消せない「私」-復讐の連鎖-

志田彩良(消せない「私」-復讐の連鎖-)
志田彩良(消せない「私」-復讐の連鎖-)

2024年1月6日(5日深夜)~3月30日(29日深夜)に日本テレビ「金曜ドラマDEEP」枠で放送。主演は連続ドラマ初主演の志田彩良。
原作『消せない「私」〜炎上しつづけるデジタルタトゥー〜』は黒田しのぶの漫画。ぶんか社の電子雑誌『ダークネスな女たち』にて、Vol.44からVol.71まで連載。ぶんか社・大手電子書籍配信サイト女性ランキング上位の人気作で、単行本は2023年12月にぶんか社より1、2巻同時刊行。
主人公の硝子は高校時代に同級生の藍里から罠にはめられて仲間の男子から暴行され、その画像をネットに投稿・拡散されてしまう。放火により家も両親も失い、消せないデジタルタトゥーを刻まれた硝子が数年の時を経て、藍里たちに復讐していく姿が描かれる。

モデル活動を吉本実憂に妬まれてレイプされ、デジタルタトゥーを刻まれた挙句、ユーチューバー(柄本時生)に両親ごと自宅に放火されて闇堕ちした志田彩良が、10年後に首吊り未遂から復活し、復讐行脚を始めるという話。

吉本(いまだにセーラー服が似合う)はまだこういう性格最悪の一軍女子みたいな役をやっているのか、そしてまたユーチューバーは柄本時生なのか(つい最近、ほとんど同じ演技を見たぞ)、本郷奏多が復讐サポーターなのもいつも通りすぎる、と安易なキャスティングなので、見るのをやめようかと迷うが、志田彩良なのでかろうじく2話まで見た。

志田といえば「問題のあるレストラン」(2015)で同じようにセクハラの餌食になる藤村五月の少女時代がデビュー作だった人で、最近ではNHK「大奥」で和宮が降嫁する家茂を演じていて、好感度抜群だった。

あと片山友希が刑事になるというのも気になる。

10年の時を経ての復讐ということもあり、ちょっとモンテ=クリスト伯チックなのだが、復讐相手よりも優位に立っている復讐は何を原資としているのか(ヒロインは祖母の家に引き取られたのだが、原作コミックによると祖母は「敵」側なので、残るは両親の遺産と火災保険ぐらいしかないはず)。
ヒロインには特に取り柄がなさそうなので、そのへんが明らかにならないと設定がしっくりこない。

あと志田の両親は何か話がありげな様子のまま死んでしまったが、何かの伏線か。あと復讐の「連鎖」というなら、復讐された人がまた別な人に復讐する、というような話でないとおかしいと思うのだがどうか。

あとよく考えたら吉本実憂は「主犯」なので、最初に復讐してしまったらその後は盛り下がる。つまり後半は違う話になる可能性があるのか。

と、2話まででもいろいろ謎があったのだが、3話以降はとうとう観ないままシーズンが終わってしまった。

キャスト

主要人物
 灰原硝子 – 志田彩良
 徳道仁 – 吉本実憂
 青嶋みちる – 小日向ゆか
 大桃武 – 芳村宗治郎
 綿貫健 – 柄本時生
硝子の関係者・家族
 砂川より子 – 片山友希
 灰原沙織 – 中山さおり
 灰原篤彦 – 斉藤陽一郎
仁の関係者
 ソラ – 阿佐辰美
その他
 海崎淑恵 – 中島ひろ子

スタッフ

原作 – 黒田しのぶ『消せない「私」〜炎上しつづけるデジタルタトゥー〜』(ぶんか社)[34]
脚本 – 烏丸棗
音楽 – 會田茂一、コバスリー、武田侑士、冨岡皓雲、LUO YA JHE、Yoshitaka S.T.[34]
主題歌 – NAQT VANE「Break Free」(avex trax)
挿入歌 – NAQT VANE「Rust」(avex trax)
演出 – 中茎強岡本充史田原秀雄
制作 – 下村忠文
プロデュース – 明石広人
プロデューサー – 伊藤裕史福井芽衣(AX-ON)

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