『デジタル・タトゥー』ってどんなドラマ?
ヤメ検弁護士 × 破天荒YouTuber!
ネット社会の闇「デジタル・タトゥー」に立ち向かうサスペンスドラマ!
弁護士・河瀬季の原案をもとに、浅野妙子が脚本を手掛けたNHK「土曜ドラマ」枠の社会派サスペンス。
高橋克実演じるインターネットに疎いベテラン弁護士と、瀬戸康史演じる人気YouTuberがバディを組み、一度ネット上に拡散すると消えない悪意や誹謗中傷=「デジタル・タトゥー」の恐怖と戦う姿を描く。
「消せない傷(タトゥー)は、誰が刻んだのか——」
ネット社会のリアルな恐怖と、不器用な男たちの熱いドラマが交錯する社会派エンターテインメント。
あらすじ
元検事(ヤメ検)の弁護士・岩井堅太郎(高橋克実)は、検事時代に追っていた政治家・伊藤秀光の疑獄事件をきっかけに正義感を失い、ネット社会のトラブルにも無関心だったが、ある日、チャンネル登録者数数十万人を誇る人気YouTuber・タイガ(瀬戸康史)が駆け込んでくる。
タイガはネット上で個人情報を晒され、激しい誹謗中傷と脅迫の標的となっていた。アナログ人間でネットに疎い岩井は最初は突っぱねるものの、タイガの背後にある「ある秘密」と、自身が追っていた政治家・伊藤秀光(伊武雅刀)の影に気づき、バディとしてネットの闇に挑むことを決意する——。
キャスト
岩井堅太郎(ヤメ検弁護士) - 高橋克実
タイガ(YouYuber) - 瀬戸康史
岩井早紀(岩井の一人娘) - 唐田えりか
伊藤秀光(政界の重鎮) - 伊武雅刀
伊藤壮輔(秀光の秘書) - 竹財輝之助
吉川美枝子(秀光の前妻) - 朝加真由美
高嶋弘一(秀光の第一秘書) - 飯田基祐
田村正義(弁護士) - 八嶋智人
小宮山貴士(雑誌記者) - 今野浩喜
オケケ(カレー店経営者) - アイクぬわら
奥村ミサ(大学生) - 久保田紗友
小西達也(同) - 荒井敦史
感想
ファーストインプレッション
なるほど、1話完結ドラマなのか。どうやら浅野妙子(脚本)の野心作か。
「海月姫」の女装レベルが断トツだった瀬戸康史は安定感がある。
中盤まで観て
ほかならぬ唐田えりかが本作に出ていたのは、なんとも皮肉な話だ。
最終話まで観て
見終わった。
雑すぎるストーリーを優先させて後半は面白くなかったが、デジタルタトゥーを「炎上」と「特定」に絡めながら物語化する趣向そのものは悪くないと思う。
ネットをめぐる世界にはまだ描き甲斐がある。
追記
その後、「デジタルタトゥー」は一般名詞化した。
原案の河瀬季という弁護士が自著のタイトルに選んだのが最初だが(2017年)、それに目をつけたNHKも鋭かったということだろう。
ただし、メキシコのフアン・エンリケスという研究者が「Electronic Tattoo」という表現を用いたのは、これに先立つ2013年のTEDカンファレンスのことである(それまでは「デジタルフットプリント」「ログ」などと呼ばれていたが、タトゥーという強力な比喩を使ったのはエンリケス氏が最初である)。この比喩は日本国内メディアで「デジタル・タトゥー」と言い換えられ、折しも、スマートフォンの普及に伴ってバカッター・SNS炎上社会が到来し、Web魚拓やスクリーンショット、まとめサイトによって「ネットの海に永遠に複製され続ける現実」を説明するのにこの言葉が適合した。
最終的に本作ドラマが認知度を高めるダメ押しとなり、文科省・総務省・警察庁の「ネットモラル講座」やスマートフォンの安全教室で「軽率な投稿は一生消えないデジタルタトゥーになる」というフレーズが標準的な警告文として繰り返し使われるようになった。
『デジタル・タトゥー』を観るには?
※配信サービスは記事投稿時点のもので、配信が終了している場合があります
『デジタル・タトゥー』作品情報
『デジタル・タトゥー』の原作
いわれなき誹謗中傷からあなたを守る!
IT弁護士が教えるプロの戦略。
ネット上に一度書き込まれると半永久的に消えない「デジタル・タトゥー」の問題に対し、プロの法的戦略を解説した実務書・ビジネス書。実際の事件をベースにしたフィクション(ストーリー)形式を採用しており、専門的なサイバー関連の手続きを初心者にも分かりやすく紹介している。
携帯電話経由のアクセスログ保存期間(約3ヶ月)に伴う時間との勝負、海外プロバイダを相手にする場合の管轄・削除依頼の難しさ、裁判所を通じた迅速な法的措置(仮処分手続)の具体的な使い方などの知識を得られる。
ネット上のいわれなき誹謗中傷やデマ、プライバシー侵害から身を守りたい個人や企業にとって、実践的な防衛策を学べる一冊。



ご感想、ご意見をお待ちしています