『予言』ってどんな映画?
未来の惨劇を予言する、血塗られた新聞。そこに記された我が子の死という最悪の未来を書き換えるため、超常の呪いと時間の歪みに立ち向かう父親の、狂気と愛執を描く。つのだじろうの伝説的オカルト漫画『恐怖新聞』を原作に、Jホラーの先駆者である鶴田法男が現代的な心理スリラーへと再構築。宿命の嘘とあまりにも冷酷な真実をあぶり出した、Jホラーシアターを飾る傑作極限オカルトサスペンスだ。
見どころは、一度予言を見てしまった者が逃れられない「死のタイムリミット」と、過去を変えようともがくほどに狂っていく運命の緊迫感。英樹の勤める学校の校長や教頭が何気ない日常を送る裏で、英樹(三上博史)と綾香(酒井法子)は、かつて新聞の呪いに狂わされ、心を病んだ医師の診察を受ける超常現象の体験者たちの足跡を追う。英樹の教え子で不可解な予言の影に怯える若窪沙百合(堀北真希)や、同僚の宮本美里(小野真弓)、そして新聞の最初の被害者として謎のメッセージを遺した鬼形礼(山本圭)、事件の鍵を握る霊能者的な老婆の運命が複雑に交錯。嘘であってほしいと願う凄惨な事件の予言が次々と現実になり、二人は逃げ場のない孤立無援の恐怖に追いつめられていく。
定められた未来の犠牲から目を背け、愛する者たちを失ったまま絶望のなかで生きながらえるか。それとも、時を遡る禁忌の領域へ足を踏み入れ、自らの命を身代わりに差し出すことで、最愛の娘と妻の未来を救うか。人間の尊厳と親子の絆を、三上博史が圧巻の演技で体現したオカルトサスペンスだ。
あらすじ
高校教師の里見英樹(三上博史)は、妻の綾香(酒井法子)と娘の奈々を連れてのドライブ中に、郊外の公衆電話ボックスで奇妙な新聞の切れ端を見つける。そこには数分後の未来、自分の娘がトラックに撥ねられて即死するという信じがたい記事が書かれていた。激しい焦燥のなか、記事の通りに目の前で奈々を失った英樹は、深い絶望から心を閉ざし、綾香とも離婚して孤独な日々を送るようになる。しかし3年後、謎の「恐怖新聞」の存在を信じて調査を続けていた綾香が、英樹のもとへある驚くべき真実を携えて現れる。
キャスト
里見英樹 - 三上博史
里見綾香 - 酒井法子
里見奈々 - 井上花菜
校長(声) - 諏訪太朗
教頭 - 伴大介
三田村医師 - 山路和弘
若窪沙百合 - 堀北真希
宮本美里 - 小野真弓
鬼形礼 - 山本圭
御子柴聡子 - 吉行和子
ナレーション - 津嘉山正種
感想
いくらなんでも三上博史は怖がりすぎなのでは。
読むと100日寿命が縮まるという、つのだじろうの「恐怖新聞」(登場人物はつねに嘔吐寸前の顔をしている)の怖さは、深夜に「しんぶ~ん!」という声とともにガラス窓を叩き、家に投げ入れられる新聞、その古めかしい新聞活字だった。あれは赤紙の怖さをイメージしたのではないかと思う。わかんないけど。
ここでは、予言を次々と書き残し、少年が半年で老人になってしまうということになっている。予言をもとに人の命を救ったりすると、運命を変えたということで身体がカビていく(?)のである。そのようにして、「恐怖新聞」の主人公である、あの鬼形礼の最期が描かれている。
『予言』を観るには?
『予言』作品情報
監督 – 鶴田法男
脚本 – 高木登、鶴田法男
原作 – つのだじろう『恐怖新聞』
製作 – 一瀬隆重
製作総指揮 – 濱名一哉、小谷靖
音楽 – 川井憲次
撮影 – 栢野直樹
編集 – 須永弘志
配給 – 東宝
公開 – 2004年10月2日
上映時間 – 95分
『予言』の原作
1973年、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載が始まった『恐怖新聞』は、たちまち一大ブームを巻き起こしました。現在に至るまで、その衝撃は色あせることなく、Jホラーにも大きな影響を与え続けています。
本書は、その伝説的作品『恐怖新聞』を、週刊誌連載当時の姿にできる限り近づけて復刻する豪華版です。判型は、連載誌であった『週刊少年チャンピオン』と同じB5判。もともとの原稿はこのサイズで読まれることを前提に描かれているため、単行本サイズでは伝わりきらなかった、つのだじろう先生の筆致、構図、画面の迫力を存分に味わうことができます。
連載時にカラーだったページはカラーで再現し、各回の扉ページも収録。さらに、単行本では未収録となっていたエピソードも加え、極精密印刷によって、当時の迫力と空気感をよみがえらせます。
また、週刊誌掲載時にはセリフに傾きが見られる箇所もあったため、本書ではセリフをすべて新たに打ち直しました。次号予告や、連載当時に雑誌付録として付いていたカラーポスターに加え、空飛ぶ円盤の特集記事や『恐怖新聞』の号外も再録。1970年代の雑誌連載ならではの熱気とムードを、可能な限り再現しています。

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