【実況】巨人の星 ※毎週金曜2話更新

第100話|炎の青春

そんなばかなっ 【実況】巨人の星 ※毎週金曜2話更新
そんなばかなっ
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【前回(第99話|運命の出合)のあらすじ】
不注意で観客の少女に怪我をさせた飛雄馬は看護見習い・日高美奈の平手打ちを食らう。彼女が働く山奥の「沖診療所」へ赴いた飛雄馬は美奈の奉仕精神を目の当たりにして、己の器の小ささを恥じる。

「闘魂こめて」をBGMに巨人軍の練習風景。
精を出す飛雄馬の姿を見ながら、ベンチで1軍選手に金田がハッパをかける。
「金田さんだってベンチで・・・」
「どあほう、わしはこれでもう20年飯をくっとるんや、マイペースや!」
その会話を聞きつつ飛雄馬は「金田さんも人が悪いや・・・」と苦笑いして、

「もっとも俺には関係ないが!」

「もっとも俺には関係ないが!」

われながら球がよく走ってる。監督さんもこれでは文句あるまい――と自身満々の飛雄馬だった。
早々に練習を切り上げ、伴にグローブを頼んで、「門限までには帰ってくるよ」
「あんな山道まで毎日ランニングとはお前も熱心じゃのう」
照れながらながら去る飛雄馬に、
「あんなええ娘が今どきどこにおるか、お前は幸せもんじゃぞ・・・」
バスで麓まで行き、そこから山を駆け上る飛雄馬。

飛雄馬さん!

飛雄馬さん!

美奈は「私の友達を紹介するわ!来て!」と崖の上に飛雄馬を連れていく

美奈は「私の友達を紹介するわ!来て!」と
崖の上に飛雄馬を連れていく

美奈は「私の友達を紹介するわ!来て!」と崖の上に飛雄馬を連れていく

おうい雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきぢやないか
どこまでゆくんだ
ずつと磐城平の方までゆくんか

これは山村暮鳥の「おなじく」という詩である(美奈は「雲」という題だと言っているが)。
飛雄馬はどさくさに紛れて美奈の手を握り、

美奈さん、お願いがある

美奈さん、お願いがある

「君が雲に語りかけてきたその言葉の半分でもいい、この僕に分けてほしい。
僕もあの雲のように君の言葉を聞きたい!」
いっぱしの口説き文句を使えるやん、どこが野球人形なんだwww
冷や汗をかきながらだったが…

冷や汗をかきながらだったが…

美奈「手が痛いわ!」 (と聞こえなかったふり)

美奈「手が痛いわ!」
(と聞こえなかったふり)

アハハ…

アハハ・・・

そして飛雄馬はまた走って帰っていく――

「まったくよく走る男だね」と沖医師。
「そうなの、いいトレーニングになるんですって」
「さしあたって、日高君は星君の手助けをしているということかな」
「先生の意地悪!」
若者のいじらしい恋を満足げに見つめる沖医師だった。

*

次の日は雨である。
どうせ練習は休みだろうと高をくくって沖診療所に出かけようとしていた飛雄馬だが、監督呼び出しのミーティングじゃぞ、と伴に止められる。
そこで都城二軍キャンプ行きを命じられたのは、金田と飛雄馬だった・・・
(この金田の二軍行きは昭和44年に実際にあったことだとナレが入る)

そんなばかなっ

そんなばかなっ

翌日、飛雄馬はやはり絶好調を自覚。しかし川上は一瞥もくれない。
「美奈さんへの愛で練習をおろそかにしたことは断じてない!」
ようやく監督がちらりとこちらを見たので、我慢できずに、オープン戦に連れていけと直談判すると、

「気をつけてものを言え!」と川上。
お前は人並みの練習じゃダメなんだ、血の滲むような猛練習じゃないとな!
「練習は量じゃない、質だ!」
まいった・・・

まいった・・・

「やはりプロの水はあまくなかった…」

その背中を見ながら伴は、
「こうなったらグラウンドにこもっての猛練習しかない・・・イヤそんなむごいことはわしには言えん!」

*
恋人の二軍落ちをスポーツ紙で知る美奈

恋人の二軍落ちをスポーツ紙で知る美奈

「なーに、あれほどの男だ、必ず立ち直るよ」
と沖医師が慰める。
「それに都城だったら近いから、オープン戦に行くよりいいじゃないか」
やっぱり私がいけなかったのね
(聞いてない)

やっぱり私がいけなかったのね
(聞いてない)

「それは違う! そんなふうに考えるのはやめたまえ!」
「私もそうだからわかるの、張りつめていた心が崩れそうになるの。
 私の宿命をいっそのこと話してしまおうかと」
「そんなことを言う必要はない!」
「私、飛雄馬さんを好きよ! 私の心をぶつけてみたい!」
美奈は感きわまって叫び、
「そしてあの人の腕の中で思いきり泣きたい、慰めてもらいたい!」
飛雄馬の代わりに先生の腕の中で泣く美奈であった。

「日高君、君の宿命については僕だけが知っていればいい…」

そこへ飛雄馬から電話がかかってきて、日南海岸で会う約束をとりつける。
「先生、もう私はあの人に会うことはできなくなるかもしれませんわ」
はじめての異性への愛、それがこんな短い時の間に消えていくとは、なんとむごい・・・
と、涙がとまらない沖先生であった

*

「出かけるのか、星」と伴。「じつは電話も盗み聞きしていたのだが・・・」
「ああ、日南海岸で会うことになっている」

なかなかお前もセンスいいのう

なかなかお前もセンスいいのう

「あそこはムード満点じゃぞ
 月の光に輝く海の面、岸辺に佇む女ひとり・・・
 ええのうまったく!」
お前はタイコモチかwww</div>

「隠すな、伴」と飛雄馬は遮って、
「俺は美奈さんを愛している、あの人の心を思うだけで胸が痛くなるほどだ。しかし俺には美奈さんと野球をひきかえにはできん、もう一度だけ美奈さんに会ってくる、さよならを言うためだ・・・」

行って来い、最後の夜だ・・・

行って来い、最後の夜だ・・・

*

一方、日南海岸では――
明日からまたあなたとお友達になれてよ、と夜空にかかる雲にりかける美奈であった。

伴の言った通りの風情である

伴の言った通りの風情である

 

【次回予告】
日南海岸で心が通じ合ったのも束の間、飛雄馬は美奈に別れを告げるが、美奈から衝撃の秘密を打ち明けられる。そして二軍行きを命じられ、世間やライバルから容赦なく「色ボケ」と叩かれる飛雄馬。一方、インクの滲んだ速達で真相を知った一徹は、息子の過酷で純粋な初恋に涙を流すのだった。(第100話|炎の青春(あるいは二死満塁ツースリーの女))

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