クロッシング

シャノン・ケイン(クロッシング)
シャノン・ケイン(クロッシング)

3人の警察官が交差する群像劇を描いた2009年公開のクライムサスペンス映画。原題は「Brooklyn’s Finest」。ニューヨークのブルックリンにある犯罪多発地帯で起きた事件に交錯する3人の警察官を描く。監督は『トレーニングデイ』のアントワーン・フークア。

クロッシングの感想

邦題は、退職間際のリチャード・ギア、子沢山で金が欲しいイーサン・ホーク、潜入捜査中で壊れかかっているドン・チードルというNY市警の3人の運命が交錯することを予告しているのだが、実際には関わっている事件も異なり、3人は最後まで交わることがない。むしろ微妙なすれ違いの群像劇として楽しむべき映画だろう。

リチャード・ギアは朝起きるとまず酒を注ぐのが日課だし、イーサン・ホークは大家からの鬼電に追われているし、ドン・チードルは自分の都合しか考えてない鬼FBI捜査官(エレン・バーキンがすごくイヤな感じを出している)に追い込まれるし、3人とも行き止まりの鬱状況にある。

退職の日を迎えたリチャード・ギアは、意を決して馴染みの娼婦(シャノン・ケイン)に一緒に街を出ないかと聞くが、返事は「……」で、とにかくかっこ悪いこと夥しく、このカタルシスのなさが身に沁みる映画なのだった。

悪くない。

クロッシングのキャスト

エドワード・エディ・デューガン – リチャード・ギア
サルヴァトーレ・サル・プロシダ – イーサン・ホーク
クラレンス・タンゴ・バトラー – ドン・チードル
キャズ – ウェズリー・スナイプス
ビル・ホバーツ – ウィル・パットン
スミス – エレン・バーキン
カーロ – ヴィンセント・ドノフリオ
メルヴィン・パントン – ローガン・マーシャル=グリーン
レッド – マイケル・ケネス・ウィリアムズ
エディ・クインラン – ジェシー・ウィリアムズ

クロッシングの人物相関図

クロッシングのスタッフ

監督:アントワーン・フークア
脚本:マイケル・C・マーティン
撮影:パトリック・ムルギア
編集:バーバラ・タリヴァー
美術:テレーズ・デプレス
音楽:マーセロ・ザーヴォス
衣装:ジュリエット・ポルクサ

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