姉の春にウキウキする飛雄馬に明子が激怒。背番号16の秘密が明かされるが、飛雄馬は「今の俺には買いかぶりだ」と一蹴。マンションの屋上へ駆け出していくのだった。
「なんですって、星の様子が変ですって・・・」
クラウンマンションを訪れた伴は、明子に言われて窓から見下ろした。
飛雄馬はマンション前の公園でベンチにすわり、じっと手を見つめている。

毎日こうしているのだとか

通りすがりの人「この近くにクラウンマンションってありますやろか」

( ゚д゚)ポカーン
なんで関西弁、と思うが、実はこの女、ただの通りすがりではないのである。
ふと気がつくと、スポーツ新聞の記者がここぞとばかり写真を撮っている。

公園内に車で乗り入れる大胆取材ww
「今の女が何と言ったのか知っておるのか、お前のこと気いふれとる、つまり基地外だと言っとったんだぞ」
事情を知らない人間が基地外だと思うのも無理はない、しかしそのままでは体がなまっちまう、だから今日から俺と一緒に・・・

(ハッ)おい、星!
飛雄馬が向かったのは屋上。
脳内で、みんなの買いかぶりの言葉が責め立てる。
そしてその耳に届くのは、屋上でさっきの女と夫婦の話し声。

女はおそらく大阪から遊びに来た細君の妹なのだろう。
夫君は東京の街を見下ろしながら、25年前は空襲で何もなかった土地が、ここまで復興したことをしきりに賞賛している。広島なども、ゼロから立ち直ったのだと。

夫婦の幼い娘が「あんたがたどこさ」を

「うん・・・?」
ぱんつが見えてる・・・
近づいた飛雄馬、「お嬢ちゃん、僕にそのまりちょっと貸してくれない」
「野球のお兄ちゃんね、あたしファンだから貸してあげる・・・」

借りたまりをつきはじめる飛雄馬

しかしまりは大きくバウンドして

「いつも同じ力でつかなきゃだめ」

ええっ

燃えている飛雄馬

貸せっ
女の子は泣きはじめてしまい、「まり取られちゃったの・・・」と母親に訴える。

「あっ、あの人、基地外や!」
飛雄馬の異常な目の光にぎょっとする。
無言でまりをつき続ける飛雄馬。
「まさかあいつ本当に・・・」
*

飛雄馬がノイローゼと聞いたオズマ=一徹は・・・
「ノイローゼにでも基地外でもなれ!」と一徹も至極冷たいのだった
*
雨の夜――近所に恋人にふられて気のふれた女がいたっけ・・・と思い出す伴。

「その女は恋人を、星は大リーグボールを・・・ともに自分の命をなくしたんだ・・・」

おまけに星は、ボールにイジメられてきた・・・
と首をブンブンしているところに、明子から電話。

明子の寝巻は浴衣だ
「もしかしたら星のやつ、気が狂ったのでは」
伴が思わずつぶやくと、

「えっ」
「私、明日病院に相談に行きます」
「病院というと・・・」
「精神病院です」
「ええ、だから冗談だと・・・」
「自分が何をこわがっているのがわかったわ、今の飛雄馬の様子を見たら、誰でもそう思うのが当然だったのよ」
「じゃあ俺も明日一緒に付いていきます」
この時代の「精神病」観がわかる会話である。
電話を切った伴は、宿舎の部屋でひとり電話をかかえて涙を流し、

でえーい、と電話に八つ当たり
「聞け、鬼め! 貴様の息子が基地外になったぞ! それで本望か!」

ギャハハ、これで貴様の役目も終わりだ
*
自室でまりをつき続ける飛雄馬。

こっそり覗いて涙を流す明子
夜が明け、屋上に場所を移して飛雄馬はまりをつきつづける。

「明子さん、ここで待っていてください」
と伴は飛雄馬の傍に行き、
「星・・・お前が入院するようなことになったら、この俺も入院するからな」(えっ)
そのとき――まりつきは不意に止まる。

ああっ・・・

見つけた!見つけた!

「もういい、わかった、帰ろうや」
「大リーグボール2号・・・
さあ立て、寝とらんじゃろう、お前は疲れているんだ・・・」
「嘘じゃないんだ、みんなには基地外じみて見えたかもしれないが(自覚はあったのかい)、あのまりつきこそ、大リーグボール2号のヒントを授けてくれたんだ!」
「星! 貴様、それは本当か・・・」
ふと見ると、飛雄馬の目は普通に戻っているのだった。
「いつまで基地外扱いしている、お前俺と何年つきあっているんだ」

わーい、野球のお兄ちゃんはじめて笑った!
そのとき、お母さんが「美奈ちゃん」と呼びに来る。
同じ名前の子がホントを与えてくれたんじゃのう、と感慨深く言う伴。
「言うな、伴、その名前を・・・」
と飛雄馬は吹っ切るように、
「それより特訓に協力してくれるか、すぐグラウンドに直行だ!」
走り去る二人を、よかった・・・と見送る明子であった。
*
そしてグラウンド―――
飛雄馬「これからやる特訓は、1号のときよりはるかに奇想天外な特訓になる。しかし理論的には絶対実行可能な球なんだ」
伴「1号のときと同じく無条件協力、任せてくれい!」
そして投げ始めた球は・・・


俺の眼は・・・どうなってしまったんじゃい!
伴の悲鳴とともに、ついに魔球2号の特訓が始まる・・・




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