2020年代のドラマ

冒頭にすべてを捨てたような北乃きいが登場するが、私は昨年「汝の名」を見ていたのでギョッとせずに済んだ。

このドラマを観て、「ここは山田杏奈に期待」と書いた私の目は、その後の彼女の活躍を観ると、確かだったと思う。

荒唐無稽な設定を掛け合わせたドラマで、細部がテキトーなので白ける。

遺産相続物は好きではないのだが、それが作り手にも鑑賞者側にも魅力的なフォーマットであることについて考察してみた。

誰だかわからない北乃きいに混乱。最後に長井短が現れて、ようやくテレ東深夜のいつものホラーかと思い当たったが、演出のテンポが悪く、話すらよくわからないのは致命的。

「高嶺の花」でコスプレイヤーを演っていた髙橋ひかるの主演作。しかし最後までは観られなかった。

同郷者の疎ましさ（清張の原作は昭和35年発表）とか、せっかく判明した真犯人への恨みの無さとか、「砂の器」的な市川の出自とか、盛りだくさん過ぎて、これまでに成功した映像化はあったのだろうかと思う。

「私の正しいお兄ちゃん」の感想と評価・独自の考察を交え、キャストや配信情報を徹底レビュー。

堤真一の絶妙なフォローによるところが大きいと見たが、初めて見る毎田暖乃という子役の達者さに驚かされた。

面白くなりそうな要素がなく残念。黒木華がにんまりするだけではなあ。

許しがたい駄作になる予感しかない。再現ドラマみたいなサスペンスしか作れないのか。

「モネ」といい、本作といい、初期の清原果耶は、周囲のフォローであきらめかけている何かに再起する役、言うなれば甘えかされている役を演じることが多かった、と今にして思う。それは美少女ぶりと無縁でないはずだ。

「イカゲーム」の感想と評価・独自の考察を交え、キャストや配信情報を徹底レビュー。

「群青領域」の感想と評価・独自の考察を交え、キャストや配信情報を徹底レビュー。

原作はスピリッツ連載の受験物。柳楽優弥の演技もいかにもマンガ的。

メインキャストが全員17歳を演じるという無理のあることをやっているが、吉高由里子が十分通じているところがすごい。そして特別出演で薬師丸ひろ子が少しだけ出てくるが、その撮り方が正しすぎるのに驚いた。