名前をなくした女神

尾野真千子(名前をなくした女神)
尾野真千子(名前をなくした女神)

フジテレビ系列で2011年4月12日~6月21日、毎週火曜日21:00-21:54に放送。子どもの小学校受験を控えたママ友達の間で繰り広げられる、嫉妬、見栄、嘘、裏切り、騙し合いなど、複雑な人間関係を描く。杏は本作が連続ドラマ初主演となり、夫役を演じるつるの剛士もこの枠で2009年4月期放送の『アタシんちの男子』以来、2年ぶりの連続ドラマ出演となった。またKEIJI(EXILE)の連続ドラマ初出演作となった。キャッチコピーは、「ようこそ、ママ友地獄へ。」
脚本は『泣かないと決めた日』の渡辺千穂であり、キャストも杏、木村佳乃、五十嵐隼士など出演者も多く重複している。

名前をなくした女神のあらすじと感想

ようこそ、ママ友地獄へ|純粋なサスペンスとして期待

社会現象を極端な形で表現することによって視聴者をオドかすのは連続テレビドラマの常道で、さらにいえば、オドかすことによって、その社会現象をイメージとして広く定着させるというマッチポンプな役割も果たしている。
「不倫」にせよ、「セレブ」にせよ、「DQN」にせよ、「イジメ」にせよ、流行事象の多くはそうした歪みによって作り上げられたイメージだが、そのイメージにもとづいて動くマスな層が存在するのだから(存在しないこともある)、えてして、イメージはイメージでなくなるのである。

「ママ友」は「お受験」「公園デビュー」とともに好まれるモチーフだが、ミムラのひたむきさが感動的だった「斉藤さん」(2008年冬ドラマ)以来、あまりとりあげられなかった背景には、急速な少子化の影響があるだろう。
そればかりか、社会情勢はいっそう厳しいものになっており(冒頭で、やり手であったはずのはあっさりとリストラされている)、本作に登場する夫(30代正社員で妻子持ち、自宅は自己所有)は、全員、多くの人にとって現実味がないほどの“勝ち組”といえる。

倉科カナとその夫・五十嵐隼士は高校中退のDQN夫婦という設定だが、トラック運転手である五十嵐が、駐車場まで7駅も電車で“通勤”しなくてはならないとはいえ、“セレブ”そのものである木村佳乃と同じ億ションの低層階(ワンルームとはいえ、5千万はくだらないはずだ)に住み、結婚して娘と3人暮らしを享受できるのは、途方もない成功者なのではないだろうか。
テレビドラマを作ることには、今や、従来通りの世界を無自覚に描いただけで、反動的なまでにズレてしまうという困難さがあるように思う。

したがって、こうした設定はしょせん荒唐無稽なものに過ぎない。
公園に佇む子供とその母親たちを高いところから見下ろして、実はそこにあるのは平和な幸せなどではなく、嫉妬や見栄、嘘、裏切りが横行する“地獄”なのだとオドかすのは、一見、扇動的なやり口のように見えるが、じつはこのドラマは単純なサスペンスである。

ここで毎週展開されるのは、入り組んだ人間関係を背景に毎週発生する事件の黒幕を探すゲームになるだろう。
たとえば安達祐実を自殺に追い込んだのは誰か。
「ひまわりの子幼稚園【くもぐみ】保護者と園児リスト」を作成しているのは誰か。
そして初回冒頭で子供の手を引いていた女は誰か。
わたしの予想では黒幕はもちろん、りょうである。

サスペンス好きとしては、見逃せないドラマになりそうである。

身も凍る再会|不幸属性の尾野真千子

安達祐実は死んでいなかった!
昏睡状態ということなので、クライマックスか最終回で意識を取り戻し、それがストーリーの舵を切るきっかけになるのかと予想したが、安達の夫は妻子を連れて引っ越すことにしたと話していた。
この夫は安達が自殺した理由を知っている口ぶりだったが、はそこに気づかずスルーしてしまったので、ひどくもどかしかった。
やっぱり、クライマックスで完治した安達が戻ってきて杏を救うのかもしれない。

第2話では、尾野真千子を中心に、それぞれの家庭の問題が描写された。
家庭と言っても、ぶっちゃけ、夫との関係である。
感心したのは、尾野真千子が夫・高橋一生のDVに苦しんでいるという設定。その実態は巧妙で、身体的な暴力をともなうのではなく、言葉と態度で徹底的に妻を管理しようとする、発見されにくいタイプのDVである。
発見されにくいということは社会問題として表面化しにくいということで、テレビドラマで扱うことにはいささかの決断を要しただろう。
朝ママに渡した10枚の100円玉が夜4枚になっているのはなぜだろうね、と、初回でもこの夫は聞えよがしに子供に聞いていて(尾野が使った600円は、ママ友の集まりの会費である。杏を誘いながら、600円かかるけどいいかと尾野は念を押していた)、銀行員のくせにずいぶんせこい男だと思ったが、妻の財布のレシートなどを管理しようとするのは典型的なDVの1タイプである上に、通勤途中のバスの中で女子高生に痴漢を働く歪んだ性癖をもっている。
正直、痴漢のくだりは要らないんじゃないの、と思ったが…

また、尾野は最初から杏のことを知っていたことが明らかにされた。
初回で「会いたかった人に会えた」と息子に語っていたのはそういう意味で、これが今回のタイトルにもなっている「身も凍る再会」というやつである(いささか大袈裟にオドカシ過ぎだと思うが…)。
転校が多かった尾野は、かつて杏と同級生だったことがあった。いじめに遭っているところを救われた尾野は、杏を“心の友”と信じていたのだった。杏の携帯番号を「侑ちゃん」で登録している尾野は、最大限の期待をもって「ちひろよ!」と呼びかけるのだが、当然、杏は、いなくなってしまった転校生のことなど覚えていないのだった。
このへんの残酷さは形式的でリアリティがないのだが、尾野の激しい眼の動きによる演技と、それを追う細かいカメラワークで、スリル満点に表現されている。

ドラマは、「ひまわりの子幼稚園【くもぐみ】保護者と園児リスト」の作成者が尾野であることを早くも割ってしまった。最も不幸なママである尾野は、現時点で最も怪しい人物になったが、もちろん、これはミスリードなのであろう。

一方、倉科カナは、夫と自分が高校を中退していることにコンプレックスがあり(おそらくは子供ができたので結婚したという設定なのだろう)、東郷チャイルドスクールのアンケートで、思わず夫の学歴欄に「東大卒」と書いてしまう。
すぐばれる嘘を書いて「フフフ…」と悦に入ったりしているのが浅はかで哀れなのだが、五十嵐隼士には学歴コンプレックスはない様子であるものの、こうした感情は、実際、経験したことのない者には信じられないほど激しいものだ。
浅はかな倉科はお受験を諦め、娘をチャイドルにしようと思いつく。何も知らない杏はその後もしつこく倉科を誘うので、倉科のはらわたは煮えくりかえるという寸法である。

りょうの夫は、いい歳をして、なんとモデルらしい。歳上の妻に収入があるのをいいことに、未だに若い娘と遊んでおり、40歳の誕生日を迎えて、女としての自分が揺らぎはじめているりょうは、そのことに気づいているが、他人や子供たちの前では気さくな笑顔を崩さない。

木村佳乃と夫との関係は、今回は描写されなかったが、幼稚園のお受験に失敗したことを猛烈に恥じる木村は、娘にもそれを強要する。ママの喜ぶ顔を見たい娘(小林星蘭)はそれを受け入れるのだが、この娘がいつ壊れるかということが、ドラマの筋書きに影響してくるだろう。

今、試される親子の絆|試されたのは子役の演技力

イヤハヤ…先週予想した通り、早速、子供たちがコワレ始めた。
羅羅(DQNネームである)ちゃんの憎々しさは、まああんなものだろうけど、健太君の涙ボロボロは、すごい演技力だなー。
どんな子供にとってもママは絶対で、感情の動きを敏感に察知する。
倉科カナの憎悪を汲んだ羅羅ちゃんもしかり、お金を持たされていないから外食できず、体調を心配されて妊娠を疑われる尾野真千子の、早く帰らなきゃ!という焦りを敏感に察するメガネの爽君もしかりである。
かなりいい子の部類に入る、りょう家の海斗・空斗兄弟はまだ大丈夫だが、木村佳乃家のレイナちゃんはお父さんの薫陶が怪しい。8個の飴を3人で分けるにはどうすればいいのか悩んでいる小林星蘭彩香ちゃんに、彩香が3個欲しいならそう主張して相手を説得しろ、とけしかける父親である。ビジネスハックに凝りかたまった、イマドキの成功者をよく表した父親像であらん。
ほんとにこんな親がいるのかなあ。

次回は悪夢のお茶会との由ww

お受験ママたちの赤い涙|杏はヒロインではなく登場人物の一人に過ぎない

尾野真千子の息子・爽君が泣きながら、「おとうさんが…おこっています、おかあさんが…ないています」と文章を作るくだりは、前々回の健太君の「仲間はずれは…ボクです!」と同じであり、なぜこの演出を二度繰り返したのかがわからない。
東郷チャイルドスクールは子役の集団面接会場のようだ。

4人のママたちをほぼ均等に追っているから、エピソードは満載であり、それぞれがどうつながっていくのかも容易に予想できるから、
サスペンスが否応なしに高まる仕掛けである。

木村佳乃がバカにするなとを罵って喫茶店の席を立つ場面で、どうしたのかしらとオロオロする杏を、無神経すぎる、と尾野真千子が冷静に指摘する。
ダークサイドに落ちかかっているし、他人の顔色を敏感に察知する毎日を送っている尾野ならではの台詞、という形をとってはいるが、ほとんどの視聴者は、ここでこの指摘をもっともだと思ったはずだ。
麿顔の夫・高橋一生に、尾野が妊娠していると吹き込んだのも浅墓すぎるし、覚えていないにしても、同級生だった尾野の名をかたくなに呼ばず、尾野の目の前でりょうを名前で呼ぶという態度も、わざとやってんのかと思わせる。
泥棒猫騒ぎでの立ち回りにしても同様で、ママ友のドロドロ交際に免疫がないとかいう以前に、おそらく女子校育ちの木村、尾野にとっては当然の想像力が欠如しているのである。杏は共学の出身で、しかも比較的男の多い環境で暮らしてきたということなのだろう。
杏が演じる秋山侑子というキャラクターにどうにも我慢がならない視聴者も、一定以上存在するはずだ。その意味で、このドラマはママの数だけ感情移入できる多元的な構造をもっている。

さて、ことあるごとに倉科カナの攻撃に絶体絶命に陥る杏であるが、おそらく今後クライマックスまでの間に形成されていくのは、りょうとの対決関係だろう。
今回の話で杏はりょうのネットショップを手伝うことになったが、メールの転送によって自宅でも仕事ができるということになっていた。
これが決定的な伏線となって事件が起こるはずである。
こKEIJI(EXILE)の浮気もからんで、りょうのネットショップが何か危機に陥ることを意味するが、予想はまだできない。

夫の浮気といえば、平山浩行も何を考えているのかわからない。和食が好みで、子供のときは煮しめだけで何杯もおかわりをしたというこの男は、実の子である彩香ちゃんと同じ年頃の男の子とアパート住まいをする、地味な女との家庭をもつ二重生活を送っているようだ。その笑顔にはあまり屈託も危機感もなく、どういう心臓なのかよくわからない。

そして麿顔の高橋一生のセクハラ暴露文書。部下はなぜわざわざ尾野真千子に知らせに来たのだろうか。

最後に、今週の見どころは、尾野真千子が唇をゆがめて涙を流すシーンと、山本道子が嫁・木村佳乃に、「ニョーボーノセイダカラネ」と節をつけて嫌味を言うシーンであった。

ついに来た!最大の危機|ヒロインは尾野真千子

タイトルの「最大の危機」というのはりょうとの訣別のことではなく、捨て鉢になった尾野真千子が健太君の手をひいて山に消える事件のことだった。初回の冒頭で映っていた登場人物はこの二人だったのである。

よく見ればこのドラマもすでに6回であり、クライマックスだから、もはやあれこれストーリーの中心を動かすのは難しいのかもしれない。
りょうの「ジョーカー」コンビの仲はこわれることはなく、尾野真千子が再生していく物語が中心になるように思える。
実際、尾野の登場シーンは回を重ねるごとに増え、今や杏を上回るのではないか。「名前をなくした女神」のヒロインが尾野であることが決まった回であった。
尾野真千子は河瀬直美の映画で知られてはいるものの、わりと地味な映画を中心に活動している、基本的にマイナーな女優なのだが、このドラマによって、まさにブレイクしつつある過程に入ったと言っていい。

まず、ヒロインとして、尾野はすでに絶体絶命の受難状態である。
麿顔の夫・高橋一生はDVでセクハラで痴漢という、夫としては減点されまくりでマイナス点。その影響で幼稚園での尾野の立場は瓦解し、登園拒否に陥る。父親がハラスメントにまみれていることが公知になれば、お受験も失敗は必至。心の友の杏に一緒に考えようと言われて涙まで流したのに、裏切た上に、いっこうに「一緒に考え」ているような様子はない。
息子には「なんでお母さんの子供なんだ!」と言われてしまう始末だし(お庭でお弁当を広げるシーンは今回の白眉だった)、そう言われて死にたくなるほどの罪悪感がある、といった按配である。
救いは、杏憎しということで夫婦の意思が一致するところで、この皮肉な状態は次回もヒートアップするようだ。

尾野の不幸にくらべれば、杏の置かれた状況など、もはや霞んでしまう。
これまでの流れのほとんどは杏が尾野に憎まれるためのものであり、木村佳乃はもはや杏を憎んだりする余裕もない。
木村に関していえば、幼稚園前での倉科カナの策略で杏が窮地に陥るのを見て、「またこの子は…」というウンザリ感を出しているのが面白い。しかし遠足でのお弁当はやっぱり倉科と食べるのであり、倉科がくっついてくるせいもあるのだろうが、結局木村はこうした権謀術数(笑)が日常的だったような環境に慣れているのである。それこそたぶん女子高、女子大(山吹女子学院)という環境だろう。

幼稚園最大のスキャンダル|木村佳乃のフェロモン

あれほどメインを張っていた尾野真千子の出演時間が、激減してしまった。間違いなく前半のヒロインであった扱いを考えると、反動としても、いささか極端である。

今回は珍しく「1か月後」というテロップが出たのだが、これはつまり夏休みがあったということを意味する。
ママ友地獄も夏休みだったのであり、つまり顔を合わせなければ事件は何も起こらない。そして尾野はこの1か月の間、日がな一日ソファにへたりっぱなしだったわけだ。
相変わらず髪をほどいたままのプロフィールが美しいのだが、これでは、すでにうつ病に罹患していると言える。
次の人事まで自宅で待機するように、と言われた麿顔の夫・高橋一生が、通勤を再開したがどうかはよくわからないが、相変わらずセクハラを否定していたので、まだ「次の人事」は発表になっておらず、したがって自宅待機の状態が続いているのだと考えられる。
「次の人事」とはいつなのか、10月か、それとも3月か。銀行って、役所じゃあるまいし、そんなに悠長なものだろうか。
次第に「いい人」感を漂わせるようになってきた高橋であるが、これでセクハラが寃罪だということになると、バスの中で女子高生の尻を触っていた事件の意味が不明になってしまう。
どうするつもりか。

今回のメインは木村佳乃の淡い恋であって、気の強い女王様キャラだった木村は実は優しい男に対する免疫がなく、ちょっと優しくされただけで簡単に荻原聖人になびいてしまった。
さすがに自制心はあり、萩原の手を握って「私は母親に戻ります」と言っていたが、萩原にちょっとでも遊び人マインドがあれば、触れなば落ちんという風情であった。
カイジの声優であり、雀鬼としても知られる萩原は、黒沢清の「CURE」で怖い殺人伝道師を演じていたのを忘れられないが、そのような男であればこそ、木村はどこまででも堕ちてしまっていただろう。
警視庁継続捜査班」の頃からするとひどく痩せてしまった木村佳乃は、刑事・貴志真奈美とは比較にならないほどのフェロモンを出しまくっていた。
(冬ドラ「内部調査官・水平直の報告書」は、見そこねた)

一方、中島ひろ子が木村の夫・平山広行の愛人ではないことが確定してしまった。
中島の後ろめたいような演技はミスリードだったが、これは中島が内心そう思われることを望んでいた確信犯だったということなのだろう。
倉科カナが演じる新藤真央は正真正銘の悪意の塊だが、中島も、ちょっとした悪女である。

さて、その倉科カナだが、木村佳乃に「あなたは無理をしすぎなのよ」と言われてブチ切れ、幼稚園全ママへの一斉メール爆撃という派手な報復に出た。杏のケータイ画面に映った送信元アドレスは、himawari@free_mailだった(棄てアドということだろう)。
たしか、倉科の家にはPCはなかったと思う。全ママのアドレスをケータイで宛先に打ち込むのはかなりの労力だったはずで、倉科の執念のほどが伺える。

一方、りょうは杏に正社員にならないかと誘っていた。ここでのトラブルがなかなか起こらないのでイライラするのだが、夫の不倫が発覚するのと同時になにか杏に災厄としてふりかかるのだろうか。

残り回数は少なく、もはや残された爆弾は、りょうの家庭だけである。

本当の敵が今、隣に|模擬面接は夫の査問会

イキナリ目付きが鋭くなったりょうのアップ、そこに重ねて今回のタイトル「本当の敵が今、隣に」を最後の最後に出すというニクイ演出。
予想通りのボスキャラではあるのだが、ここまで9週をかけて「私たちは仲良しドキドキ」という描写を重ねてきたので、ついにキタ!というカタルシスが心地良い。

りょうについては、「JOKER 許されざる捜査官」での瀕死のクローズアップカットについて、ミグルシイという失礼な感想を書いたことがあり、今でもそれを気にするのは、この人が漂わせる美人オーラ自体をくさすつもりはないからである。
ドラマはしょせん荒唐無稽と思うのは、たとえば登場人物のママたちが東郷チャイルドスクールの廊下に並んだとき、それがあきらかに一般人と一線を隠す異彩を放っていたりするからで、背が高い人たちだということもあるが、やっぱり女優はオーラが違うのである。
ま、当たり前すぎることなんだが。

りょうが演じる沢田利華子の特徴は、経済的に自立した女性ということである。小さいとはいえ、順調に業績をのばす会社の経営者として、社会的な判断をくだせる。これはつまりイヤガラセのレベルを超えて、自らの安全を確保した上で、完膚なきまでに相手を抹殺できる戦闘力があることを意味する。
まだフェロモンモードが残る木村佳乃は、ふたりの仲の良さを見ながら、それを揶揄するでもなく、「受験番号は他人に教えるものじゃない」と忠告していた。
さあ、りょうが受験番号を使って杏をどう陥れるのか、まったくもって今から楽しみである。視聴者がこのドラマでもっともドキドキする瞬間だ。

最終回まで2回を残しているが、来週は早くも安達祐実がカムバックするようだ。
これも予想通りだが、最終回に急に再登場してまとめじみたことを言うのではなく、そのひとつ前から登場するということは何かしら悶着のタネとなるわけで、これも期待をせずにはいられない。

一方、木村佳乃とハギーのロマンスはあっさり終わりを迎えてしまった。
自分には婚約者がおり、もともと来年3月にはひまわりの子幼稚園を辞職するつもりだった、とハギーは緊急保護者会で釈明したが、フットサルの練習で木村とハギーの婚約者が出くわさないのは不自然だから、これはハギーが咄嗟についた嘘ではないかという気がする。
保護者たちは辞めるという言質をハギーからとったことに満足し、それ以上は追及しなかったが、園側の出席者がハギーだけの、こんな保護者会はあり得ないだろう。
園長が当該職員を解雇して不祥事の責任をとらせる、という形を変にショートカットしてしまったので(ひまわりの子幼稚園のキャストはハギーしかいないのだ)、ひどく違和感がある落着の体になった。
かりに木村とハギーが愛人関係にあったとしても、本宮家以外の人間には関係ないのである。
木村佳乃の心情描写には長い時間が割かれていたが、あまり成功しているとは言えなかった。
ハギーに婚約者がいたことにショックを受けていることはわかったが、それを言わなかったハギーを恨むようでもなく、自分の浅慮を後悔するでもなく、ハギーが辞めることについての責任を感じるでもなく、かといって捨て鉢になって茫然としているというわけでもなさそうで、
いっとき夢を見させてくれただけでなく、嘘をついて自分を守ってくれた、ハギーの献身に対する感謝の念ぐらいしか感じられなかった。
やはりお嬢様だから、自分から何か積極的な行動をとることはできないのだろうか(たとえばハギーの再就職先を世話するとか)。
平山広行も、こうした結末に満足しているかどうか疑問である。

すでに長くなりすぎているが、今回は東郷チャイルドスクールの模擬面接があり、3家族が順番に夏木マリの鑑定にさらされるという趣向だった。それは表向きで、じつは、さながら、それぞれの妻による夫の査問会なのである。
妻たちはそれぞれ夫の態度や言動を吟味し、とりあえずの合格点をつけたようだったが、家族に対する思いが合格でも、妻に対する思いはまた別。セックスレスの本宮家と、夫が不倫中の沢田家は、そういう意味で問題があるわけだが、平山広行は中島ひろ子が愛人ではないと先週明らかにしてしまっているので、セックスレスの理由は不明である。
ドラマ開始当初、健太君にずいぶん差をつけていた彩香ちゃんは、なぜか馬鹿になってしまい、切りそろえた前髪の下でカンニングを働いていた。彩香ちゃんはおそらく本番でカンニングをして、お受験に失敗するのだろう。哀れである。

さて、幼稚園ママ全員のケータイに一斉メール爆撃を実施した倉科カナは、その現場を目撃していたに責められ、フリーメールを盾に婉然と笑ってしらをきるのだが(じつは倉科のケータイには「メール送信完了」の表示が出ていたのだが)、「むなしくないの?」という言葉を投げつけられて、表情をくもらせる。そうなると倉科の悪事も、これで打ち止めとなったのだろうか。
ハギーは、一斉メールの犯人が倉科であることを知っていたようだったが、それをママ友たちにも木村佳乃にも告げずに去っていった。
倉科の悪事を知っているのはいつも杏だけである(なぜ、りょうにも誰にも言わないのか、不思議でならない)。

最後に、尾野真千子について書いておく。
尾野はようやく髪をまとめ、模擬面接に出席するところまで恢復した(夏木マリの質問に尾野はちゃんと答えられたのだろうか、気になるところだ)。爽君をはさんで夫婦は新婚のように視線をかわしあうまでになったが、麿顔の夫・高橋一生テレビドラマに夢中!-名前のない女神(高橋一生)のセクハラ疑惑がやはり冤罪という流れになりそうなので、あのバスでの痴漢現場目撃事件をどう結論づけるつもりなのかと思う。
予告編で映ったカットから想像するに、次回は杏と尾野の和解があり、尾野は再生を迎えるようなのだが、たとえば安達祐実を自殺に追い込んだのは誰か。
「ひまわりの子幼稚園【ももぐみ】保護者と園児リスト」の伏線も回収してほしいものである。

嘘と裏切りの微笑|尾野真千子の再生に涙ぐむ

今週はなぜか録画予約に失敗してしまい、フジテレビオンデマンドのストリーミングで見るはめになった。無料の動画はあちこち転がっているのだが、ちょっと見てみて、画質の悪さは致命的だと気づき、315円を払うことにした。無料動画では、女優の表情がよくわからず、見ている意味がないのである。

今回は尾野真千子の再生の物語であって、とても感動的だった。来週で最終回を迎えることを惜しく思うほどであった。そーゆーコトは、1年に1回ぐらいしか感じないものである。
安達祐実は狂言回しの役を全うするとともに、尾野真千子再生の小さな伏線の役割もはたした。
「ひまわりの子幼稚園【ももぐみ】保護者と園児リスト」についても触れられたが、あそこまで綿密な調査資料を作成できる人間は一種のパラノイアである(ところで資料の1ページ目が本宮レイナなのは、なぜだろうか)。
かたくななまでに名前を呼ぶことを避けていたは、とうとう尾野を「ちひろさん」と呼んでいた。「ちひろちゃん」ではないというところが、失われた中学生の友情の再現ではなく、成人女性としての友情の始まりであるという、脚本家の小さな企みなのだろう。

それにしても、「私のことを忘れないでね」という手紙までもらったのにあっさり忘れた上に、名乗り出られても思い出さず、尾野を無視し続けた杏は、よほど尾野という人間を記憶から抹消したかったとしか思えない。本来、ドラマのこうした展開には理由があるはずなのだが…
尾野真千子の泣き顔の、独特の唇の歪みは、見ているとオロオロしてしまう。最初に見たときは、杏に裏切られた悔しさを表している演技なのかと思ったのだが、どうやら、泣き顔はこの顔になってしまうようだ。

さて、戦闘モードになったりょうのさしあたっての嫌がらせは、自分から投函しといてあげると申し出た願書を、投函しない、という悪意バレバレのものであった。悪意を隠さない最大級の戦闘モードである。これと比較されるべきは、メール爆弾を落とす現場を見られながら、しらを切り通した倉科カナであろう。
りょうは、本郷チャイルドスクールの事前注意事項説明会で、ひとりだけ受験票が届いておらず慌てふためく杏を嘲笑し、その場で悪意を言い渡すつもりでいたと思われる。
出鼻をくじかれてゆっくりと椅子の背にもたれかかったりょうの頭の中で、どのような計算がなされているかを考えると怖い。

りょうの杏に対する悪意がなぜここまで急速に膨れ上がったのか、という説明はまったくもって不足しているのだが、元からりょうがボスキャラであることはわかっていたので、視聴者にとっては、そのへんはどうでもいいのかもしれない。
りょうの戦闘モードのかっこいい演技は、そういった疑問を吹き飛ばしていた。
木村佳乃が危険性を指摘した受験番号がいよいよ届いたわけなので、最終回で、どのような攻撃が繰り出されるのか楽しみである。

一方、りょうの連れ子である空斗君が母親を見る目は冷静であり、おそらくりょうの戦斗モードを解いてドラマをエンディングに導くのは、この子だろう。

KEIJIが書いた離婚届は、りょうの反応を見るためのものであったらしく、年上妻との感情のすれ違いというやつで、こうした描写の歴史は映画などで古典的である。何かにつけてりょうがイニシアチブをとるスタイルである沢田家では、おそらくセックスでもりょうが主導権をとると思われる。
倉科カナは、キャバクラでKEIJIから得た情報をもとに、りょうを嫉妬深いと評していたが、本当はもっと露骨な言葉が囁かれたのではないかという気がする。そうでないと、あそこまで嬉々として秘密めかして、倉科カナが杏に耳打ちする描写の意味がわからないのである。

倉科カナは、あれほどの大事件を起こして幼稚園教諭を追い出したというのに、今週は、キャバクラのバイトで寝不足なのを偽って仮病を決め込み、布団をかぶって寝ていたので、ほとんど活躍の場がなく、進藤家の動きは、五十嵐隼士が言い聞かせて、羅羅ちゃんが健太君と和解するという場面があったくらいだった。
この和解劇は、杏と尾野真千子の和解とうまく重ねられていた。進藤羅羅を演じる谷花音の可愛さは、このドラマ屈指だと思うのだが、それにしても羅羅ちゃんのチャイドル話は結局何ひとつ進まなかった。
羅羅ちゃんは自分だけがお受験できなかったことに不満の意を表明しており、倉科カナの感情に影響されての健太君をいじめるということしか、このドラマでは役割を果たすことができなかったのが残念である。

ハギーとの恋を経た木村佳乃には、もはや女王として君臨していた頃の威厳はなく、本郷チャイルドスクール塾長・夏木マリから娘のカンニング事件を聞かされて、あっさりと教育ママであった自分を反省してしまった。
平山広行は、ハギーが辞めてしまったことを知っても「ふーん」という感じだったが、妻と娘と川の字になって寝る良い父親になっていた。あとはセックスレスさえ解消されれば、この家庭は安泰である。

最後に、尾野真千子の麿顔の夫・高橋一生である。
銀行でのセクハラ疑惑は、そりの合わない女性部下の陰謀であったことが明らかになった。尾野はその件に関しては「信じることにする、でもそれだけだから」と言って、幼稚園の送り迎えを再開した。これは、他のことについては信じていないぞという意味である。
他のこととは、尾野に対するDVと、尾野が目撃したバス内での女子高生痴漢行為である。これらは、ドラマ上、たしかに起こったこととして描写されており、セクハラと同じような寃罪の結末は許されない。セクハラ疑獄は4月から始まっていたというから、もしかしたら銀行で追いつめられていた高橋は、ストレスから妻にDVを働いたり、バスの中で痴漢をしたということなのだろうか。
どうも納得がいかないので、これにどう決着をつけるつもりなのかが気になる。

5人の女、最後の答え|雑な終わり方だったが、良いドラマだったと思う

最終回はひどく雑なものであり、残念だった。釣った魚にエサはやらないというか、もう翌週に期待をつなぐ必要ないもんねという感じがしてしまうのである。前にも書いたが、これは結局、視聴率命のテレビドラマの宿命ならん。

残念だったのは、に対するりょうの攻撃が、ほとんど練りの足らないものだったこと。衝動的な行動なのだから練られていないのは当たり前なのだが、かといって、それではドラマにならない。杏に「私が何かした? 怒らせるようなこと…」と詰めよられたりょうは、「してないんじゃない?」ととぼけてみせていたが、ああいう表情をできるのなら、もっともっと、杏をどん底に突き落とすような悪いことを周到に計画できたはずである。
予想通り、連れ子である海斗君が、暗黒面に傾斜するりょうを留める役割になった。海斗君が号泣し、りょうが涙ぐむ場面は2度繰り返されたが、子供にすでにバレてるのに再度嫌がらせを実行したりょうには戦略がなさすぎる。

自分の子供が受験を放棄したというのに、KEIJIのフォローは、相変わらず情けなかった。りょうは「もういいから! もう離婚するんだし!」とキレて、「私が解決するから!!!!」と押しきってしまったが、KEIJIはあくまでも頼りない年下夫の立場を守りつづけ、「結局、利華子が何を考えているのか、何を思っているのか、全然わからなかった…俺はずーっと情けないまんまで、いつの間にか現実逃避して自分自身が重荷なんだ」などと言いながら、深夜のダイニングテーブルでイジイジとアルバムをめくっていた。
この夫が本気で離婚しようと思っていなかったことは明らかなのだが、りょうはそれに気づかないふりをしてとうとう離婚してしまう(明示はされていないが)。もう年下はたくさん、ということかもしれないが、あの性格では、よほどの人物が現れないと三度目の結婚はできないだろう。そう、りょうは不幸にも×2になってしまったのである。
KEIJIとの離婚に際しては海斗君も阻止の活躍をしたと思われるが、そういった描写が一切省略されてしまったのは残念である。

りょうのネットショップがどうなったのかも、よくわからなかった。
アルバイトの東野るみの発注ミスのためにデパートに納品できなかったことにより、どのようなダメージをこうむったのか(この「合わす顔もないので、辞めます」という東野るみのメールの文面は、 倉科カナの空とぼけ演技なみに破壊力があった)、今でもショップを続けていられるのかは不明である。
夫はいなくなったとはいえ、ネットショップの収入だけで、親子三人、世田谷暮らしを続けていけるのだろうか。
この点からも、KEIJIと離婚して本当によかったのかという評価が、最終回には欠けていると感じられた。
なにしろ、4家族の中で最も失ったものが大きいのはこの家族なので、それなりに納得感が必要だと思う。

さて、木村佳乃の予言通り、りょうの犯行には受験番号が使われたのだが、受験番号は、願書紛失事件の後に届いた受験票に記載されていたはずだから、すでにそのとき、杏はりょうの悪意に気づいていたはずである。
海斗君が健太君の受験番号をりょうに教えた回想シーンがご都合的に挿入されていたが、こうした流れも、ずいぶん雑で都合のいい組み立て方だと思った。
さらに、電話で受験番号を伝えるだけで入学を辞退できるというのも妙である。確認の電話がかかってはきていたようだが、現に尾野真千子のところには届いていた入学手続書類が杏のところには来なかったのだから、基本的には辞退は受理の方向へ向かっていたのだ。

さて、各家族の去就もまた足早に語られたが、いずれも納得感の薄いものだった。
まず、尾野真千子の麿顔の夫・高橋一生だが、バスの中で女子高生に痴漢をはたらいた理由がようやく語られた。供述を簡単に要約すると、セクハラ疑獄のショック状態にあるときに、教師をセクハラではめようと画策している女子高生に、自分を陥れた部下の姿を重ねあわせてやってしまった、ということなのだが、そんな理由で痴漢をする男はいないと断言できる。相当に不自然な供述で、裁判で情状酌量は勝ち取れないだろう。言葉通りにとれば、「憎しみが歪むことで発露された性欲」とでもいうものになってしまう。夫婦であれば、そういうものも許されるのかもしれないが…
尾野真千子が離婚を選ばなかった理由がわからない。妻に一日730円しか与えなかったDVが、セクハラ疑獄のストレスで片づけられていいものではないだろうと思うし、今は優しい夫に変わったといっても、DV夫とは、DV以外の場面ではつねに優しいものなのだ。

次に倉科カナだが、キャバクラでバイトしていることが夫にバレ、平手打ちされたら、簡単に反省してしまった。あれだけの騒ぎを起こしたにもかかわらず、夫に怒られただけで目を覚ましてしまうとは、なんとも浅はかで可愛い奥さんである。栃木弁丸出しで畑仕事に励む姿はあまりにもデキすぎで、ほとんど、杏の想像の中だけでなされている描写のようでもあるが、あのマンションに住みつつ、ともすれば栃木弁が出そうになるのをガマンしていたと想像すると、最も好感度を上げたのは倉科かもしれないと思うのである。

木村佳乃は教育ママゴン(かつてこんな死語があったのだ)の汚名を返上し、平山広行とのセックスレスを解消しつつあった。ハギーとのロマンスに罪悪感を感じ続けていた木村は、「お前がそんなことできるわけないだろう、クソ真面目でまっすぐすぎるくらいまっすぐで、からまわりするぐらい一生懸命な女房を疑うも何も…」と平山にベタ褒めされ、思わずよろめいたことを告白しそうになるが、平山広行は木村の言葉におっかぶせて、「仮にほんのちょっと心が動いたことがあったとしたら、それは俺のせいだ」と、経営者らしく人あしらいのうまいところを見せていた。「きっとお互いいつの間にかなくしてしまったものを家の外に求めてたんだろうな」という言葉は、演出次第では、逆に平山にも隠しごとがあるのではないかと思わせるものだ。
視聴者は中島ひろ子が愛人ではないことをすでに知っているが、木村佳乃はもう少しそれを疑ってもいいところである。

最後に、最終回に用意されたふたつのサゲにふれながら、このドラマを総括してレビューを終えることにしよう。

サゲのひとつは、夏木マリによる、次年度のママ友たちへの訓示である。
代替わりしたママ友たちのルックスは大幅にグレードダウンしていて笑えた。何度も書いた通り、杏たちは明らかにフツーのママ友とは一線を画すオーラを発していた。このドラマの魅力は、まずもって、このゴージャス感にあったと思う。

ひまわりの子幼稚園での事件をすべて見ていたかのような夏木マリの訓示は、さらにエキセントリックな事例も含んでいたりもしたのだが、最終的に、お受験という要素はこのドラマに必要なかったのではないかと思う。
倉科カナの引越しに集まった主要人物の表情は、子育てを介してしか知り合うこともなかった関係を懐かしむものであり、言うところの“戦友”ということだろう。
だとすれば、それは何との戦いだというのか。よその子たちとの、よそのママ友たちとの、夫との、姑との、自分との戦い。夏木マリも大意そのようなことを説いていた。非日常的な状況下にあって、ママ友たちの目の色が変わる、というお受験は、“戦い”に最も近いようでいながら、あまりそのメタファーの役割をはたしていなかったように思う。
しかしまあ、自分との戦いと言うと聞こえはいいが、要は、すべての発火点は「妬み」である。
女はメンドクサイね。

全体を通じて、忘れがたい名場面は、尾野真千子が爽君と自宅の庭にレジャーシートを広げているシーンであった。とにかく尾野真千子の存在感が忘がたいドラマである。
倉科カナが木村佳乃に追いつめられるシーンもよかったな。

もうひとつのサゲは、お受験での勝ち組である杏と尾野真千子が、明峰学園幼稚舎での最初の保護者会を間近にして、じわりと緊張するというものだったが、小学校編なんて変な続編は作らないでいいから、と思う。

名前をなくした女神のキャスト

主要人物
 秋山 侑子〈28〉 –
 安野 ちひろ〈28〉- 尾野真千子
 進藤 真央 – 倉科カナ
 沢田 利華子 – りょう
 本宮 レイナ – 木村佳乃
秋山家
 秋山 拓水 – つるの剛士
 秋山 健太 – 藤本哉汰
安野家
 安野 英孝 – 高橋一生
 安野 爽 – 長島暉実
進藤家
 進藤 陸 – 五十嵐隼士
 進藤 羅羅 – KEIJI
 沢田 海斗 – 内田淳貴
 沢田 空斗 – 今井悠貴
本宮家
 本宮 功治 – 平山浩行
 本宮 彩香 – 小林星蘭
 本宮 奈津恵 – 安達祐実
 深沢 翔 – 溝口怜冴
 深沢 尚樹 – 趙珉和
木島家
 木島 なのは – 春日香音
 木島 弥生 – 笠木泉
岸本家
 岸本 涼羽 – 笹原尚季
 岸本 ゆかり – 春木みさよ
ひまわりの子幼稚園
 結城 広己 – 萩原聖人
 京香 – 米澤史織
 青木 恵那 – 行木瀬声
 矢崎 里子 – 秋本祐希
 矢崎 鞠 – 中山凛香
東郷チャイルドスクール
 東郷 百合子 – 夏木マリ
 相原 – 水橋研二
その他
 ユキ –
 加藤 弓恵 – 中島ひろ子
 加藤 美也 – 小泉彩

名前をなくした女神のスタッフ

脚本 – 渡辺千穂
音楽 – 井筒昭雄
主題歌 – アンジェラ・アキ「始まりのバラード」(エピックレコード)
オープニングテーマ – Alice「moving on」(SMEレコーズ)
編成企画 – 太田大
プロデュース – 浅野澄美
演出 – 水田成英西浦正記樹下直美
原案協力 – 高橋ナツコ
幼児教育監修 – こぐま会
制作 – フジテレビ
制作著作 – FCC

名前をなくした女神を観る

名前をなくした女神 PrimeVideo

名前をなくした女神 PrimeVideo

タイトルとURLをコピーしました