NHK「土曜ドラマ」枠で2016年4月30日~6月18日の毎週土曜20時15分-20時43分に放送。全7話。黒柳徹子の自伝エッセイ『トットひとり』『トットチャンネル』を原作に、テレビとともに歩み続けた黒柳の半生とさまざまな人々との交流を中園ミホの脚本、満島ひかりの主演によりテレビドラマ化。第43回放送文化基金賞番組部門最優秀賞受賞作。
トットてれびの原作
「ザ・ベストテン」時代の舞台裏。毎日共に過ごした向田邦子、母と慕った沢村貞子、頼りになる兄貴の渥美清、「一回どう?」と誘った森繁久彌など、大好きな人たちとの交流。トモエ学園やパンダの研究、テレビ草創期、ニューヨーク留学、結婚未遂、ヌード写真などの思い出。そして友人たちを見送 った今なお、ひとり活躍を続けるエンタテイナーが綴る珠玉の回想録。永六輔への弔辞を全文収録。いいお母さんになるやりかた、教えてくれるかも知しれない──そうして、一人の少女はNHK専属テレビ女優第1号となり、放送の世界に飛び込んだ。しかし、録音された声を初めて聞いた時には、自分の声じゃないと泣きじゃくったり、草創期のテレビ界でトットが巻き起こす事件の数数、やがて個性派女優へと開花していく姿を、笑いと涙で綴る感動の青春記。最新メッセージを加えた決定版。
トットてれびの原作を読んだ人の感想
- 読書メーター
- Bool Live
- ブクログ
- 「トットひとり」感想文〜黒柳徹子さんに恋する本。(小山陽子)
- 「トットひとり」(黒柳徹子著)の感想。(少しポンと背中を押されたような気持ちになった)、そして、「七夕(チルソク)」、わがままは男の罪、それを許さないのは女の罪。(只今休業。)
ドラマ トットてれび
あらすじ
トットちゃんは7歳で小学校を退学後、20歳で人形劇に魅了され、NHKの専属俳優募集に応募。6,000人以上の応募者の中から選ばれ、テレビ女優第一号となった。放送開始間もない頃は苦労したが、『ヤン坊ニン坊トン坊』のトン坊役で転機を迎え、22歳で「NHKの三人娘」として活躍。1958年末には紅白歌合戦の司会を務め、週7本のレギュラー番組を持つほどの人気者となった。
38歳で向田邦子の勧めもあり、一時休養のためニューヨークへ渡り、帰国後は『徹子の部屋』をスタート。親交の深かった向田邦子や渥美清との思い出深い交流が続くが、向田は1981年に飛行機事故で、渥美は1994年に病で他界する。
2001年の『徹子の部屋』25周年番組では、第1回ゲストだった森繁久彌が88歳でスペシャルゲストとして登場。共演時代の思い出話に花を咲かせ、「知床旅情」を歌う場面もあったが、2年後、車中からの声かけが最後の会話となった。
NHKにしか作れないドラマ(トットてれびの感想)
セットの多用、ミュージカル演出と、湯水のように金を遣っているということで民放の作り手から羨望と怨差の声があがっているというコラムを目にしたが、NHKにしか作れないものを作るのもNHKの役割というわけだ。
渥美清、坂本九、森繁久彌などとの交流は、小林信彦の本をサブテキストにして見ると、涙を禁じ得ない箇所がある。
(同じNHKの「おかしな男 渥美清・寅さん夜明け前」では柄本佑が渥美を演じる。見比べてほしい)
満島ひかりは、無垢のトットちゃんを演じるタメが長かった。それが黒柳徹子という人の謎でもある。
ミムラの向田邦子は申し分ないし、吉田鋼太郎の森繁は見ているうちに本人との見分けがつかなくなった。
キャスト
主要人物
黒柳徹子 – 満島ひかり(7歳、小学生、11歳:藤澤遥)
渥美清 – 中村獅童
坂本九 – 錦戸亮
向田邦子 – ミムラ
伊集院ディレクター(伊集院正吉) – 濱田岳
黒柳朝 – 安田成美
中華飯店の王さん – 松重豊
飯沢匡 – 大森南朋
大岡龍男 – 武田鉄矢
黒柳守綱 – 吉田栄作
沢村貞子 – 岸本加世子
森繁久彌 – 吉田鋼太郎
百歳の徹子さん – 黒柳徹子
ゲスト
笠置シヅ子 – 中納良恵(EGO-WRAPPIN’)(第1話)
里見京子 – 福田彩乃(第1、2、〈4〉話)
横山道代 – 菊池亜希子(第1、2、3、〈4〉、最終話)
女優の受験生 – 奥村佳恵(第1話)
三木のり平 – 小松和重 (第2、3、〈4〉、6、最終話)
E・H・エリック – パトリック・ハーラン(第2、3、4、6、〈最終〉話)
スリーバブルス・圭子 – 高橋愛(第2、3、〈最終〉話)
スリーバブルス・智子 – 田中れいな(第2、3、〈最終〉話)
スリーバブルス・直子 – 久住小春(第2、3、〈最終〉話)
キレイな女優さん – 内田慈(第2、4話)
泰明ちゃん – 高村佳偉人(第2話)
お相撲さん – 富士東和佳(第2話)
坂本スミ子 – 持田加奈子(第2、3、6話)
植木等 – 坪倉由幸(第3、〈4〉話)
ハナ肇 – 杉山裕之(第3、〈4〉話)
谷啓 – 谷田部俊(第3、〈4〉話)
「若い季節」ディレクター – 北村有起哉” show=””](第3話)
犯人・橘 – 志賀廣太郎(第3話)
スパーク3人娘 – 花房里枝、高橋美衣、辻美優(第3話)
篠山紀信 – 青木崇高(第4話)
チャップリン – 三浦大知(第4話)[23]
青森のおばさん – 木野花(第4話)
タクシー運転手 – 田中要次(第5話)
プロデューサー – 岩尾望(第5話)
映画スタッフ – 芹澤興人(第6話)
モギリのお姉さん – 片桐はいり(第6話)
渥美の妻・正子 – 中村優子(第6話)
ディレクター – 山中崇(最終話)
AD – 前野朋哉(最終話)
カメラマン – ピエール瀧(最終話)
プロデューサー – 松田龍平(最終話)
スタッフ
語り(パンダ) – 小泉今日子
原作 – 黒柳徹子『トットひとり』『トットチャンネル』
脚本 – 中園ミホ
音楽 – 大友良英、Sachiko M、江藤直子
演奏 – 大友良英スペシャルビッグバンド
取材 – 小松昌代
制作統括 – 加賀田透
プロデューサー – 訓覇圭、高橋練
演出 – 井上剛、川上剛、津田温子
制作・著作 – NHK
ドラマ トットてれびを観た人の感想
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約30分という短い時間を、満島ひかりともども猛スピードで駆け抜けていく『トットてれび』。それは、決して過去のテレビを回顧するものではなく、現状のテレビに欠けているものを探りながらテレビの未来を見据えようとする、作り手たちの果敢なチャレンジなのかもしれない。
満島ひかり『トットてれび』の型破りな挑戦 “テレビが自由だった頃”をどう取り戻すか? (麦倉正樹 – Real Sound) -
ドラマとして見ると違和感だらけ
やはり黒柳徹子さんの半生を題材にしたバラエティ番組のように思えてならない
(なにわの司法書士の徒然草) -
NHKドラマ班がまた本気出してきやがった。
楽しい!面白い!なんでもあり!大人が本気で遊んでる!『トットてれび』(妄想ジャンキー。202x)