韓国SBSにて2009年10月7日から11月26日まで放送されたテレビドラマ「美男이시네요、미남이시네요」の日本リメイク版として2010年7月9日~10月22日の毎週金曜19時00分-20時00分にBSジャパンにて放送。
瀧本美織は本作が民放の連続ドラマ初主演・初出演、玉森裕太、藤ヶ谷太輔、八乙女光は連続ドラマ初主演だった。元々、瀧本はSweetSというダンスボーカルユニットの一員として歌手活動を行っていたため、番組限定であるがそれを再開。また作中瀧本がお好み焼き作りを披露するという瀧本が主演した『てっぱん』のパロディもあった。
美男ですね(日本版)のあらすじ
児童養護施設で育った桜庭美子(瀧本美織)は、シスターの修行のためローマ行きを控えていた。ある日、超人気イケメンバン「A.N.JELL」のマネージャー・馬淵(柳沢慎吾)が突然訪ねて来る。
馬淵はかねてから歌手を目指していた美子の双子の兄・美男(瀧本美織・二役)が「A.N.JELL」の新メンバーに選ばれ、今日、契約書を交わさなくてはいけないが、美男が来られないので代わりに契約書にサインしてほしいと言われ、半ば強引に事務所に連れて行かれる。美子が美男を装って、社長の安藤(高嶋政伸)の前で契約書にサインすると、そこに「A.N.JELL」のメンバー・廉(玉森裕太)、柊(藤ヶ谷太輔)、勇気(八乙女光)が現れ、目の前で歌うことを強要されて賛美歌を歌い、安藤たちから賞賛される。
安心した美子だったが、今度は三ヶ月間美男の身代わりになってと馬淵から頼まれる。美男がケンカに巻き込まれて鼻を骨折し、治るまでに3ヶ月かかるというのだ。新メンバーの発表会をはじめスケジュールは目白押しで、本当のことを話したら馬淵は自分がクビになってしまうという。激しく拒絶する美子だったが、結局、美子は美男として「A.N.JELL」のメンバーになることを決意する……
果たして美男は「A.N.JELL」でやっていけるのか!? そして美男と廉の2人に、これからラヴは生まれるのか!? 人気バンドに女子が入ることによって始まる恋の科学反応…嫉妬あり、涙あり、友情あり、親子の愛あり、恋の歯車が、今、まわりはじめた…!
美男ですね(日本版)の感想
2009年の韓国SBSドラマ「美男이시네요、미남이시네요」が原作で、「キュン死寸前★ラブコメディ」と書かれた、BSジャパンで放映されたときのホームページを見ると、今回の日本リメイク版は見た目までそっくり原作に沿っていることがわかる。
主人公はパク・シネ、廉はチャン・グンソク、柊はチョン・ヨンファ、勇気はイ・ホンギだそうで、韓流はわからないので、書き写していてもちんぷんかんぷんなのだが…。
少女が性を隠して男装し、男性たちと共同生活をする、という設定は、前後して始まった夏ドラマである「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」と同じであり、こちらは2007年の「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」のリメイクだが、原作は「花とゆめ」に96年から連載している中条比紗也のコミックらしい。
つまり、男装ネタは、遡れば「リボンの騎士」など古くからあるわけだが、「りの君」と本作に共通するキーワードは「イケメン」で、二次創作などを大量に生んでいることを想像させる。
「りの君」は、実は日本よりも先に台湾でドラマ化されており(「花樣少年少女」)、アジア全域で、どうもこのネタが流行っているらしいのだ。
イケメンたちを見比べ、その関係性を夢想して愉しむだけではなく、自ら男装し、イケメンの一員になってしまうという一歩進んだ愉しみなのだろうか。
純粋にドラマとして見た場合、2007年版「りの君」はそれなりに優れていて、堀北真希は前田敦子よりもずっといいし、イケメン界(?)に詳しいわけでもない筆者が見ても、小栗旬、生田斗真、水嶋ヒロ、山本裕典、岡田将生、溝端淳平、五十嵐隼士、崎本大海、田島亮、武田航平、姜暢雄、加藤慶祐、城田優といったラインナップの凄さには感心せざるを得ない。
さて本作主演の瀧本美織は「てっぱん」の人ということだが、筆者は見ていないのでまったく知らない人である。単純に堀北真希、前田敦子、瀧本美織と並べてみて、男装させるならもっと可愛い女がいるんじゃないかと漠然と不満をもつのである。
瀧本は、双子の兄の身代わりとしてエーエヌジェル(Aエンジェルと聞こえるが、A.N.JELLなのだ)のメンバーになるのだが、お話としては兄が姿を見せないのはいかにも怪しい。
原作では兄は整形に失敗したということらしく、日本版では、ケンカして鼻の骨を折ったと説明されるのだが、きっと何かオチがあるのだろう。
そこまで確認する気力は、ちょっと起きないのだけれども。
美男ですね(日本版)のキャスト
A.N.JELL
桜庭 美子 – 瀧本美織(幼少期:古舘優空)
桂木 廉 – 玉森裕太(Kis-My-Ft2)(幼少期:田中理勇)
藤城 柊 – 藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)
本郷 勇気 – 八乙女光(Hey! Say! JUMP)
桜庭 美男 – 瀧本美織(二役)(幼少期:古舘玖優)
A.J ENTERTAINMENT
安藤 弘 – 高嶋政伸
馬淵 始 – 柳沢慎吾
RINA – 片瀬那奈
沢木 弓子 – 能世あんな
レッスン生 – 野田優也、福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介、加藤幸宏、江田剛、松本幸大、山本亮太、林翔太、池田優 (ジャニーズJr.・M.A.D.)
レッスン生 – 高橋竜、福士申樹、山下拓海、冨岡健翔、秋山大河、稲葉光 (ジャニーズJr.・MADE)
芸能界関係者
NANA – 小嶋陽菜(当時AKB48)
トオル – 楽しんご
水沢 麗子 – 萬田久子
橘 啓介 – 桜井聖
週刊誌の記者
出口 / 橋本 / 馬場 – 六角精児 / 山崎樹範 / 清水優
その他
桜庭 シゲ子 – 井森美幸
修道院の院長 – 梶芽衣子(特別出演)
A.N.JELLのおっかけ
美咲 – 高橋真依子
七海 – 葵
亜弓 – 愛純もえり
美男ですね(日本版)のスタッフ
脚本 – 高橋麻紀、山浦雅大
音楽 – 市川淳、michitomo
主題歌 – Kis-My-Ft2「Everybody Go」(avex trax)
プロデュース – 高橋正尚
協力プロデュース – 加藤章一
演出 – 坪井敏雄、平野俊一、大澤祐樹
TD – 高藤安正
撮影 – 高柳知之
映像 – 小高宏文
照明 – 近藤明人
音声 – 桑原達朗
編集 – 山田宏司
予告編集 – 佐藤夕夏
CG – 中村淳
選曲 – 稲川壮
音響効果 – 谷口広紀
MA – 宮崎匡宏
音楽コーディネーター – 溝口大悟、久世烈
美術プロデューサー – 青木ゆかり
美術デザイン – 船山和歌子
美術制作 – 武田雄介
装飾 – 鈴木昌也
装置 – 田中健一
大道具操作 – 藤原孝三
植木装飾 – 金子利治
建具 – 大崎健一
電飾 – 秦一志
生花 – 遠山徹
スタイリスト – 栗田泰臣
衣裳 – 小菅大也
メイク – 山口亜希子
専属メイク – 福島久美子
持道具 – 宮崎里絵
協力 – 緑山スタジオシティ、AVC、BULL、株式会社ジニアス、ティエルシー、株式会社日音、ドルフィンズ、高橋レーシング、STUNT TEAM Gocoo
編成 – 福田健太郎、時松隆吉
宣伝企画 – 秋山真人
宣伝担当 – 田中瑞穂
コンテンツ事業 – 中谷弥生、柳岡舞子
モバイル – 高山美咲、斉藤さやか
スチール – 西園雄祐
インターネット – 豊泉真由
Webデザイン – 下川恵
Special Support – 津留正明、山口智広、桂誉和、相良比佐夫、斎藤貴之、荒木健一、中野真悟、井下雅美、中川清志、森和哉
制作担当 – 福澤大輔
記録 – 田村寿美
番組デスク – 小澤通子
演出補 – 森嶋正也
プロデューサー補 – 田中健太、八木亜未
製作著作 – TBS