来日したオズマは多摩川で球拾いをする飛雄馬の姿に絶望して帰国を宣言するが、一徹はフォームの致命的な欠陥を実演で証明し、オズマは地獄のシゴキに身を投じることに。

ペナントレース開幕、花形も左門も絶好調である
一徹は今日もオズマしごきに余念がない。
「今度はそのでかいケツに精神棒をぶちこむぞ!」
などと、今なら一発でBPO行きになりそうな大時代なことを言っている。
昭和40年代には、冗談でもこういうことを言う教師がいたものである。
じっと我慢して練習を続けるオズマ。
しかしバッティングは冴えず、記者たちの耳にギギギ・・・という青銅の魔神みたいな音が――
「何か変な音が聞こえないか・・・?」
「まさか野球ロボットの油が切れて・・・ww」
手首が返っとらん!とピシリとやられ、キッとなるオズマ。
「俺たち黒人は殴られると祖先が奴隷だったことを思い出すんだ!」
「奴隷けっこう、奴隷になれ!」

うおおー、許せん!
「ただし、野球の奴隷になれ! すべての情熱を、血を、そこまで捧げつくすのだ!」
頭に来たオズマがユニフォームを脱ぎ捨てると――

バーン
これがお前が俺を縛った鎖だ!
オズマは新聞記者連中に向かって、
「日本の新聞記者諸君! 俺は日本に来て狂人につかまった!」
狂人www言えてるwww
「あのギブスを着けて内野ゴロを打てるのは、巨人のONと阪神の江藤ぐらいだろう」
水原監督は「野球筋肉を強化する仕組みだよ」と満足そうである。
野球筋肉www
「こいつめ、ばらしてしまいおって!」
一徹は苦笑いしつつ、
「しかし断じてわしが縛っているのではない、野球が縛っているのだ」
と屁理屈を言う。
「それでは言おう、そのギブスの名は大リーグボール打倒ギブス!」

ガガーン

水原「な、なにっ
星はどうでもいいのに・・・」
(一徹は完全に中日ドラゴンズの予算と施設を「星家の親子喧嘩」に私物化している)
一人相撲じゃねえのかソレ・・・という沈黙が場を支配する中、一徹は自信満々なのだった。

ギブスの名を聞いて反応したのは花形と左門だけだった
・・・翌日、オズマはすっかり従順になっており、一徹に「イエッサー」と従っていた。
「大リーグボールが打てるようになれば日本の投手陣の変化球など屁でもない、それをじっくり説明してやったら、外人は合理的だからすぐに態度を変えよる」
「その通り、ミスター星はアメリカにはいないコーチだ」
(一徹の偏見もひどいが、それに完全にハマってしまうオズマの純粋さが泣ける)

わしらは仲間ww
「大リーグボールが打てると、なぜ変化球が屁でもなくなるのです?」
記者がもっともな疑問を投げつける。
「それはつまり・・・」と説明しようとしたところを、

一徹「ばかもん!」(竹刀でビシッ)
特訓は第2段階へ――ピッチングマシーンの両脇に投手2人を立たせ、順々に投げさせた3球を打たせるのである。

しかし徐々に打てるようになり、一徹の顔も緩むのであった。
集中が切れてダウンし、水をぶっかけられたオズマに、
「図体ばかりでかくてだらしのないやつ! 今日は中止じゃい!」
「ボ、ボス・・・俺はまだやれる・・・やらせてくれプリーズ!」
「ようし、特訓を続ける!」
一徹の独白(飛雄馬よ、早くしないと、この悪魔のような男に太刀打ちできなくなるぞ!)
その独白が聞こえたのか、今日も球ひろいの飛雄馬は、「むだだ父ちゃん、いくら誘いをかけても・・・」と独りごちる。(壮大なすれ違いコント状態である)

一方、花形はオズマの特訓の意味を考えたがわからず、とりあえず赤バット素振りを始める。
ああ、星君、いつになったら立ち直るんだ! どうして出てきてくれないんだ!
ついにペナントレースが開幕するも、飛雄馬は「自分は背骨の抜けたクラゲだ」と自嘲して多摩川で球拾いを続ける。そんな親友を支えるため、伴は一軍入りを蹴って多摩川に残留。これを知って激怒した父・伴大造がグラウンドに乱入するが、伴は実の父親を巴投げして「地獄の底まで星に付いていく!」と宣言、親子の縁を切ってまで飛雄馬との友情を選ぶのだった。(第108話|絶望のペナントレース)




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