Sweet Home -俺と世界の絶望-の感想
感染(?)によって、人がゾンビならぬ「バイオハザード」的なクリーチャーに変身してしまうという意表をつく趣向で、主人公は半人間半クリーチャーという「デビルマン」型のヒーロー(なかなか覚醒しない)という設定。
舞台は構造のわかりにくい雑居ビル(1階はテナント、2階以上は住居?)で、閉じ込められた十数人の主要人物を覚えるのが大変。
ひと癖ある人物ばかりなのだが説明が乏しく、そこへコ・ミンシをはじめ何人も美少女が出てくるので、半ばまでは混乱してしまう。
クリーチャーのVFXは「地獄が呼んでいる」の怪力スノーマン型のほか、バイオ的なクモ型、液体型、エイリアン型、そして「寄生獣」型など。
最終話はお約束で非常に思わせぶりな幕切れなのだが、イ・シヨンがいきなり軍服になる必要はないと思う(そもそも、消防士という設定が途中で変更されたとしか思えない)。
Sweet Home -俺と世界の絶望- 見どころ
極限状態の中で、人間としての尊厳や、生き残るための道徳的選択が問われるサバイバルホラー。
- 「欲望」が形を変えた怪物たち
人間が心に抱く「欲望」が具現化して怪物になるという設定。怪物の姿や能力は多種多様で、非常にグロテスクでありながらも、どこか人間らしさや悲哀を感じさせる。この独創的なクリーチャーデザインと、それぞれの怪物が象徴する人間の欲望が本作の特徴である。 - ハイクオリティなVFXとアクション
Netflixの潤沢な資金が投入され、韓国ドラマとしては破格のVFX(視覚効果)とアクションシーンは圧巻。怪物のCGは非常にリアルで迫力があり、生存者たちの死闘も激しく描かれ、ハリウッド映画を見ているかのようなクオリティ。 - 極限状態での人間ドラマ
閉鎖されたグリーンホームという空間の中で、様々なバックグラウンドを持つ住民たちが、生き残るために協力し、対立し、葛藤する人間模様が展開。キャラの抱える過去や秘密、そして極限状態での選択が感情を揺さぶる。 - ソン・ガンをはじめとする豪華キャスト
ヒョンスを演じるソン・ガンは、繊細で複雑なキャラクターを見事に演じた。イ・ジヌク、イ・シヨン、イ・ドヒョン、コ・ミンシ、パク・ギュヨンなど、実力派から若手まで豪華な俳優陣が揃った。 - 先の読めない展開と謎
物語が進むにつれて、怪物化の謎や、特殊感染者の秘密、そして政府の隠された意図など、次々と新たな謎が提示。サスペンス要素も強く、最後まで目が離せない展開。
Sweet Home -俺と世界の絶望- あらすじ
いじめで引きこもりとなった少年チャ・ヒョンスは、家族を交通事故で亡くして、廃墟のような巨大なマンション「グリーンホーム」の1410号室に引っ越ししてきた。残り少ない遺産を受け取り、人生に絶望しているヒョンスは自殺することを考えていた。
しかし、そのマンションには「奇妙な住人たち」が住んでおり、次第に奇妙な出来事が起こっていく。やがて、ゾンビのような怪物たちがマンションに侵入して、住人の一人を殺害。亡くなった住人も、ゾンビとして復活する。
Sweet Home -俺と世界の絶望-を観るには?
Sweet Home -俺と世界の絶望- キャスト
主要人物
チャ・ヒョンス – ソン・ガン
ユン・ジス – パク・ギュヨン
ピョン・サンウク – イ・ジヌク
Sweet Home -俺と世界の絶望- スタッフ
原作 キム・カンビ
原題 Sweet Home
企画 Netflix
脚本 チョン・ボフン
演出 イ・ウンボク