2009年のアメリカ合衆国のサスペンス映画。原題は「Beyond a Reasonable Doubt」。監督はピーター・ハイアムズ、出演はジェシー・メトカーフとアンバー・タンブリンなど。 1956年のフリッツ・ラング監督作品『条理ある疑いの彼方に』のリメイクであるが、主人公が犯人のフリをするという基本プロットが同じだけで、ほぼオリジナルの内容となっている。
ダウト 〜偽りの代償〜のリメイク元「条理ある疑いの彼方に」
監督:フリッツ・ラング/脚本:ダグラス・モロー/製作:バート・E・フリードロブ/出演:ダナ・アンドリュース、ジョーン・フォンテイン/音楽:ハーシェル・バーク・ギルバート/撮影:ウィリアム・スナイダー/編集:ジーン・ファウラー・ジュニア
ダウト 〜偽りの代償〜のリメイク元のあらすじ
作家のトムは死刑廃止論に興味を持ち、仲間のオースティンと組んである実験を行うことに。トム自身が未解決の殺人事件の容疑者となって無実の者が死刑にされることがあることを示そうというのだ。いよいよ逮捕されたトムの裁判が始まるが、その矢先彼が無実である証拠を持っていたオースティンが事故死してしまい、トムの計画は狂ってしまう……
ダウト 〜偽りの代償〜の感想
なんとフリッツ・ラングの「条理ある疑いの彼方に」(1956)のリメイクとのことで、原題も同じ「Beyond a Reasonable Doubt」。冤罪を証明するために自ら容疑者となって逮捕されるが、無実の証拠を持った仲間が殺され、窮地に陥るというストーリーもほぼ同じ(そのあとのオチも同じ)で、ジョーン・フォンテインが演じた役をファニーフェイスのアンバー・タンブリンが演じる(デ・パルマが好みそうな女優だが、ラングなら使わないだろう)。ただしこちらはマイケル・ダグラスが悪い検事として登場する(父親そっくりだ)。
わりあい飽きずに見ていられたのだが、容疑者としての信憑性を出すために犯人と同じ装備を揃え、調達した日を示す理由で新聞を掲げながらビデオを撮るという主人公の動きが謎なので、だんだん、ちょっと待てよという感じになる。案の定、それは無実を証明する証拠にはならないとマイケル・ダグラスに喝破されてしまうのだ。最後のオチとの整合性をとるためなのかとも思うが、特に伏線となる描写もなく。
ダウト 〜偽りの代償〜のキャスト
C・J・ニコラス: ジェシー・メトカーフ
エラ・クリスタル: アンバー・タンブリン
マーク・ハンター: マイケル・ダグラス
コリー・フィンリー: ジョエル・デヴィッド・ムーア
ベン・ニッカーソン刑事: オーランド・ジョーンズ
マーチャント警部補: ローレンス・ベロン
ダウト 〜偽りの代償〜のスタッフ
監督 ピーター・ハイアムズ
脚本 ピーター・ハイアムズ
原作 ダグラス・モロー『条理ある疑いの彼方に』(オリジナル脚本)
製作 テッド・ハートリー、モシュ・ディアマント、マーク・ダモン
製作総指揮 アラン・ゼマン、コートニー・ソロモン、ローラ・アイヴィ、ステファニー・ケイレブ、アーロン・レイ、マイケル・ヘルファント、ファイサル・S・M・アル・サウード、スティーヴン・サクストン
音楽 デヴィッド・シャイア
撮影 ピーター・ハイアムズ
編集 ジェフ・ガーロ
公開 アメリカ 2009年9月11日
上映時間 105分
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