2002年の映画映画2000年代の映画

シャインを探せ!

3.0
シャインを探せ!(Do you have the Shine?) 2002年の映画
シャインを探せ!(Do you have the Shine?)
シャインを探せ!(原題:Do You Have the Shine?)は、ヨハン・サールフィエルが制作した、キューブリックの映画『シャイニング』にインスパイアされた2002年のショートフィルム。

シャインを探せ!ってどんな映画?

キューブリックの『シャイニング』にインスパイアされた短編アニメーション作品。三輪車に乗った少年の視点(アイレベル)で、誰もいないホテルの廊下を進んでいく様子が描かれている。
CGアニメーションで、映像自体はインタラクティブではありませんが、ビデオゲームのようなインターフェース(スコア表示など)。ホラー映画特有の「角を曲がる時の不安感や恐怖」を、ゲーム的なルールを通じて体験させるという独創的な構成。
こうした初期のデジタルアートやビデオアートが『シャイニング』のような古典とどのように対話してきたかを振り返ることができる。

あらすじ

観客は、三輪車に乗った少年の視点を通して、人影のないホテルの廊下に放り込まれる。作品はまるでビデオゲームのように構成されており、冒頭で提示されるルールと画面を転がるポイントマークを通して、観客は自分が映画の展開を決定できるという感覚を植えつけられる。そして何十年にもわたるホラー映画によって私たち全員に刻み込まれた不快で不安な感覚を伴いながら、次々と角を曲がっていく。

ヨハン・サールフィエルとは

スウェーデンのストックホルムに住むヨハン・トゥルフィエルは、2002年にストックホルム美術工芸デザイン大学で美術修士号を取得。以来、スウェーデン国内外で数々のグループ展に参加。ストックホルムのナタリア・ゴールディン・ギャラリー、ベルリンのノルデンハーケ・ギャラリー、ロサンゼルスの16:1ギャラリーで個展を開催。スウェーデン国内で数々の賞や助成金を受賞している。
ドローイングやオブジェから、コンピューターグラフィックス、アニメーション、ビデオなど様々なメディアや素材を用いて作品を制作しているが、中でも広く知られているのが本作。数々の映画祭で上映され、2004年のルクセンブルク国際映画祭ではコダック短編映画賞を受賞。2003年のカンヌ国際映画祭の監督週間でも、スウェーデン代表作品5本のうちの1本として高い評価を受けた。

何気なくみていて、予想できるオチにもかかわらず、心臓が止まりそうになった(笑)

シネフィルイマジカで「昼下がりの情事」を見ながらメールチェックをしていたのだが(今月はビリー・ワイルダー特集らしく、今は「アパートの鍵貸します」をやっている。見どころはアレクサンドル・トローネルの室内セットとのこと)、いつのまにか終わっていて、スウェーデンの短編アニメ「シャインを探せ!」というのをやっていた。これがとってもコワくて、心臓が飛び上がってしまった。

最初に黒バックに白い文字で長々と説明がある。
いわく、観客はこれから或るゲームに参加するのであり、三輪車に乗った男の子ダニーとして「シャイニング」の廃墟ホテル(オーバールックホテル)の中をへめぐるのだが、“双子の姉妹”には絶対に遭遇してはならないのだという。ただし10回だけ眼をつぶることができると説明は続き、姉妹がどこにいるかを知る手がかりは一切示されないので、あなたは“シャイン”を信じるしかないと結ぶ。
続いて、古くさい3DCGアニメで、ほとんどフリーゲームのようなウォークスルー画面が映し出される。左下にポイント、右下に「あと何回眼をつぶれるか」が表示されている。
といっても、ゲームではなく映画なのだから、別に操作することはなく、われわれはただ薄暗いホテルの廊下を動き回る画面をハラハラと見つめるのみだ。そして───いやはや、どうなるのかと息をつめたあげく、わかっていても、ラストで衝撃を受けた。
ちょっとびっくりである。これはどういう種類のショックなのだろう。
カンヌ SHORT5というDVDに収録されているらしいから、見る機会がある方は、ぜひ。

シャインを探せ!を観るには?


カンヌの門をくぐり抜けた5つの新星が織りなす斬新なショートムービーズ! ショートムービーが注目される近年、カンヌ国際映画祭の短編部門で絶賛された5作品を本邦初公開。全欧7カ国が参加し、アニメーション、CGゲームからドラマ、オペラまで、各ジャンルから最も魅力的な作品をセレクトした正にシネマ・アトラクション!
【収録作品】
『FAST FILM』(2003年/オーストリア・ルクセンブルク/14分/監督:ヴァージル・ヴィドリッチ):ヘップバーンにボガード、ローレン・バコール、グレース・ケリー、バーグマン…ハリウッドの名優の夢の競演がモンタージュされ、ここに新たな『映画史』が誕生した!
『Do You Have the Shine?』(2002年/スウェーデン・フランス/6分/監督:ヨハン・ターフェル):「シャイニング」を思わせる廃虚ホテルのロビーで三輪車をこいで遊んでいる男の子。彼が進む先には双子の幽霊が……。観客も男の子と共にゲームに参加できるCGアニメ。
『Play with me』(2002年/オランダ/13分/監督:エッサー・ロッツ):絵画的な色彩を放つオランダの運河。女性の白い肌の上に揺れる光と水の流れが観る者の皮膚感覚をリアルに刺激する。穏やかな風景は一転し、微かに漂う恐怖の影…。
『field』(2001年/イギリス/10分/監督:デュアン・ホプキンズ):イギリス郊外を舞台に描かれる少年たちの無垢な残酷さ。彼らの暗い瞳の底に流れる退屈な日々への鬱憤。“日常に潜む狂気”は美しくも残酷なラストを迎える。
『Janne da Arc on the Night Bus』(2003年/ハンガリー/25分/監督:コーネル・ムンドルッツォ):ジャンヌ・ダルクをイメージさせる美しい救命士、ジャンヌを中心に繰り広げられるコンテンポラリー・オペラ。圧倒的な迫力で綴られる映像と音楽の饗宴。

シャインを探せ!作品情報

2002年/スウェーデン・フランス/6分/監督:ヨハン・ターフェル

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