フジテレビ系列で1990年1月11日~3月22日に放送。1990年4月15日にNG集中心の『いつも誰かに恋してるッ ぶっ飛び!!スペシャル』が放送。本編中に洋楽(カイリー・ミノーグ「ロコ・モーション」、ティファニー「Could’ve Been(思い出に抱かれて)」、アリッサ・ミラノ「DESTINY」など)を含め、放送当時前後のヒット曲が多数使用され、権利上の関係で著作権料の支払額が高額になるためか、2022年現在、DVD・ブルーレイともに未発売。
いつも誰かに恋してるッのあらすじ
沖縄旅行中の桜井理子は砂浜で眠るうちに潮が満ちて溺れたところを各務築と兄の聡に助けられ、築を“沖縄の星”と思い続けて捜していたが、1年後、理子が通う桜桃学院高校に築が転校してくる。築は在学していた麻布台高校で乱闘事件を起こして退学処分を受け、卒業証書欲しさに桜桃学院高校に転校してきたのだが、理子は沖縄で出会った時の築とのあまりの違いに驚く。
いつも誰かに恋してるッの感想
1990年の冬季ドラマで、同じ金谷祐子という脚本家で、秋にはもう続編(いつも誰かと朝帰りッ)を放映している。金谷という人は、のちにカトリーヌ・アルレーを換骨奪胎した「美しい罠」という東海テレビの傑作昼ドラ(「美しき罠ではないので注意)を書く人。
17歳(撮影時は16歳だろう)の宮沢りえ、18歳の西田ひかる、美少女山田久子(この人はその後の情報がほとんどない)、そして真木蔵人などがひしめくバブル後期の高校が舞台で、数年後の援助交際ブームにいたる、ビミョーに乱れつつあるユルさが感じられる。あとBGMがDX7みたいな音源でいちいち恥ずかしい。
宮沢はこの翌年に「サンタフェ」を出版し、さらにその次の年には貴花田と婚約発表するのだが、あまりに若すぎたこと、そして90年代という時代がこの女優の前途を狂わせてしまったような気がしてならない。
いつも誰かに恋してるッのキャスト
桜井理子(桜桃学院高校2年D組、新聞部員) – 宮沢りえ
各務築(桜桃学院高校3年) – 真木蔵人
紺野貴子(桜桃学院高校3年、生徒会委員長、新聞部OB) – 西田ひかる
田川久美(理子の友人・同級生、新聞部員) – 島崎和歌子
元木正網(理子の幼なじみ・同級生、新聞部員) – 大沢健
大関陽子(理子の友人・同級生、新聞部員) – 山田久子
折口可奈子(理子の同級生、後に生徒会新委員長) – 濱島夏子
みどり(桜桃学院高校1年、新聞部員) – 秋山みどり
小谷鉄夫(桜桃学院高校2年D組担任、新聞部顧問) – 小倉久寛
饗庭恭介(えすぷれっそマスター、礼子の旧友) – 関口和之(サザンオールスターズ)
桜井正人(理子の父) – 蛭子能収
桜井佐子(理子の妹) – 高橋貴代子
各務聡(誠愛総合病院医師、築の兄、1年前に他界) – 山下真司(特別出演)
河田百合(都立高校生徒) – 中村由真
桜桃学院高校クラスメート(理子の同級生) – 島田雄一郎、山形雄子 他
矢沢(築と乱闘して退学処分となった元生徒の兄) – 湯江健幸
桜井淳子(理子の母) – 浜美枝
矢代礼子(誠愛総合病院内科医、聡の元婚約者) – かとうかずこ
各務周一郎(誠愛総合病院院長、築・聡の父) – 平幹二朗
いつも誰かに恋してるッのスタッフ
脚本:金谷祐子
音楽:幾見雅博
主題歌:宮沢りえ「NO TITLIST」(CBSソニー)
企画:亀山千広、中尾嘉伸
プロデュース:高橋萬彦
演出:小野原和宏、川上一夫、鈴木雅之
制作:フジテレビ、共同テレビ