東野圭吾「分身」

上白石萌歌(分身)
上白石萌歌(分身)
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『東野圭吾「分身」』は、2012年2月12日~3月11日までWOWOWの連続ドラマオリジナルドラマとして放送。全5回。主演は長澤まさみ。

『東野圭吾「分身」』ってどんなドラマ?

私たちはなぜ、同じ顔をして生まれてきたのか——。遺伝子工学の闇と命の尊厳に迫るサスペンス・ミステリー。

人気ベストセラー作家・東野圭吾の傑作医療サスペンス小説をドラマ化。
長澤まさみが一人二役に挑み、自分と同じ顔を持つもう一人の存在をめぐる過酷な運命と出生の秘密をスリリングに描き出す。

あらすじ

北海道の大学生・氏家鞠子(長澤まさみ)は、なぜか母に愛されず、その母を火災で亡くした過去を抱えていた。ある日、父の遺品から自分の出生に関する疑惑を抱き、真実を確かめるため東京へ向かう。
一方、東京の女子大生・小林双葉(長澤まさみ・二役)は、バンドのボーカルとしてテレビ出演したことをきっかけに、何者かから命を狙われ始める。彼女の母もまた不審な事故で命を落としていた。
北海道と東京、遠く離れた場所で暮らしていた瓜二つの二人は、過去と出生の謎を追い、医学界と政界がひた隠しにするクローン実験に辿り着く——。

キャスト

氏家鞠子(児童相談センターで実習中)- 長澤まさみ / 上白石萌歌(幼少期)
氏家清(発生工学の研究者) - 佐野史郎
氏家静恵(鞠子の母) - 鈴木砂羽
静恵の母 - 上月左知子
井川孝之(静恵の弟) - ダンカン
井川久美子(孝之の妻) - 藤吉久美子
井川香(孝之の娘) - 荒井萌
伊原駿策(元外務大臣) - 伊武雅刀
大道庸平(伊原の第一秘書) - 中村育二
下條めぐみ(鞠子の親友) - 臼田あさ美 / 紺野彩夏(幼少期)
小林双葉(バンド「四葉のクローバー」のボーカル) - 長澤まさみ / 上白石萌歌(幼少期)
小林志保(双葉の母) - 手塚理美
小林省吾(双葉の伯父) - 国枝量平
滝沢裕介(双葉の幼馴染) - 勝地涼
トシキ(同) - 青木健
リョウタ(同) - 前田公輝
久能俊晴(元教授) - 品川徹
梅津正芳(教授) - 嶋田久作
笠原良則(同) - モロ師岡
藤村昭二郎(同) - 矢島健一
尾崎(藤村の助手)- 山中崇
未亡人 - 北原佐和子

感想

本作は、何の接点もない二人の女性(長澤まさみ上白石萌歌の二役)がなぜか同じ顔をしているというミステリーとして始まるが、その謎が明らかになるにつれて、「氏か育ちか(nature or nurture)」という古典的な問いが現れる。
DNAは同じでも、人生はコピーできない。だから一人二役の長澤まさみは、表情や話し方だけではなく、誰と暮らし、誰を愛し、何を経験してきたのかという時間が異なる鞠子と双葉をきちんと演じ分けている。

だからここで描かれているのは、互いのアイデンティティを脅かす「もう一人の自分」ではなく、自分とは決して同一にならない「他者」としての「分身」との遭遇である。そこには限りなく同じ存在を目の前にしたからこそ、自分と他人の境界が明瞭になるという逆説がある。

また「本当の母親」という言葉が指すものが曖昧になることで、母から愛されていなかったという思いを抱えてきた鞠子は、母親の行動を読み直さなければならなくなる。

つまり本作は、自分の出生の秘密を知った二人の女性が、自分自身と家族の意味を作り直していく物語と言える。自分では選べなかった出生を知り、それを自分の人生の一部として引き受けながら、それでも「私は私である」と言えるところまでたどり着く物語なのだ。

『東野圭吾「分身」』を観るには?

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『東野圭吾「分身」』作品情報

原作 – 東野圭吾
脚本 – 田辺満
監督 – 永田琴
音楽 – 阿部海太郎
挿入歌 – GINGHAM「強く生きる雑草の歌」
プロデューサー – 井上衛
制作協力 – AX-ON
制作著作 – WOWOW

『東野圭吾「分身」』の原作

私にそっくりな、もう一人の私がいる!?自分にそっくりな東京の女子大生・双葉をテレビで見て驚く札幌の女子大生・鞠子。2人を結ぶ宿命の絆とは何か?迫真のサスペンス長編。(解説・細谷正充)

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