PERFECT DAYS

中野有紗(PERFECT DAYS)
中野有紗(PERFECT DAYS)
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『PERFECT DAYS』(原題:Perfect Days)は、2023年に日本・ドイツ合作で制作。監督はヴィム・ヴィンダース、主演は役所広司。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所が男優賞、作品がエキュメニカル審査員賞を受賞。2024年の第96回アカデミー賞では日本代表作品として国際長編映画賞にノミネート。


『PERFECT DAYS』ってどんなドラマ?

木漏れ日のように重なる、愛おしい日々。今、この瞬間を生きることの豊かさを描いた至高のヒューマンドラマ。

名匠ヴィム・ヴェンダースが監督を務め、主演の役所広司が第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した日独合作映画。
東京・渋谷の公共トイレ清掃員として働く男の静かで規則正しい日常と、そこに訪れる小さな波紋を心温まる映像美とともに映し出す。

あらすじ

東京で公共トイレの清掃員として働く平山(役所広司)は古いアパートに暮らし、毎朝同じ時間に起き、カセットテープで70年代の名曲を聴きながら現場へ向かう。昼休みには神社の境内で木々の写真を撮り、仕事を終えれば銭湯へ行き、行きつけの居酒屋で一杯飲む——そんなシンプルで完璧な日常を愛していた。
しかし、同僚の若者タカシ(柄本時生)の破天荒な言動や、突如訪ねてきた姪のニコ(中野有紗)との生活、居酒屋のママ(石川さゆり)との出会いなどを通じて、彼の静かな日常に少しずつ変化が訪れていく——。

キャスト

平山 - 役所広司
タカシ - 柄本時生
ニコ - 中野有紗
アヤ - アオイヤマダ
ケイコ - 麻生祐未
ママ - 石川さゆり
友山 - 三浦友和
ホームレス - 田中泯
居酒屋の店主 - 甲本雅裕
OL - 長井短
本屋の店員 - 犬山イヌコ
バーの常連客 - モロ師岡、あがた森魚
駐車場係員 - 松金よね子
サトウ - 安藤玉恵

感想

役所広司演じる平山はルーティーンの人で、まるでその静かな日々を描写した映画のように見えるが、70年代ロックのカセットテープ、文庫本、植物などの微妙な過剰さはともかく、布団の畳み方や10分と決まっているらしい入浴時間など、これは「素晴らしき世界」と同じ、服役した人の生活ではないかと思い当たる。この抑制されたルーティーンが破られたとき何が起こるのかと思わずドキドキするのだが、タカシ(柄本時生)とアヤ(アオイヤマダ)に車を乗っ取られたり、家出してきたニコに寝室を奪われたりしても、平山は意外と鷹揚で、上機嫌にしているのだった。

そんな平山が感情を露わにするシーンは、タカシが辞めた穴埋めをさせられて「明日はもう無理ですから!」と会社にクレームを入れたとき、ニコ(中野有紗)が母親(麻生祐未)に連れられて帰って行ったとき、そして行きつけのスナックのママ(石川さゆり)の元夫(三浦友和)のために自分たちの影を重ねてみせ、「何も変わらないなんておかしいですよ!」と主張したときである。これらが一気に押し寄せたのが、ラストシーンのあの素晴らしい表情である。それはひとつの感情ではなく、木漏れ日のようにまだらに変化し続ける。

なお、平山を伯父さんと呼ぶニコとその母親が平山の姪と妹ではないという説があり、信憑性は高いと思うが、必ずしもそこはどちらでもいいような気がした。それより問題は平山が一体何をして服役していたのかということだが、それもあのラストシーンを見た後では、何であってもいいという余韻になっている。

『PERFECT DAYS』を観るには?

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『PERFECT DAYS』作品情報

監督 – ヴィム・ヴェンダース
脚本 – ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬
製作 – 柳井康治
製作総指揮 – 役所広司
撮影 – フランツ・ルスティグ
編集 – トニ・フロッシュハマー
配給 – ビターズ・エンド
公開 – アメリカ: 2023年9月1日、ドイツ: 2023年12月21日、日本: 2023年12月22日
上映時間 – 124分

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