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夏の恋は虹色に輝く

3.5
竹内結子(夏の恋は虹色に輝く) ドラマ
竹内結子(夏の恋は虹色に輝く)
夏の恋は虹色に輝くは、2010年7月19日~9月20日の毎週月曜21:00-21:54にフジテレビ系「月9」枠で放送。主演は月9初主演となる松本潤。略称は「夏虹」。いつも明るく笑う女性と出会い、仕事と愛に未練を置いて成功していくストーリーを描く。大森美香によるオリジナル脚本作品。

夏の恋は虹色に輝くのあらすじ

名優の父親と元女優の母親を持つにもかかわらず、全く売れない二世俳優・楠大雅は、世間からは親の七光りと揶揄され、父親にコンプレックスを抱いていた。ある日、友人と気晴らしにスカイダイビングをしていたが、大雅だけ風に流されて雑木林に落下して宙吊り状態になってしまう。困っていたところを偶然通りかかり、助けてくれた美女・北村詩織に一目惚れするが、実は彼女にはある秘密があったのだった。

夏の恋は虹色に輝くの感想

ファーストインプレッション――杜撰なラブストーリーの予感

楠大雅(松本潤)は、日本を代表する名優・楠航太郎の次男として生まれ、父と同じ俳優の道を選んだが、芽が出ず、仕事は二世タレントとしてのバラエティ出演ばかり。「親の七光り」と揶揄されてアイデンティティが奪われつづけていると嘆く日々。ある日、憂さ晴らしに友達の慶太とスカイダイビングを楽しんでいると、突然パラシュートのコントロールがきかなくなり、海の近くの雑木林に落ちて宙吊りで動けない状態に! 困っていると、そこへ女性(竹内結子)が通りかかって…。

番組ホームページ、いくらなんでもしょぼすぎないか…? ハイビジョンで制作してるのに、どーかと思う。

大森美香は「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜ブザービート」の脚本家であり、ここは順当にストレートなラブストーリー(月9だから)。
タイトルバックで超ラブラブなシーンを流して、というのは「ブザービート」でも使った手だが、今囘は、出会いにぴんと来るところがなく、どうも期待とすれ違いそうな予感。前作同様、開き直ったようなベタでよかったのではないかと思う。
松潤が泣かず飛ばずの二世タレントという設定がはずしているような気がしたり、竹内結子がいまひとつ魅力的でないのが気になったり。
竹内結子が木登りがうまかったり、ハサミを持参していたり、というのが何かの伏線なのだろうか? そのへん、なんとなく、杜撰な印象。

雑用能力に長けたキャラw

同じ事務所で働くことになった詩織(竹内結子)に娘がいると知ってショックを受けた大雅だが、彼女にまったく相手にされない上、
住む世界が違うとまで言われ落ち込む。一方、詩織は大雅の兄とは知らず娘の海(小林星蘭)の担任、大貴(沢村一樹)と出会う。授業参観日、オーディションを受ける桜(桐谷美玲)の付き添いをすることになった詩織に代わって、大雅は海が忘れた教科書を小学校に届けるが…。

どうやら松本潤のキャラは雑用能力があるということらしく、それはそれでなかなかユニークかもしれない。ぴんとこなかった竹内結子にも慣れた。
視聴者が女優に好感をもつ流れの巧さは、やはりブザービートの脚本家の技なのか。

小学校どんだけ遠いんだよwとか、やっぱり松潤がもてるという設定でないのは不自然過ぎとか、あいかわらずツッコミどころは多いのだが、なんとかお話も動き出したようで、まあ見続けてもいいかなと思う。

めぞん一刻の展開に

大雅(松本潤)は母・真知子(松坂慶子)から、詩織(竹内結子)と航太郎(伊東四朗)の不倫の証拠をつかんだと泣きつかれ、ショックを受ける。そんな中、仕事がない大雅は、桜(桐谷美玲)の付き人を渋々引き受けることに。プロの女優としての桜の仕事ぶりを見た大雅は、桜への見方が変わる。

展開としては「めぞん一刻」のパターンである。
恋愛ドラマなので、主人公二人のキャラ設定が問題になる。松潤がユニークなのは性格が細かく内向的なところで(大雅の部屋は、ちょっと不自然なほど本が多いw)、これは大雑把で楽天的な兄と正反対ということになる。
一方、竹内結子の性格はまだ明らかでなく、それがドラマの興味を引っ張っていくことになる。それにしても、竹内結子、スナップ写真で見るとやっぱり美人なんだなー

一方、実力派の桜(桐谷美玲)に大雅(松潤)が触発されていくのは興味深く、期待させる(そういう部分がないと、さすがに主人公としてダメダメだし)。

それにしても、松潤が竹内に教えていたスーパーだが、きゅうり・にんじん・じゃがいも・たまねぎが10円とは、たしかに安い…

竹内結子の泣き顔がポイント

「もう一生恋などしない」という詩織にキッパリとふられ、不甲斐なさに落ち込む大雅。翌日事務所で顔を合わせてギクシャクした空気。一方、兄・大貴は詩織が目当てで夏休みの水泳教室を開催するが、水が怖い海は水泳教室のプリントを詩織には見せずに捨ててしまっていた。大雅は水泳教室の手伝いに来て欲しいと大貴に頼まれるが…。

松潤がクソ真面目であるというところが、ラブストーリーとしてのポイントになるのだろう。はたから見ても明らかなように、松潤はすでに求愛態勢に入っているので、あとは、外堀を埋められた竹内結子がいつそれを受け入れるのかということが焦点になる。 詩織が受け入れるのは、亡夫の記憶から解放されたときというわけだが、これらはすべて「めぞん一刻」と同じである。 見せどころは竹内結子の泣き顔で、「ブザービート」で北川景子がクシャクシャの泣きべそ顔で山下智久を一気にオトす、王道の脚本を書いた大森美香の、腕の見せどころである。 おそらくは泣き顔で選ばれたに違いない竹内結子、さて、今後、どこまで感情移入させてくれるか。

引き続き竹内結子の表情でひっぱる

詩織(竹内結子)と海(小林星蘭)は大貴(沢村一樹)に招待され、楠家を訪れたが、まだ大雅(松本潤)だけしかいなかった。大雅は二人のために、冷蔵庫の食材でもてなし料理を作る。大雅の手際の良さにに驚きながらも手伝う詩織。やがて大貴と真知子(松坂慶子)が帰宅。銀さんファンの詩織と海は亡き航太郎(伊東四朗)の部屋を大貴に案内されて感激。大貴は楠家のホームパーティーが始まると詩織に猛アプローチをかける。

竹内結子の回想による松本潤によって、これまでのあらましを説明するスタイルが確立されたかのような第5回。
だんだん存在が大きくなるというラブストーリーの常道である。
しかしまじめすぎキャラゆえに、今日もオーディションに落ちるというところから。大雅のメモによれば(このペン字がまた几帳面で上手いんだw)、

◎今までに演じたことのある役
クラスメートの吉田
刑事B
警官A
プールの監視員(シーンカット)

◎今までに落ちた役
親友役5回
同級生役7回
会社の同僚3回
高校球児2回
チンピラ3回
ラグビー部員
バンドマン
ホテルマン
万引き犯
ストーカー
新人外科医
恋に臆病な大学生田中よしお

◎これからの対策
一、滑舌の練習
二、発生練習
三、ランニング
四、筋トレ
これを毎日
あと一週間に本を三冊
映画を二本

ということで、どこまでまじめなんだw

見守るだけの究極の愛を標榜する松潤は、竹内母娘との突然の時間にも場を考えたまじめな対応。調理もあくまでまじめに計量するのである。てゆか、招待しといてなんで松潤しかいないのか、このうちは。冷蔵庫の余り物だけで…って、豪華すぎだろう!

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