3.5
吉高由里子(花子とアン) ドラマ
吉高由里子(花子とアン)
花子とアンは、2014年度上半期放送のNHK「連続テレビ小説」第90作目で2014年3月31日~9月27日まで放送された。『赤毛のアン』の日本語翻訳者である村岡花子の半生を原案としたフィクションで、中園ミホの脚本。期間平均視聴率は22.6%。21世紀に入って以降の朝ドラでは2002年の『さくら』(23.3%)に次ぐ高視聴率。
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花子とアンの感想

初見の再放送、1週目が終わり、ようやく吉高由里子が出てきた(オープニングの吉高は髪型がおかしい)。村岡儆三とは不倫でないことになるらしいが、その分、白蓮事件(仲間由紀恵の登場が待ち遠しい)はちゃんとやるらしい。「赤毛のアン」のオマージュがちょいちょい入っているようなのだが、何を隠そう、私は読んでいないのよなあ。

村岡花子は「赤毛のアン」(このタイトルを花子がつけたものではないことを、ドラマはなぜかずいぶん強調していた)をかなり意訳しているそうだ。そっくり訳さなかった部分もあるらしい。

さて、村岡の略奪婚は朝ドラにあるまじきということなのか、省略された。白蓮の駆け落ちがわりと細かく描かれたからそれでいいのか。仲間由紀恵(白髪が似合わない!)は、おいしかったと思う。

それが「想像の翼を広げ」るということなのか。

中村ゆり(花子とアン)

ところで、つい最近も「わろてんか」の色白薄幸美人ぶりで目をひいた中村ゆり様が出てきたので、個人的に、はまり道に入ったと感じる(「わろてんか」出演については、中村ゆりご本人の投稿がドラマの世界観をぶち壊していて笑える。これでますます目を離せなくなった)。

花子とアンの見どころ

村岡恵理(花子の孫)が著した『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』を原案に、フィクションストーリーとして中園ミホの書き下ろし脚本にて制作。随所に『赤毛のアン』を彷彿とさせる場面をちりばめる脚色がなされている。また花子の腹心の友である柳原白蓮にもスポットをあてるなど激動の時代を生き抜いた人々も描いた。
吉高由里子はオーディションを介さず直接オファーで決まった。

  1. 『赤毛のアン』誕生秘話
    世界中で愛される名作が、どのようにして日本に届いたのか。その裏にあった努力と信念が丁寧に描かれている。
  2. 女性の生き方の多様性
    花子だけでなく、蓮子(仲間由紀恵)をはじめとする多くの女性たちが、それぞれの苦悩と覚悟をもって生きる姿がリアルに描かれている。
  3. 圧倒的なキャスト力
    吉高由里子の等身大で熱演する花子像と、仲間由紀恵演じる“白蓮”の気高い存在感が物語に厚みを加えた。
  4. 言葉と教育の力
    「言葉は人をつなぐ」というテーマが、戦争や貧困の時代にも強く響いてくるのが本作の大きな魅力。

花子とアンのあらすじ

村岡花子(旧名・安東はな)は、1945年東京大空襲の中、翻訳中の『Anne of Green Gables』の原書を守り抜く。貧しい農家に生まれ、苦学して英語を習得し、出版社で働きながら翻訳に励む。村岡英治と結婚し、関東大震災や息子の死を乗り越え、戦中も翻訳を続け、戦後『赤毛のアン』を翻訳して出版、ベストセラーとなる。友人・葉山蓮子との絆や苦難を乗り越え、花子は命がけで守った原書を翻訳し、多くの子供たちに夢を届けた。

花子とアンを観るには?

花子とアンのキャスト

主人公
安東はな → 村岡花子 – 吉高由里子

山梨・甲府の人々
安東家の人々
安東吉平 – 伊原剛志
安東ふじ – 室井滋
安東周造 – 石橋蓮司
安東もも→森田もも→益田もも – 土屋太鳳

木場家の人々
木場朝市 – 窪田正孝
木場リン – 松本明子

徳丸家の人々
徳丸甚之介 – カンニング竹山
徳丸武 – 矢本悠馬

阿母尋常小学校の人々
本多正平 – マキタスポーツ
緑川幾三 – 相島一之
合田寅次 – 長江英和

その他の山梨・甲府の人々
森 牧師 – 山崎一
連隊長 – 田中伸一
望月啓太郎 – 川岡大次郎

東京の人々
修和女学校の人々
教職員
ブラックバーン校長 – トーディ・クラーク
茂木のり子 – 浅田美代子
富山タキ→梶原タキ – ともさかりえ
スコット先生 – ハンナ・グレース
白鳥かをる子→勅使河原かをる子 – 近藤春菜
綾小路先生 – 那須佐代子
フィリップス先生 – サラ・マクドナルド
その他の外国人教師 – タニア・ザッキドニアク

女学生時代の友人
葉山蓮子→嘉納蓮子→宮本蓮子 – 仲間由紀恵
醍醐亜矢子→ 安東亜矢子 – 高梨臨
一条高子 – 佐藤みゆき
畠山鶴子 – 大西礼芳
松平幸子 – 義達祐未
大倉澄子 – 中別府葵
梅田淑子 – 中村優里
竹沢昌代 – 冨手麻妙

孤児院の関係者
北澤司 – 加藤慶祐
岩田祐作 – 井上尚
ミニーメイ – エラ・フィースティング
牧師 – 川中健次郎

出版関係者
梶原聡一郎 – 藤本隆宏
向学館の編集部員 – 猪俣三四郎中津川朋宏宮平安春
須藤大策 – 西沢仁太
三田悠介 – 本田大輔
宇田川満代 – 山田真歩
長谷部汀 – 藤真利子
小泉晴彦 – 白石隼也
門倉幸之介 – 茂木健一郎

村岡家の人々
村岡英治 – 鈴木亮平
村岡平祐 – 中原丈雄
村岡郁弥 – 町田啓太
村岡香澄 – 中村ゆり
村岡歩 – 横山歩
村岡美里 – 金井美樹

葉山家の人々
葉山晶貴 – 飯田基祐
葉山園子 – 村岡希美
久保山 – 大林丈史
日下部 – つまみ枝豆

社会主義運動の関係者
浅野中也 – 瀬川亮
山田国松 – 村松利史
宮本龍一 – 中島歩
田中・荒井 – 玉置玲央鯨井康介

宮本家の人々
宮本純平 – 大和田健介
宮本富士子 – 芳根京子
宮本浪子 – 角替和枝

JOAKの人々
漆原光麿 – 岩松了
有馬次郎 – 堀部圭亮

その他の東京の人々
おでん屋台の店主 – 土平ドンペイ
女性看護師 – 八木菜々花
尾形 – 渡邉紘平
山川弁護士 – 苅谷俊介
雪乃 – 壇蜜
益田旭 – 金井勇太
益田直子 – 志村美空

福岡の人々
嘉納家の人々
嘉納伝助 – 吉田鋼太郎
嘉納冬子 – 城戸愛莉
山元タミ – 筒井真理子
トメ – 比佐廉
すず – 隅倉啓美
嘉納家番頭 – クラ
嘉納家・他の女中 – 芳野友美

その他の福岡の人々
黒沢一史 – 木村彰吾
炭坑労働者 – 榊原毅山崎潤
下山 – 木下ほうか
内藤 – 中野剛

その他の人々
サッちゃん – 木下あかり
浜口サダ – 霧島れいか
落語家 – バッファロー吾郎A

花子とアンのスタッフ

原案 – 村岡恵理『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』
脚本 – 中園ミホ
音楽 – 梶浦由記
主題歌 – 絢香「にじいろ」
時代考証 – 天野隆子
山梨ことば指導 – 奥山眞佐子
筑豊ことば指導 – 芳野友美
アナウンス指導 – 明石勇(NHKアナウンサー)
所作指導 – 藤間龍巳
書道指導 – 望月暁云
アニメーション製作 – 和田羊平
撮影協力 – 山梨県甲府市、韮崎市、カナダプリンス・エドワード島州
取材協力 – 東洋英和女学院
制作統括 – 加賀田透
プロデューサー – 須崎岳
演出 – 柳川強松浦善之助安達もじり橋爪紳一朗中野亮平村山峻平増田靜雄
語り – 美輪明宏
副音声解説 – 松田佑貴
「花子とアン1週間&5分で花子とアン」ナレーター – 西堀裕美(NHKアナウンサー)(一部の回は塚原愛〈同左〉が担当)

『花子とアン』は、「女性の友情」「言葉の力」「時代に抗う信念」を描いたドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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