2002年の映画映画2000年代の映画

ルシアとSEX

3.5
ルシアとSEX 2002年の映画
ルシアとSEX
『ルシアとSEX』(原題:スペイン語/Lucía y el sexo, バスク語/Lucia eta sexua)は2001年のドラマ映画。脚本・監督はスペイン人のフリオ・メデム。

『ルシアとSEX』ってどんな映画?

地中海に浮かび、眩いばかりの太陽と青い海に囲まれたフォルメンテラ島。恋人を突然失った深い喪失感から逃れるようにこの島へやってきた女性が、島で出会う人々や、かつて恋人が紡いでいた「小説の世界」と奇妙にシンクロしながら、自らの魂を再生させていく。スペインの鬼才フリオ・メデム監督・脚本による、官能的でどこか幻想的な愛の迷宮ドラマ。

マドリードでレストランのウェイトレスとして働くルシア(パス・ヴェガ)は、長い間同棲していた作家の恋人ロレンソ(トリスタン・ウヨア)が自殺したという報せを受け、絶望のなかで彼がかつて語っていた思い出の島へと旅立つ。

見どころは、全編を美しく彩る強烈なエロティシズムと、現実・過去・小説の虚構がぐにゃりと溶け合うメデム監督特有の映像マジックだ。
パス・ヴェガが、圧倒的な肉体美と瑞々しいエネルギーで、愛に飢え、愛に迷うヒロインのルシアを情熱的に体現。彼女の恋人ロレンソは、過去に出会ったミステリアスな女性エレーナ(ナイワ・ニムリ)との間に、自分も知らない娘ルナ(シルビア・リャノス)が生まれていたことを知り、その罪悪感と執着から精神のバランスを崩していく。

島でルシアが出会う、どこか達観した雰囲気を持つカルロス(ダニエル・フレイレ)や、ロレンソの過去の小説に登場する奔放なシッターのベレン(エレナ・アナヤ)といった面々が、複雑に絡み合うパズルのピースのように物語の運命を導いていく。

デジタルカメラで撮影された、白飛びするほどに強烈な島の日差しと、底が抜けたように深い海の青。そのコントラストが、男女の剥き出しの肉体交錯を、単なるポルノグラフィではなく、魂を浄化するための神聖な儀式のように昇華させている。

ロレンソが書き残した未完の小説のように、人生はいつでも、どこからでも書き直すことができる。愛の極限にある悦びと痛みを、めくるめく官能美のなかに描ききった、現代スペイン映画を代表する刺激的で美しい傑作だ。

あらすじ

ルシアは、マドリッドの中心街のレストランで働く若いウェイトレス。6年間一緒に暮らした作家の恋人が失踪したことを知り、地中海の静かで明るい、ある島に逃げるように出かける。そこでルシアは、戸外の太陽のもと輝く環境の中で、ある小説の中の禁じられた一節をその作者に遠くから読むことを今許されたかのように、彼の過去の暗い部分を知り始める。

キャスト

ルシア – パス・ベガ
ロレンソ – トリスタン・ウヨア
エレーナ – ナイワ・ニムリ
カルロス / アントニオ – ダニエル・フレイレ
ベレン – エレナ・アナヤ
ルナ – シルビア・リャノス

ナイワ・ニムリのうつくしさ!

小説というものを書いたことがある者なら、すごくよくわかる話なのだが、どうも、映画で見た人は筋がわからなくなってしまうみたい。映像やモンタージュは小奇麗にできているのだが、エピソードのひとつひとつに説得性がないのだ。
たとえばルジアと作家は6年も同棲していたようには見えない。
二人の関係がこわれていくさまは、この間、あの「赤い航路」を見てしまったので、じわじわと怖いのだが、そっち方面にはいかず、小説の円環構造で煙に巻くようになっている。
2部構成で、1部は「セックス」、2部は「ルシア」。

筆者はこの映画のために豊胸手術までした(?)と言われるパス・ヴェガよりも、全体にオーヴァー気味に撮られているナイワ・ニムリに見惚れ、つい、「鞄に恋して」のレンタルDVDを予約してしまった(良いといわれる「アナとオットー」は、なかった)。
この人はいかにもスペイン女性のように(筆者には)見えるが、実際はヨルダン人とバスク人の混血。歌手でもある。オフィシャルサイトがあるのだが、とにかくすばらしい美人である。

『ルシアとSEX』を観るには?

『ルシアとSEX』作品情報

監督 – フリオ・メデム
脚本 – フリオ・メデム
製作 – フェルナンド・ボバイラ
エンリケ・ロペス・ラビグネ
音楽 – アルベルト・イグレシアス
撮影 – キコ・デ・ラ・リカ
編集 – イバン・アレード
製作会社 – スタジオカナル
カナル・プリュス・エスパーニャ
公開 – スペイン:2001年8月3日。フランス:2002年4月3日
上映時間 – 128分

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